広島県や地元財界などが出資する「瀬戸内ブランドコーポレーション」は、2018年6月、ホテル誘致のため設立した特別目的会社が米大手ホテルチェーンの「ヒルトン」と運営受託契約を締結し、同ブランドのホテルを広島市中区富士見町に整備する事業に着手しました。
ホテルは富士見町の広島県警東署などがあった跡地一帯に計画されており、2022年度の開業を目指します。
客室数は415室で、付帯機能として
レストラン・ラウンジ・バー、屋内プール、エグゼクティブラウンジ、フィットネス、スパ、チャペル、会議施設も整備され、MICE施設としても機能する大規模なものとなります。
前回の状況です。
敷地全体
フジグラン広島前から見渡します。
田中町トンネル入口付近から見る敷地全体です。
対象敷地となる「広島県警東署」、「広島県歯科医師会館」、「広島県薬剤師会館」、「エソール広島」が全て解体され、姿を消しました。
少し南側から。
こちらは裏手となる、敷地西側の路地から。
建物4棟分の敷地が一気に解体され、密集した市街地にぽっかりと穴が空きましたね。
ここからオリエンタルホテルが見えたり、フジグラン広島が見えたり、新鮮な景色です。
建築計画のお知らせが掲出
敷地内の事務所に、お待ちかね、建築計画のお知らせが掲出されました!!
【(仮称)広島市中区富士見町地区フルサービスホテル建設工事】
用途:ホテル
高さ:94.5m、地上22階・塔屋2階
棟数:3
敷地面積:6,403平方メートル
建築面積:5,300平方メートル
延床面積:48,050平方メートル
構造:鉄骨造
建築主:富士見町開発合同会社
設計者:浅井謙建築研究所株式会社
施工者:未定
着工予定:2020年3月
完了予定:2022年5月
また、既報から客室数は415室であることも明らかになっています。
掲出されていたのはこの1枚のみで、「旅館営業計画のお知らせ」はまだ掲出されていませんでした。
415室のシティホテルということから、規模としては20階程度、高さ100mを超えるかどうかといったラインが大方の予想でしたが、
100mは超えませんでしたね(^-^;
看板の高さが「軒高」を現しているとするなら、塔屋などを足した「最高高さ」が100mを上回る可能性はなくはありませんが。
同じくらいの”高さ”のホテルを広島市内で比較すると、
218室の「シェラトングランドホテル広島」よりはかなり大きく、
510室の「グランドプリンスホテル広島」よりは少し小さい
くらいの規模感になりそうです。
いずれにせよ、広島を代表するシティホテルの新たな選択肢となります。
改めて、既存の建物が解体された敷地を北西側から。
背後の宝町20階マンション群と、さらに奥の53階タワーマンション「hitoto 広島 The Tower」がもの凄い物量感を醸し出してきます(笑)
これから左側の空き地にさらに20階のホテルと20階の分譲マンションが建つので、
同クラスのビルの密集度は広島一になりそうです。
ホテルの眺望としては、高層階でなければあまり面白みはなさそう。都会的ではありますが。
もう一度東側へ。駅前通りの歩道から内部を見てみます。
個人的に気になっているのは、ハイグレードホテルには欠かせない車寄せです。
こちら側、駅前通りはメインの通りには当たりますが、中央に田中町トンネルがあるため、前面道路は側道扱いの1車線道路になっているので、
先ほどいた裏手側になる可能性もありそうですね。
今回、建築計画のお知らせは出ましたが、イメージ図等これ以外の詳細はいまだ非公開のままなので、
今後の公表が待ち遠しいです。
「ヒルトンホテル広島」は2020年3月着工、2022年度の開業予定です。