ロードスターRFを試乗しました。『広島マツダ』の本社移転、レース活動など

数ヶ月前、ディーラーマンのご厚意で「ロードスターRF」に試乗させて頂く機会がありました。

かなり時間が経ってしまいましたがせっかくなので、その試乗の感想とお世話になっている広島マツダの情報などをご紹介する、
少し趣向を変えた内容をお伝えします。

「ロードスターRF」は、2015年にフルモデルチェンジされた現行4代目(ND型)「ロードスター」のハードトップバージョンです。
RFは「リトラクタブル・ファストバック」を意味しており、あえてオープン時にすべての屋根を格納しないことで、
クローズ時・オープン時でも流麗なラインが保たれた美しいデザインが大きな特徴です。
エンジンの排気量は、ソフトトップ版の1.5Lから2Lにアップグレードされています。
試乗したのは、最上級グレードの「RS」のMT車。
シート、ブレーキやタイヤ・ホイールに至るまで、最もスポーティーに振られたグレードです。


ロードスターRF RSグレード(マツダ大州本店にて)

昨年納車されました、私のソフトトップを基準にしていきます。


参考:ロードスター[ソフトトップ版]

 

試乗終了!

僅かな時間の試乗は、終始オープン状態で走行しました。
開放感については、前を向いて走っている限りはソフトトップと変わらず、適度に風を感じることができます。
後ろ側が包まれているので、ソフトトップ版にある”見られている感”がなく気軽にオープン走行を楽しむことができるだろうなと思いました。

1.5lのソフトトップに対し、2lに排気量が上げられたエンジンについて。
排気音は意外なことに1.5とあまり変わらないいい音です。
パワーに関しては派手にパワー感を演出するものではなく、色々なシチュエーションでもきちんとトルクがあって前に進んでくれますね。
1.5エンジンで下り坂を加速しているような感覚です。

乗り心地は、スポーツに振られたビルシュタインのダンパーが入っていること、
通常のグレードとは異なり、クッションが薄めな純正レカロシートであることもあり、
少し固めながらコトコトと路面をこなす悪くない乗り心地です。

パワーの出方といい足回りといい、本当に余裕をもってゆったりとドライブを楽しむのが似合っているように思いました。
グレードによっては400万を超えるだけあり、グランドツーリングという言葉が似合うのではないかと。

 

試乗後、この時ディーラーに試乗車が入庫して間もなかった、新型CX-5を見させてもらいました。

 

一見大きく変わっていないように見える外観ですが、変化のための変化ではなく無駄なものをそぎ落とし静粛性や質感にこだわったそうです。
今のマツダらしいモデルチェンジです。

マツダの代名詞にもなった赤は、ソウルレッドプレミアムメタリックから、ソウルレッドクリスタルメタリックに進化。
私のロードスターもソウルレッドですが、太陽光下など強い光の下では鮮やかさが飛びオレンジっぽく見えてしまう部分があるのですが、
新色のクリスタルメタリックは、太陽光下どの角度から見ても非常に鮮やかで深みのある赤を保っていました。
非常に高級感のある赤です。ちなみにソウルレッドは塗装代がオプションで7.5万円かかりますが、(以前のプレミアムは5万)
同じ塗装を他社がもし行えば、この値段では到底済まない価格設定なのだそうです。

 

リアビュー。

非常に細かいことですが、LEDのバックランプに驚きました。
これまでの車種では標準は電球、オプションでLEDが選べます。そのためランプの形状が電球の光を反射させる前提で、大きな反射板があるのが定番でした。
CX-5は、全グレードLEDバックランプを標準装備!
そのため非常にバックランプが非常に小さなユニットになっています。外装色やこういった装備をとっても、プレミアムな感じが漂いますね。

 

ドアを開け室内へ。

こだわりのポイントの静粛性は素晴らしいものがあります。厚みを感じるというか。アイドリングでは、エンジンがガソリンかディーゼルなのか分かりません。
遮音性向上のため、制振材も多く使われているのだと思いますが、ドアを閉じる際の音が心地いい(笑)。

