広島駅前Bブロックは中四国で最も高い52階建てタワーマンションや商業施設などを含む、広島市の大規模再開発事業の一つです。
10階建ての東棟は既存のパチンコ店を残した大部分をまず建設し、
完成した建物に移転させた後、残りの部分を建設する2段階施工が取られています。(→2段階施工概要)
全体の竣工は2016年6月の予定です。
【住友不動産】:シティタワー広島|52階建て最高層免震タワー
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島駅南口Bブロック地区市街地再開発事業
前回の状況です。
広島駅南口Bブロック再開発工事 2015.05(Vol.29) 13階・住居部へ
まず広島駅南口、駅ビルの「ASSE」6階の展望スペースから。
着々と工事が進むBブロックの西棟。
ついに一足先に(と言っても15年前ですが)完成していたAブロック「エールエールA館」の高さを越えました!
駅前通りの突き当りに位置し、A,Bブロックを正面から望むこの場所は2棟の比較にピッタリです。
エールエールA館単体としても幅と高さがあって、非常にドッシリとした大きさを感じるものですが、
それを超える高さの物体が登場し駅前の雰囲気がかなり変わってきたと思います。
西棟12~13階辺りをよく見ると・・・
住居部分となる13階から順番に、大型のガラス窓が取り付けられています!
このスクリーンは住友不動産が「ダイナミックパノラマウィンドウ」と呼ぶもので、室内の床から天井に渡る窓になります。
広島駅南口駅前広場から。
でけー(笑)
駅前を歩く人々も、この西棟を見上げながら「大きいね~」とか「今度マンションになるんよ。CMやりよるじゃろ~」などと話す声が聞こえます。
私としても知名度が上がるのは嬉しい限りです。
ビルの西側低層部は、ほんの先月まで鉄骨は設置されずクレーンによって上の方に資材を持ち上げるヤードになっていましたが、
完成時に電気室などが入る8,9階まで鉄骨が組み上げられました。
クレーンは西棟の南北のタワークレーン2基のみとなりました。
西面の足場が無くなり免震層の積層ゴムがはっきりと見えるようになっています。
エールエールA館の屋上に移動しました。
これまでこの屋上より上には空しか無かったのですが、いつの間にか東側にはこのように大きな建物がそびえるようになってきました。
見下ろしました。
もう入らなくなってきましたね。
大きな窓ガラスが設置された13階が、「シティタワー広島」としては一番下の住居になるフロア。それでも今いるエールエールと同じくらいの高さです。
その下の少し天井の高いフロアがマンションのスカイロビーやゲストルームが設けられるフロアです。
こちら側がゲストルーム、東棟側がスカイロビーになります。
その下の免震層を挟んだ2フロアが、地権者でもあった「ホテル川島」が入居します。
【公式】:ホテル川島
黄金山と合わせて。
この高さでも眺望は十分だと思います。
駅前大橋に移動しました。
現在は18階の床まで到達しました。
プレキャストコンクリート工法が採用されている現場と言えど、本当に高くなるのが早いです。
コゲさんにいただいたコメントによると、1フロアを作るのに5日しかかからないそうです。
最後まで事故なく終えられることを願いたいですね。
猿猴川の下流側、路面電車が通る荒神橋から。
着工前とはかなり風景も変わりました。
Bブロック東棟の南側に架かる「猿猴橋」の南詰から。
【中国新聞】:懐かし猿猴橋モニュメント 広島市南区で住民ら除幕式
3月、地元住民の寄付によって戦前の猿猴橋の親柱に付けられていた鷲のブロンズ像のモニュメントが復元されました。
また広島市と広島県は「美しい川づくり」将来ビジョンを策定し、この広島駅前における猿猴川の再整備を行うことを決めました。
当時ブロンズ像や街灯があしらわれた猿猴橋の復元や、現在は上の写真のように木で鬱蒼としている駅前大橋と猿猴橋の間をウッドデッキなどを用いた多目的広場にすることが盛り込まれます。
【若林新三WEB SITE】:「美しい川づくり」将来ビジョン
Bブロックの竣工とも近い、2016年度の整備予定です。楽しみにしたいです。
その猿猴川に面する東棟南面の様子です。
既に地権者のお店が再開発建物内で開店しています。
駐車場入り口の横には被爆建物だった旧住友銀行松原支店の鉄扉が展示されています。
東棟東側の路地から。
角にコンビニの「サークルKサンクス」が完成しオープンしていました。
壁面緑化の蔦がかなり伸びてきましたね。
画像右奥にはCブロック住宅棟のタワークレーンが見えています。
今回は以上です。2016年6月の竣工予定です。
今回は32枚アップロードしています。「お早めにどうぞ!」
【Flickr】:広島駅南口Bブロック再開発