広島市は、広島駅近くの猿猴川と京橋川に架かる「駅西高架橋」と「上柳橋」をそれぞれ拡幅する工事に着手しました。
・駅西高架橋:猿猴川にかかる区間を拡幅し、現在の左折専用レーンを延伸
・上柳橋:5車線から6車線に拡幅し、駅西高架橋に向かう左折専用レーンを新設
これらを行い、従来より交通量の多い城南通りの改良を行うことで、広島高速5号線の開通による交通量の増加に備えます。
どちらも2020年度末の開通を予定しています。
広島高速5号線は2022年度に開通する予定です。
【中国新聞】:高速5号―市中心部間の道路拡幅
前回の状況です。
今回は駅前大橋から。
駅前大橋から、2枚目はエールエールA館の北側まで移動しています。
前回作業用の桟橋の構築が始まった状態をご紹介しましたが、
それが完成してかなり大掛かりなものが河川に出現した状態となりました。
それにしても背後にビッシリ並ぶ猿猴川沿いのマンション・ホテル群は迫力ありますね。
城南通りに移動です。駅西高架橋南詰交差点から。
足場となる桟橋があまりにも大きいのですが、
拡幅のために新設される橋脚は3枚目の画像の足場に収まるサイズです。1車線分の拡幅となります。
同じ南詰交差点から、今度は八丁堀方面。上柳橋の状況です。
こちらは橋脚を新設することなく、既存の橋桁にブラケットを設置し床版を拡張する工法が撮られます。
猿猴川に架かる駅西高架橋と、
京橋川に架かる上柳橋の拡幅工事は、2020年度末に完了する予定です。
少し余談ですが、工事に伴い駅西高架橋の北側にあった市営の駐輪場が使えなくなっているので、
現在は駅前大橋南詰付近に仮移設されています。
さらに余談です。
反対側(猿猴川の下流側)になりますが、駅前大橋から見えた景色を。
風が穏やかで割と綺麗に水面に景色が反射しているのが綺麗でした。
猿猴橋は戦時中の金属供出で装飾が失われていた状態でしたが、2016年のBブロック再開発の完成を期に復元。橋桁もリニューアルされました。
こういう景色も美しい橋があってこそですね。
広島市内の道路の欠点は橋が狭いこと。
せっかく道路が広くても、橋が狭いため渋滞している道路は
結構多いですよね。
今回の2つの橋は車道部の拡幅ですが、
平和大橋のように歩道部分を新設して拡幅する手もあります。
橋の架け替えは財政的に厳しいでしょうが、橋の拡幅は架け替えに比べれば
着手やすいと思うので、今後も事例が増えることを期待しています。
二葉通りから白島、牛田方面の道路事情も渋滞が多い現状は左右共にビルがせまり拡張のスペースは無いが5号が開通したらどうなるのでしょうね。
余談の写真にある美しく復元された猿猴橋が水面に反射して姿は本当に綺麗ですね。
広島駅北口には「二葉山」に因んだ地名の二葉の里や二葉通があります。
「猿猴川」がすぐ南を流れている南口では猿猴橋・猿猴橋町だけでなく、妖怪「猿猴」に因んだ名前のものがもっと沢山あっても不思議ではありません。
近年、広島都市圏内でも観光資源としての神楽が見直されており、その神楽にも妖怪「ヤマタノオロチ」が登場しています。
特に外国人観光客に人気のある「妖怪」の名の付いた猿猴川があるのにそれを街づくりに使わない手はないと思います。
「妖怪猿猴」の解説や広報活動も殆どなされていないことがとても残念です。
広島駅南口周辺では「猿猴」の名を前面に出した街づくりをする等色々と工夫して、持っている観光資源は、最大限の有効活用をするべきだと思います。
駅西高架橋から南への直進は一方通行にしたほうがいいと思います。いくら道路を拡張しても右折して城南通りに入れないなら意味がないと思います。京橋川沿いの道路は裏道として利用する車が多いですから。
この橋のあたりから幟町にかけての地区は、なかなか落ち着いていて、良い印象を抱いておりましたが、余談の写真を見て、あらためて広島は川辺の景色が美しい街だな〜と思いました。
今度広島に行くときは、このあたりをジョギングしてみたいです。
上柳橋の歩道が完成していました。
あとは道路の拡張部だけですね。