内装は金属調の加飾が入る新しいコンセプトになりましたね。
先代CX-5と比べて格段に質が良くなりました。

 

マツダは他のメーカーに先駆けてヘッドアップディスプレイをほぼすべての車種に搭載しています。
この新型CX-5から、これまで専用のアクリルパネルに投影していたのに対し、
フロントガラスに照射する方式に変更されました。

分かりにくいと思いますが、前のアテンザのフロントタイヤの後ろに写っている標識がフロントガラスに投影されているものです。
スピードメーターやナビの方向、そしてこのようにカメラで読み取った標識などを表示します。

さらに、このCX-5では、マツダでは初めて0kmまでの全車速追従型クルーズコントロールにも対応するようになりました。
設定速度なども表示するそうです。

 

その他。

 

デミオの特別仕様車「Tailored Brown」です。
コンパクトカーとは思えない大人な高級感がすごい…
どの車種を選んでも、マツダが考えるクルマの価値を体験できる「横串」の通った戦略は大いに評価したいですね。

 

さて、ここまでは自動車メーカー「マツダ」としての内容。
ここからは私もお世話になっている、販売店「広島マツダ」に関するお話です。

昨日の中国新聞の記事で、現在相生通り沿いの中区幟町にある広島マツダの本社機能を、
南区のまさにここ、大州本店に移す意向であることが分かりました。

【中国新聞】:大州店に本社移転へ 広島マツダ、建て替えに合わせ


(上記サイトより)

マツダのブランド戦略に沿った黒を基調とする「新世代店舗」に建て替えを行うのに合わせ検討しているようです。
県内では去年10月に尾道店が切り替わり、今年9月には可部店が新世代店舗として完成する予定です。
大州本店も今年建て替えを始める事を予定していましたが、本社移転を踏まえたケースも合わせて設計を詰めなおしているようです。

サービス向上を併設している上、元々敷地面積も広いため、
本社移転も合わさればかなり大規模な開発になるのではないかと思います。

注目しておきたいです。

 

もう一点。

広島マツダは、昨年から国内でもシリーズが始まった、「GLOBAL MX-5 CUP」に参戦しています。

【公式】:GLOBAL MX-5 CUP JAPAN OFFICIAL WEBSITE

海外の2L仕様のロードスターをベースに開発されたレース専用車両を仕様した世界統一ワンメイクレースです。
エンジン、トランスミッション、タイヤなどすべてが同じ条件(イコールコンディション)であるため、ドライバーの腕、戦略、セッティングが勝負の鍵を握ります。

広島マツダは、モータースポーツの裾野拡大やエンジニアの技術向上などを目指し、チーム「HM RACERS」を結成し勝負を挑んでいます。

5月、大州本店に実際に参戦している車両が展示されるとのことだったので、見物しに行ってきました。
実物です。

 

 

外装には、広島マツダが手がけた「広島おりづるタワー」の模様が大々的に描かれています。

広島県内でマツダ車の販売を行う「株式会社広島マツダ」が主体となり、2年前から続けられてきた「広島マツダ大手町ビル」の改修工事がこの程完了し、 今日7月11日、観光客に向けた商業エ
大っ変お待たせしました。 7月11日にプレオープンした「広島おりづるタワー」の<内部編>です。 前回の外観編はこちら。 広島おりづるタワー 完成・プレオープン! 2016.0

 

タイヤは溝のないスリックタイヤ!ブレーキはbrembo製です。
実際にドライバーズシートに座りエンジンもかけさせていただきました。
もちろんマフラーもレース仕様なので、市販車とは比べ物にならない迫力があります^^;
貴重な体験をさせていただきました。

7月2日に行われた第4戦の岡山大会は5位入賞という結果だったそうです!

【広島マツダ】:HM RACERS(HMレーサーズ)

 

モータースポーツの知名度向上、ひいてはクルマ離れの阻止やドライブすることの面白さを知ってもらうことは、
ものづくり大国ニッポン、ものづくりの街広島にとって非常に重要なことだと思います。

今後の活動も応援したいです。

 

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