JR山陽本線と可部線が分岐する、広島エリアで2番目の乗降客数を誇る横川駅では、
高架構造の駅舎の耐震補強工事が計画されています。
前回、昨年4月に取材した時点で一部のお店が閉店を始めている状態でした。
その後、工事のため高架下店舗の解体が始まったようなので、先月末、現地の状況を見てきました。
横川駅北口から。
北口駅舎は可部線の5・6番線の下に設けられています。
工事が始まったのは改札口から東側、国道183号に向かう高架下部分です。
以前まであった店舗は姿を消し、仮囲いに覆われている状態でした。
以前書いたことを再整理すると、元々ここは、太田川放水路の整備にあたり立ち退きになった人々の補償として、
高架下スペースをJRから広島市が借り受け、市から権利者に周辺より安価に貸している場所でした。
市とJRは、工事に入るため撤去を求めましたが、「あまりに急すぎる」、「工事後、元の市営店舗に戻してほしい」と店主らから要望があり紛糾していました。
工事に入ったので、なんとかまとまったようです。
JRは耐震化後の高架下スペースについて、市を通じてではなく、独自に店舗を作り周辺と同等の賃料で入居者を募ることとしています。
東側県道部分。
県道ガード下部分西側は完全に塞がれ、歩行者の通行ができなくなっています。
ガード下を通り、南口側に回りました。
店舗があった場所がはっきりと分かります。
ボックスの8割程度を店舗が占め、残り(画像右側)を歩道として使っていたのですね。
現状では人がギリギリすれ違えるくらいの幅員で狭く感じていました。
ここに再び店舗が設定されるのかはまだ不明ですが、可能ならもう少し歩道を広くして歩きやすくしてほしいです。
耐震化工事を終えた後、JR西日本が独自に店舗を貸す事になっていますが、その詳細は相変わらずまだ公にされていません。
独特な雰囲気を残し根強いファンや常連客も多かったと聞きます。
まだ数年先になるとは思われますが、店舗開発が行われるか気になるところです。