先日、突発的に香川県に行ってきました!
無性にうどんを食べたくなったのでドライブがてら瀬戸大橋を渡りました。
四国は仕事では年に何度か訪れていましたが、プライベートでは久々でした。
あまり計画は立てずに行ったので時間が限られていたのですが、
どうしても高松で見ておきたかったスポットが、今回ご紹介する「高松丸亀町商店街」です。
高松市のJR高松駅南東側に広がる中心市街地を貫くこの商店街では、
既存の商店街を生かした民間主導の再開発が注目を集めています。
全長470mの商店街を北からA~Gまでの7つの街区に分け、商店街に面した場所だけでなく、
街区ごとに段階的に再開発が行われています。
「丸亀町商店街」を含むエリアが、2002年に国の都市再生緊急整備地域に指定されており、
これまでに、
A街区=高松丸亀町壱番街
B街区=高松丸亀町弐番街
C街区=高松丸亀町参番街
G街区=丸亀町グリーン
としてオープンしています。
いずれも民間主導による大規模な再開発が注目される所以です。
「高松三越」などがある地図の上から、「DOME」に隣接する南側の街区がA街区の「高松丸亀町壱番街」です。
商店街北側に当たる、「高松三越」横から。
巨大なガラスのドームがここから確認できます。
商店街の起点、「高松丸亀町壱番街」をつなぐドームです。
圧巻!
全天候型ながら全てガラス張りで自然光も十分降り注ぐ空間です。
ドーム下の広場は商店街とは思えないですね。まさにここを中心に賑わいが東西南北に波及していくような雰囲気です。
A街区「丸亀町壱番街」は南北の商店街を挟んで西館と東館に分かれており、
それらは空中通路で繋がっています。
空中通路からはドーム下広場を見下ろすことができます。
こうしてみると、北側の従来の建物までをこのドームと広場が一つにしており、新旧が融合した空間になっています。
振り返り、南側を見下ろした様子です。
凄い…
「壱番街」の西館のファサードは、アーケードや舗装と調和が取れており、非常に美しいです。
再開発された建物は9階建てとなっており、3階までが商業施設、4階に小ホールやレストラン、そして5~9階は住宅となっています。
西館の向かい側には地場の「百十四銀行高松支店」が佇む。
南側の「弐番街」、「参番街」方面にもガラス張りのアーケードが続いています。
上屋を支える支柱もカッコいいですね。
もう一度、「百十四銀行高松支店」付近から、ドーム方向を。
「百十四銀行高松支店」は、1926年(大正15年)に完成した歴史ある鉄筋コンクリート造の建物で、1966年まではここが本店でした。
通りには、ベンチや植栽が置かれ、完璧な”歩行者のための空間”になっています。
公道にこうした施設を配置するのは難しいなか、これは評価できますね。
南に下ります。
B街区「丸亀町弐番街」付近です。
街区内全ての建物が建て替えられたわけではなく、従来からのお店も混在しています。
この明るさと開放感は、”商店街”のイメージを覆すものです。
南側のC街区「丸亀町参番街」です。
こちらも新旧が混在する区域です。再開発された建物は西館・東館に分かれており、こちらも商業施設・事務所・住宅で構成される施設です。
ここからさらに南側のD~F街区については未着手となっていますが、最南端のG街区は「丸亀町グリーン」が2012年4月にオープンしています。
A~G街区の中では最も規模が大きく、商業・事務所・住宅・ホテルなどで構成される、西館(地上13階)・東館(地上12階・地下1階)のツインタワー構成です。
【公式】:丸亀町グリーンとは
このように、高松市の中心市街地では古くからの商店街を軸に、
商業と住宅が一体となった再開発が行われ、新たな賑わいを創出していました。
A~G街区までの再開発建物は比較的どれも類似しており、もう少し個性があってもいいなと思いましたが、
あくまで商店街を構成する受け皿であり、まるで一つの商業施設のように商店街一帯がたくさんの人通りがあり賑わいを保てていることの方を評価したほうが良いのかもしれません。
加えて、いずれも行政主導ではなく民間主導で地権者総意のもと、こうした再開発が行えているのは、広島がぜひとも見習うべきポイントですね。
本通り商店街が面した、サンモールを中心とした紙屋町1丁目一体では、同じく、民間主体で再開発構想が進んでいます。
紙屋町界隈にも、人が滞留でき、時にはイベントも開けるような広場を作ることが必要だと思っています。
紙屋町版「アリスガーデン」のようなものです。できれば全天候型がいいです。
そのためには、サンモールだけでなく周辺の建物と一体となりまとまった敷地が必要となります。
続報に注目したいですね。
先進的な商店街を歩き、広場の重要性と本場のうどんのおいしさを改めて認識した高松遠征でした。
瀬戸大橋が雄大すぎる…