広島の被爆の実相を伝える「広島平和記念資料館」では、
現在展示方法の全面変更と老朽化に伴う耐震改修工事が行われています。
一足先に着手された東館は、2017年4月にリニューアルオープンしました。
中央の本館は2019年4月のオープンに向け全面閉鎖され改修工事が行われています。
【広島平和記念資料館】:広島平和記念資料館再整備について
【広島平和記念資料館】:東館をリニューアルオープンしました
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27日の中国新聞によると、天皇陛下の皇位継承に合わせた2019年4月27日からの10連休に間に合うようにリニューアルオープンさせる方針であることが分かりました。
【中国新聞】:原爆資料館本館、10連休前に再開
耐震化工事については、”被爆75周年となる2020年の式典に間に合うように進めている”とのことなので、
リニューアルオープンと耐震工事の完了は1年以上ずれる事になりそうです。
10月下旬ですが、近くまで行ったので記録に残してきました。まず平和大通りからです。
広島平和記念資料館 | Hiroshima Peace Memorial Museum
1995年に開館した、広島原爆の惨状を伝えるための施設。
原爆ドームを中心とした軸線を設けた平和記念公園とともに、建築家の丹下健三氏によりデザインされました。
資料館本館の1階はすべてピロティで人々が行き来できるようになっており平和公園のゲートの役割を果たします。
連絡通路を通じて東館と本館を周回する展示経路となっています。
本館はこのように全体が仮囲いと足場に覆われ、本格的な改修が行われています。
美しい外観は今は全く見えません。
この工事では建物の基礎に積層ゴムやダンパーを設置し、全体を免震化します。
東館とは空中の連絡通路で繋がっていましたが、改修工事のため現在は一時的に撤去されています。
連絡通路が繋がる東館です。
昨年4月に先行してリニューアルオープンしました。
従来3階にあった事務所を地下1階に移し、そのスペースも展示エリアとして使用されるになりました。
本館を挟んで反対側の西館、、ではなく広島国際会議場です。
本館を北側から。
広島平和記念資料館は、2019年4月下旬のリニューアルオープンの予定です。
周辺の状況も2枚だけ。
平和公園内の元安橋のたもとに建つレストハウスです。
被爆建物であるこのレストハウスも、改修工事のために一時閉鎖されました。
耐震化を行うことを目的として、12月にも工事に着手し、2020年4月の完了を予定しています。
原爆ドーム。
原爆ドームや平和公園から都心のビルが見える事自体は、復興の証として肯定的に思ってます。
しかしながら、これだけ近くに建つ真っ黒な外観の商工会議所ビルは、「無いほうが良いな」とも思います。
(八丁堀に再開発し移転する方針が示されています。)
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平和公園や原爆ドームを過剰に聖地化して周辺の建物を否定することには違和感ありますね。
それらの建物を含めての広島市が歩んできた経緯を否定しているようにも感じます。
都市の景観というものは意識して作らなければできないものです。
あの建物ができた当時は自分の持っている土地に建物を建てる、それで良かったのでしょうけど、現代都市はそうではありませんね。
広島という都市の魅力を活かすためにも、あの地域の景観は大事にしたいものと思います。
東館と本館をつなぐ連絡通路、骨組みが組まれ、かなり進捗しています。
それに伴い東館と本館の間は現在通行止めとなっています。
気になるのは展示内容がどれだけ変わるかですが、
話題となった被爆直後の蝋人形が撤去されたのは
非常に残念です。
VRとCG使って被爆直後の町とか被害者をリアルな動画で再現して蝋人形より数段すごいアトラクションを導入してもらいたかった
アトラクション (attraction) とは:
引き付けるもの、引き付けること。
催し物、見せ物、呼び物。
アトラクション (遊園地) – 遊園地(テーマパーク)の遊具施設。娯楽乗り物 (en:Amusement ride)。観客が乗り物に乗ったり、移動して楽しむ物を指す。観客が移動せずにステージなどを観る物はショーと呼ばれる。
あいさん。おいくつの方かわかりませんが、衝撃的な発言でした。
被爆された方々や関係者の心中は穏やかではないと思います。自分の身に降りかかったらどうなのか想像する事が大切かと思います。また、あなた自身の幸せのためにも、もっと慎重な行動した方が良いと思います。余計なおせっかいでした。
としさんの仰ることは理解できますが、でも結局被爆体験の継承と言っておきながらそこを避けて通っていては伝わらないのでは?被爆者が何故悲惨だったかというのは仮局その部分なのでは?その部分の経験があるからこそ悲惨だったと言えるわけで。その部分を避けていくら伝えようとしても結局伝わらないのでは?
被爆者の平均年齢が限界に達しつつある今、最新技術を用いた継承も選択肢の一つではあると思いますが・・・・
としさんはアトラクションと言う表現が引っかかるのではないでしょうか?
また、私もVRなど使った内容には反対です。
核兵器の恐怖は映像だけでも充分伝わります。
そして、あの銀行の入り口の石段に残る人の影。あれだけで充分恐怖は伝わりました。
あくまで平和について考える場所。
最新技術などにはちょっと違和感があります。逆にお化け屋敷のような感覚になり平和に対して考える若者はいなくなる気がしてしまいます。
核兵器の悲惨さは伝えるべきだとは思いますが、あまり過剰なものは避けるべきだと思います。
私の親族に被爆者がいるので、つい悲しい気持ちになって勢いで書いてしまいました。表現のあげ足取りのようになってしまい、あいさんには申し訳なかったです。
ただ、最近国内外の訪問者の落書きの事件やSNSへの書き込みの話など、やはり娯楽要素が強まる傾向を感じます。来場者の方が、自分や自分の家族の身におきたとして感じられるような働きかけが大事なのかなあと思っているところです。
TOMさん、まさしさんご意見有難うございます。議論を巻き起こしておいて恐縮ですが、どちらも、そしてあいさんのご意見も、広島や平和を伝えるうえで必要な考えだと感じます。今後ともよろしくお願いいたします。
来年のG.Wまでリニューアルオープンできるみたいで良かった。
広島は世界的な平和都市。
この性質は他の都市にはない。
平和資料館で原爆の恐ろしさと悲劇を心に留め、そのあとに広島の街を歩き、広島の街並み、緑、賑わいを目の当たりにすることで、広島の底力を感じられる。
適切な表現ではないかもだが、そういった点では広島は街そのものが平和資料館とも言える。
そして広島は国内の他都市と比べ地形も独特な街で、水都としての美しさを表現できるポテンシャルも秘めている。
世界の人に悲しみだけでなく、復興と発展の感動を伝えられる街づくりを期待したいです。