広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。
前回の状況です。
今回の記事は少し変則的になりますが、大半は3月下旬に撮影(一部4月撮影)したものになります。
事業の概要
自由通路階段付近に新たな明り取りが完成
まずは自由通路の南端。大階段の改良部分です。
自由通路に取り込まれるため、閉鎖区画がどんどん広がってくると思っていましたが、
天井部分まで覆っていたシートが外され、新しいものが見えるようになっています。
頭上のこちらです。
なんと、以前まではなかった明り取りがここに設けられました。
以前までは何もなくフラットな天井でした。
建て替え中の駅ビルに取り込まれる部分ですが、このあたりは通路として引き続き使用します。
駅ビルに接する壁面側は日光が遮られるため、その代わりとして追加したのかもしれません。
参考です。
ビッグフロン広島から見下ろしてみました。
(2022年4月撮影)
赤い丸が先程紹介した、親切された明り取り。
また、黄色い丸で示した天窓は、現在増床工事を行っている1番のりばへの階段に新たに設けられる天窓です。
他ののりばと同様に、橋上駅舎に階段が取り込まれるような構造となりますね。
ちなみに内側はまだ足場などがあり天窓の様子を見ることはできませんでした。
改めて、ビッグフロン広島からの全景です。
(2枚とも2022年4月撮影)
東側地下の躯体はコンクリートも打ち終わり、形になってきています。
こちらは西側。
(2022年4月撮影)
西側の地下も鉄骨の梁などが確認できるようになりました。
駅前大橋線高架駅支える基礎工事
エールエールA館から、路面電車駅前大橋線が通る駅前通りを見下ろしてみました。
駅前通りから駅ビル建設現場が非常によく見渡せます。
足元では大きな変化が起きています。
城北通りを跨ぐように整備される駅前大橋線の高架橋部分。これを支える橋脚の基礎工事の現場です。
工事に伴う車線規制も本格化しています。ここまではっきりと確認できると感慨深いですね。
高架駅部と上記以外の区間は、盛土形式で軌道が整備されます。
駅前大橋の北側は中央分離帯が完全に撤去されました。
この地下には地下広場が存在していることから、広場への影響を最小限にするため、
この区間は盛土工法が用いられます。
路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。