広島ナレッジシェアパーク
知を育み、定着させ、持続させるまちづくり
広島市と広島大学は今日、広島大学本部跡地「知の拠点」再生プロジェクトの事業内容を正式に公表しました。
3日に発表予定だったものです。
再開発計画は三菱地所レジデンスを代表に計8社が事業予定者となり進められます。
「広島ナレッジシェアパーク」と名付けられ、地上53階建てのマンションや学生住宅、病院やスポーツクラブなどが2018年までに建設される予定です。
【三菱地所】:広島大学本部跡地「ひろしまの【知の拠点】再生プロジェクト」事業予定者に選定されました(PDF)
【広島市】:「ひろしまの『知の拠点』再生プロジェクト」事業予定者の募集・選定
【若林新三WEBSITE】:広大跡地再生プロジェクトの事業者が決まる
配置計画図
外観イメージ(報道資料より)
市議会議員の指摘で発表が一時見送られましたが、無事日の目を見ることになりましたね。
上に紹介したリンクの通り事業者や事業計画など詳細が明らかになっています。
事業者に関してですが、先日”8社”とだけ伝えられていた事業者の構成は
三菱地所レジデンス(代表者)
三井不動産レジデンシャル
広島菱重興産
トータテ都市開発
広島電鉄
社会福祉法人広島常光福祉会
三井住友ファイナンス&リース
広島トヨペット
となり、区域内に各施設が建設されます。以下、まとめてみます。
ナレッジシェアファーム
(学生・留学生向け賃貸住宅、就職支援窓口、人材養成スクール)および
分譲マンション(ナレッジシェアプラザ等含む)
(高さ178m・地上53階地下1階・665戸分譲住宅、多目的ホール)を
ナレッジシェアコミュニティ
(シニア向け住宅)
スポーツクラブ
(テナント:ルネサンス)
カーライフパーク
カーディーラー
病院
各施設の完成時期は
平成27年(2015年)にカーライフパーク
平成28年(2016年)にナレッジシェアファーム、病院、スポーツクラブ、ナレッジシェアコミュニティ
平成30年(2018年)に分譲マンション
が完成するスケジュールとなります。
概算事業費は約300億円です。
年が明けて1月には土地を保有する国立大学財務・経営センターと事業者の間で売買契約を結ぶ予定で
長年停滞したこの跡地の再開発がようやくスタートします。
改めて見てもマンションは凄い規模です。
高さも明らかになり、178mは完成すれば駅前Bブロック再開発の西棟に次ぐ広島で2番目に高いビルとなります。
1棟で665戸を供給するのは広島で最大のマンションです。
広島トヨペットが入って、カーディーラーができる、というのは意外でしたね。
広島市の選定結果書などををよく見てみると、CG・ウェブクリエイター養成スクールとして「デジタルハリウッド(株)」なども加わっていたりするのですね。
これは中国地方初進出ではないでしょうか。(今とっさに調べただけですが)
他にもナレッジシェアプラザには多目的ホール、そしてその上部に階段上のオープンステージなども設けられる予定だそうです。
確かにマンションの延床8万2500平方メートルと言うのは圧倒的な大きさですが、
その他の部分では”質”に期待して、もう一度若者が集まり中心部に賑わいをもたらす場所になることを願いたいです。
事業の採算性を考えればどうしても安定的に収入を得られる住宅は外せないのでしょう。
採算性が得られないということは跡地がこのまま更地が続くことを意味します。
2014年1月に売買契約を締結するとのことで、2015年のカーディーラーを皮切りに、2018年にはすべての施設が完成する予定です。
民間資本であるからなのか、事業化から完成までが意外と早く感じますね。
Bブロック完成の2年後、広島駅橋上化事業が完了する頃になります。
今後の動きに逐一注目していきたいです。
最後に建設予定地を。
旧広大跡地へ。旧理学部1号館の様子など…
ちなみに、市の資料では採用はされなかった次点の提案者の事業案も見ることができます。
事業者名は伏せられています。
“住宅棟”の供給戸数は書いてありませんが、延床面積は三菱地所レジデンスのタワーマンションより多い約9万8800平方メートル。
環境影響評価対象ギリギリですね(笑)
地上15階で横長のテラス状に2棟建設する計画だったそうな。
住む側としてはタワーの方が嬉しいですね…