JR西日本は、リニューアル工事を進めている広島駅新幹線コンコースについて、
2019年11月20日(水)に新しい待合室と店舗を開業させることを明らかにしました。
新しい待合室はカフェ一体型の空間で、
「広島のものづくり」をコンセプトとしてマツダ最新車種の展示や、
家具メーカーのマルニ木工が製作した木製ベンチを設置するなど、広島の歴史・魅力・文化を発信する場所になります。
また合わせて、広島駅新幹線ホームへの「可動式ホーム柵」の設置も発表されました。
発着本数の多い、11番のりば(博多方面)と14番のりば(東京方面)を対象に、
2021年度までに設置され運用を開始します。
2019年10月のコンコースリニューアル状況はこちら。
新たな待合室が11月20日に開業 マツダ車の展示も復活!
【JR西日本】:広島駅新幹線柵内コンコースに新たな待合室・店舗が開業
要点をまとめます
- 広島駅新幹線コンコースの新たな待合室・店舗が11月20日(水)に開業
- コンコースの最も奥に整備された待合室は、カフェ(ドトールコーヒー)59席、待合室30席の計89席。
- 待合室とカフェには、株式会社マルニ木工製作の「HIROSHIMA」アームチェアを生かした木製ベンチを設置。
- 待合室にはマツダ株式会社の最新車両「CX-30」を展示。
- 待合室横には「モバイルコーナー・キッズスペース」を新設。
- モバイルコーナーは8席。公衆無線LANとカウンターテーブルにコンセントを完備。
- キッズスペースは500系新幹線をモチーフとしたクッションコーナーを提供。
- 東京方面のエスカレーター横に、「ひろしま銘品館」も同日オープン。
- 現在の新幹線改札内おみやげ街道から、駅弁等を扱う8店舗(にしき堂、藤い屋、やまだ屋、廣島香月、モーツアルト、楓乃樹、いずの、廣島驛辨當)が移転オープン。
- コンコースの床、天井、柱を美装化し全館空調化する工事は継続して行われる。2019年度末完了予定。
今月の更新記事でもご紹介したように、我々から見える工事はかなり進み、完成が近づいてきたなとわかるようになっていました。
当初よりこの工事は、2019年度完了予定とされていたので、待合室等のオープンも来年3月になるかなと思っていたのですが、
今回の発表の通り、待合室と店舗を先行して開業させるようですね。
トピックはやはりメインの待合室です。
自由通路の整備によって休止していたマツダ車の展示が復活するようです!!
以前は在来線改札内となる跨線橋に展示されていましたが、新生広島駅では新幹線コンコースとなり、より広域から様々な目的で訪れる方に、広島にマツダありということをアピールすることができるかと思います。
※従来は在来線跨線橋の北詰付近、橋上駅舎完成後は現在の改札「中央口」前に暫定展示されていました。
中央口前の暫定展示は2016年8月末で終了しているので、およそ3年ぶりとなります。
ドトールコーヒーもリニューアル前に営業していた同じ場所に戻って営業を始めるようです。
設置されるベンチは、あのアップル本社「アップル・パーク」にも数先脚納入されたアームチェア「HIROSHIMA」を生かした木製ベンチになるとのことで、これは楽しみです。
こうした製品もまた広島オリジナルということで全国の方々に知ってもらえる機会になるといいですね。
エスカレーター横には「ひろしま銘品館」として、もみじ饅頭や駅弁を販売するお店が入るようです。
公式サイトには、”現おみやげ街道から移転”と書かれています。
移転した後の元のスペースは、おみやげ販売エリアとして拡大するのでしょうか。
エスカレーター横のスペースは、元々コンビニ機能や駅弁の販売が行われていましたが、
本当にエスカレーターと密着しているため、「狭い、品数が少ない、入りにくい」といった印象が個人的にありました。リニューアルによってそのあたりがどう変わるのか、注目したいです。
新幹線11番・14番のりばに「可動式ホーム柵」の設置が決定!
もう一つの大きなニュースです。
【JR西日本】:新たに5駅10のりばにホーム柵を設置します
- 発着本数が多い11番のりば(博多方面)と14番のりば(東京方面)に施工。
- 11番のりば(博多方面)の使用開始時期は2020年度
- 14番のりば(東京方面)の使用開始時期は2021年度
岡山駅では今年7月から設置工事が始まっているようですね。
あちらは2019年度中に2つのホームで使用開始となるようなので、1年遅れで広島にも設置されることが決まりました。
順番は、大阪・東京がより近い岡山駅が先になりましたが、間髪入れず広島も施工してくれるのでありがたいですね。
どうかそのまま、昭和感が満載の新幹線ホームの舗装や柱、照明も、時代にふさわしいものに新しくしていただけませんかね…。
淡い期待を抱いておきます。
3年ほど前のプレスリリースで、在来線ホームを対象とした可動式ホーム柵の設置に関する情報を公表していますが、
どうやら新幹線ホームの方が先に付きそうです。
在来線も乗り入れ列車が全て3扉の227系「レッドウィング」に統一されているので、
設置の時を待ちたいですね。
広島駅新幹線コンコースの新しい待合室と店舗は2019年11月20日開業予定、
その後2019年度末に美装化や全館空調化などすべての工事が完了。
そして新幹線ホーム11番のりば・14番のりばへの「可動式ホーム柵」は、
11番のりばが2020年度、
14番のりばが2021年度に使用を開始する予定です。