JR西日本は、JR広島駅南口の駅ビル「ASSE」の建て替えに向け、10月末から準備工事を始めることを明らかにしました。
現在の駅ビル「ASSE」は2020年3月に閉館し、建て替え工事に入ります。
建て替えられる新ビルは地上20階建て。ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備えるほか、
路面電車がビルの2階に高架で乗り入れ、乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になる予定です。
広島駅在来線1番のりば
跨線橋コンコースから階段を降りてきたところです。
エレベーター横の部分が閉鎖されました。
中では三角錐の櫓が設置され、「ボーリング調査」が行われています!
準備工事は10月末からですが、調査は以前から南口広場内で行われていました。
いよいよこの電車が走るすぐ隣でも調査が始まり、駅ビルが建て替えられることを強く実感します。
この部分は他ののりばと比べて天井の化粧板が省かれているなど、
駅ビルの建て替えによる大幅な変化を匂わす状態となっていました。
完成時にどうなるか楽しみですね。
橋上駅舎から自由通路に繋がる改札「中央口」ができる前、2017年頃まではここが広島駅の南口のメインの改札口でした。
今となっては信じられないですね。
ちなみに、上の画像の裏側(駅ビル側)の状況です。
蓋がされて駅の事務室も解体されたので、改札があった面影はありません。
改札内に戻ります。
先程のボーリング調査が行われているあたりや、東側(岡山方)の方など、
設置されている既存のホーム屋根、仮設のホーム屋根が、10月末から撤去されていきます。
【JR西日本】:広島駅ビル建替えの準備工事着手について
1番のりばの以前立ち食いうどんの店や10分カットの店があった付近です。
1番のりばの屋根撤去はこのあたりも対象です。
この先に以前まで灰皿が設置されており、喫煙者がよく行き来していたのですが、
JR西日本が5月末から駅構内を全面禁煙としたためほとんど人がいない状態となっています。
2・3番のりばでもフェンスが設置され何かが置かれていますが、関係あるものなのでしょうか。
改札付近の状況
こちらは南口の地下改札です。
特に変化というわけではありませんが、改札横の広告スペースに
駅ビルのこれまでの変遷をまとめたビデオが流されていました。
1965年の開業時は「広島民衆駅」と呼ばれ、鉄道利用だけではなく、
買い物ができたり温泉があったり、屋上遊園地やそれこそ映画館があったりしました。
時代の流れとともに無くなったものが多いですが、
2025年に完成する新駅ビルは、生まれ変わった現代の「広島民衆駅」として、郊外に流れてしまった賑わいを取り戻す存在になってほしいですね。
こちらは2階自由通路への「中央口」です。
発車標の両端に何か取り付けられています。
同じものが、自由通路内の照明柱にも。
次世代通信「5G」用の試験アンテナとか?
ドコモが2020年春から行う5Gの「プレサービス」において、広島は広島駅やマツダスタジアムなどがまず対象エリアになるそうです。
新駅ビルが完成する頃にはかなり普及して新しいサービスなども生まれているのでしょうね。
現在の駅ビル「ASSE」は2020年3月に閉館し、解体工事に着手。
新しい広島駅ビルは、2021年春から工事を始め、2025年春の開業予定です。