広島駅新通路は長さ90m・幅10m。計画の変更点など

JR広島駅の新しい跨線橋(乗り換え通路)が11月2日から供用開始となることが先日発表されました。
広島駅、11月2日から新しい乗り換え通路の供用開始!イメージ図など(速報版)
 
当日に速報版としてまとめましたが、その後分かったこともあるので改めて今回まとめてみようと思います。
 
 
広島駅リニューアルの”第一期”として開業するのは、現在の跨線橋の西側約50mに建設されている乗り換え通路です。
【JR西日本】:JR広島駅構内の新跨線橋(こせんきょう)の供用開始について
【広島市】:JR広島駅構内の新跨線橋の供用を開始します
(内容はほぼ同じですが、発注者の一人である広島市のHPでも公表されました。)
 
201409hiroshimaeki-image2.jpg
イメージ図(中央改札付近から新幹線口方向。広島市HPより)
翌日の中国新聞によると、長さは約90m、幅は約10mであることが分かりました。
列車の待合スペースも設けられるそうです。
 
 
イメージのように新しい乗り換え通路内にいくつかのお店も同時にオープンします。
 
201409hiroshimaeki-tenpo.jpg
(JR西日本PDF資料より)
 
横川方面に向かってホームへ降りる階段の間の空間などに、合わせてこれらの6つの店舗が出店します。
この内、「カフェ・エスタシオン」は現在の跨線橋から新幹線口に抜ける辺り、マツダ車の展示が行われている付近の店舗からこちらへ移転する形になります。
「おみやげ街道」についても、在来線新幹線口改札口付近にある店舗からの移転ではないかと思われます。
どちらも今後の自由通路建設と新幹線高架下のリニューアル工事に干渉します。
 
他の4店舗は全くの新規出店です。
2・3番のりばと4・5番のりばの上空にはコンビニの「セブンイレブン ハートイン広島」が出店します。
今年3月に発表されたJR西日本の新しい形態の店舗です。広島駅、というかこの辺りでは初めてですね。
ちなみに、南口1階の入口改札付近にあったデイリーインが閉店し、現在南口広場内に場所を移して仮営業中の店舗がありますが、
あちらは自由通路が開業する2018年春頃まで営業すると工事中の張り紙に書いてあったので、今回の橋上駅舎の店舗のオープンとは関係無いようです。
 
 
 
跨線橋ですから、1番のりばから9番のりばまでを跨ぐ橋ですが、上の画像のように1番のりば付近には店舗のスペースはありません。
この辺りですね。
 
201408hirohsimaeki0-2.jpg
(先月撮影)
 
天井高もイメージ図のような高い天井(6mくらいと予想しますが)ではなく、店舗部分と同じくらいの一段低い天井となります。
ここだけ仕様が違うのはなにか理由があるのですかね。マーケティング的な理由か、後の駅ビル建て替えに備えたのか・・・。
赤い丸で囲んだ、駅ビルの方に中途半端に飛び出したI型鋼の鉄骨も気になります。(将来本設の鉄骨を設置するまでのダミー?)
 
発表された日の広島テレビのニュース「テレビ派」では、この部分から駅ビル(ASSE)のと接続する改札口を示したイメージ図も少し写っていました。
 
20140905hiroshimaeki-image_htv.jpg
 
 
 
下から見上げるとこの辺りになります。
 
201408hirohsimaeki3-1.jpg
 
 
イメージ図を見ると、天井は低くなりますが照明等は全体と同じデザインとなっています。
壁のサインを見ると、現在の跨線橋とは逆で、新幹線口方向から向かって右側に下りの動線、左側に上りの動線となるようです。
改札位置の変更が影響していますね。
その案内サインののりば番号の下をよく見ると、ラインカラーがしっかりと引いてあるのが確認できます。
1番のりばに発着する岩国方面の山陽線は赤になります。
ちなみに最初に掲載したイメージ図にも「4・5番のりば」の数字の下には可部線を表す青と、広島~白市間の山陽線を表す緑のラインが引いてありますね。
発車標の上枠部分、○○方面と書いてある部分には方面別にラインカラーが四角く描かれているのも何とか読み取れました(笑)
 
 
 
ところで。
自由通路より東側に計画される店舗スペースが着工時の予定より少し縮小されてしまったようです。
 
上が2012年の安全祈願祭を行った時に、広成建設のニュースリリースにて公開された平面図。
下が今回公開された平面図です。
 
2012hiroshimaeki-keikaku.jpg
広成建設ニュースリリースより
 
 
201409hiroshimaeki-keikaku.jpg
 
私はコメントで教えていただいて気が付きました(笑)
ホーム上空の一番東側の柱2列分ほどが削られています。。
画像ファイルから大雑把にピクセル数を測って計算すると、面積で2割強小さくなっているようです。
着工前(上の図の段階)に、“自由通路の東側には約4000平方メートルの商業スペースを新設”と報じられていましたので、
2割減るとなると3100~3200平方メートルほどとなりそうです。
<検討中>とされていた部分でしたので小さくなる可能性はもともとありましたが、
駅前大橋線建設に伴う広島駅ビルの建て替えで、そこまで大きくすることはあまり考えていないようだったので少し残念ですね。
今に至る間に広島駅の将来像をも見据えて色々検討がなされてきたのでしょう。
将来的には増築もできるような構造になっていればいいですね。
 
 
11月2日の新しい乗り換え通路の供用開始に伴い、改札口の位置が大きく変化します。
そちらはまた今度広島駅を訪れた時に詳しく紹介しようと思います。
 
 
広島駅は今後、このようなスケジュールを経て改良が進みます。
 
今年11月2日に新しい乗り換え通路が開業し現在の跨線橋から機能を移管。
2016年3月に新幹線口増築が完了。ペデストリアンデッキが完成。
2017年度末に自由通路の供用開始。
2018年度に橋上店舗の開業。

 
 
こちらも内容を更新しました。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島駅改良工事(広島橋上駅新築他工事)


 

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