11月2日、いよいよJR広島駅で新しい跨線橋の供用が始まりました!
広島駅を南北に貫く自由通路や橋上店舗を建設する「広島橋上駅新築他工事」の一環で、2012年10月から行っている工事の大きな一区切りとなります。
広島駅改良工事 24ヶ月の「第1期工事」を3分で
もちろん早朝から行ってきました。
まず2・3番のりばと4・5番のりばの間の上空に位置する、中央改札口(完成時)付近の様子から。
おおおおおお!
なんという明るい大空間!
白で統一された壁や天井は清潔感があって非常に美しいです。
これには何も知らずに広島駅を利用する人々も驚かれていたようで、友人同士で「メッチャ綺麗!」と声を上げる人やおもむろにスマホで写真を撮る人が本当に多かったです。
私は電車で広島駅に着いて初めて新跨線橋に入ったのがちょうどこんな光景でした。思わず立ち尽くして見とれてしまいました。
“広島の歴史が動いた”、そんな気がしました。
4・5番のりばへのエスカレーター付近から。
南側から差し込む光が眩しいです。
先ほどの画像にも写っておりましたが、ここに「セブンイレブン・ハートイン」が出店しました。
そしてこの店舗に限らず、跨線橋上にオープンしたお店の上部の壁面に地元マツダの広告が掲示されています。
「ようこそ ものづくりと観光のまち 広島へ」
いいですね。
このセブンが対面する向かい側は、旧跨線橋を解体して建設する自由通路との中央改札口になる予定です。
ここかよ!(笑)
旧跨線橋の展示スペースから姿を消していた「新型デミオ」ですが、完成までの間はここに展示されるようです。
私の予想では暫定的に待合スペースとして使われるかもなと思っていたのですが、これはこれでありですね。かなり目立ちます。
しかし、暫定的とはいえ背後の壁は、周囲の完璧なまでの白とあまりマッチせず惜しいところです。
ちなみに床のタイルの6本の黒い線は市内中心部を流れる6本の河川を、
天井に設けられた三角錐のような造形は折り鶴を表しているそうです。
以前少し触れた、「折り」の意匠がここにも生かされているのですね。
よく見ると窓のところにそれぞれの面を照らす照明が設置されています。
この時は点灯していませんでしたが、完成後自由通路から連続してこれが浮かび上がっているとかなり格好良さそうです。
ちなみに天井の「折り」は、3枚目のセブンが写っている画像の上空にも現れています。
4・5番のりばへの階段から、塞がれている東側の壁を見てみました。
画像中央付近に、丸い支柱から左に梁が伸びた部材が確認できます。灰色のものです。
中央改札口の上部への発車標を設置するためのものだと思われます。
今年2月の時点でも旧跨線橋から確認できていました。
広島橋上駅新築他工事 2014.02(Vol.27) 巨大な新駅舎の輪郭
将来の中央改札口(マツダ車展示スペース)から1番のりばの方向を紹介していきます。
これが新しい駅ビルとの接続点、「ASSE改札口」です。
階段を上がった左側には改札が2レーンありました。駅ビルASSE3階の西側に繋がります。
「ASSE」ではなく、南口1階の出口改札へ行きたい場合、この突き当りを右(横川方面)に曲がって1階に降りるのですが、
広島人に染み付いた長い習慣からでしょうか。多くの人が旧跨線橋と同じ左側を降りていくのを何度も見かけました。
エスカレーターが使えないのと、少し遠回りになるだけですが。
周知と慣れが必要ですね。
突き当りを右に曲がった「下り」階段。
このあたりは先程の場所に比べて天井が低いのですが、両側に大パノラマの窓があり明るさは申し分ないです。
旧跨線橋からよく眺めていた部分ですね。(画像)
この窓から西側の旧跨線橋方面と、供用開始後初めての朝焼けを撮ってみました。
晴れてたらもっといい風景だったのでしょうけど…。
さて今度は将来の中央改札口(マツダ車展示スペース)から新幹線口の方向を。
大きな梁の案内サイン。
ホーム上の同じ案内サインの底面には、粒上のLEDが一列に埋め込まれていましたが、こちらでは反射させて一本の光の線のように見せています。
在来線の通路内の西側には、4つの店舗が新たにオープンしました。
先ほどの「セブンイレブン・ハートイン」、「驛麺家」、「ミスタードーナツ」、「ハースブラウン」の4店舗です。(画像)
ちなみに私はこのミスドで朝食を済ませました。
反対に通路内東側は工事中のため店舗のスペースは仮囲いで覆われています。
「広島駅が生まれ変わります」というキャッチコピーと、広島駅に携わる職員の方々のメッセージが紹介されていました。
是非広島駅でご覧になってみてください。
それにしても、「跨線橋」と呼ぶには失礼なほど開放的で明るく美しいです。
天井高は旧跨線橋の2倍以上となる6.7mを有します。
【NHK 広島 NEWS WEB】:広島駅の新しい「こ線橋」完成
大阪駅の乗り換え通路(約6m)より高くなるとは。
デザインはその大阪駅乗り換え通路を連想しますね。
柔らかい白の間接照明が立体感や透明感を演出します。
大阪駅や新大阪駅と肩を並べたと言ってもいいのではないでしょうか。
7・9番のりばの上空付近まで進み、振り返ります。最後になりましたが発車標を見てみましょう。
表示内容などは以前と同じですが、文字が大きくなり路線色・路線記号が振られた方面別案内のお陰で、面影は全くありません。
カッコイイですしかなり見やすくなりました。
【通路・店舗編】は以上です。次回は【新幹線口編】をお送りする予定です。
ブログを初めて色々な建築や土木施設を追いかけてきましたが、マツダスタジアムを越える過去最高の感動を味わった気がします。
強いていうならば各種案内の色差がはっきりしていて大きさもあるので、少し目がチカチカしてしまいました。
これまでの跨線橋があまりにも淡白だったこともあるのかもしれません。
これからの広島駅の行く末がますます楽しみです。
旧跨線橋は今月中に解体工事に入り、2017年度には今回開業した跨線橋、そして南北自由通路、橋上店舗が一体となった巨大な橋上駅舎が完成する見込みです。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島駅改良工事(広島橋上駅新築他工事)