広島駅南口再整備・駅ビル建替工事 2020.09(Vol.15) 歩行者通路が大幅変更!改札の変化も

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、15日共同で会見を開き、 検討を進めてきたJR広島駅南口広場再整備事業に関し、建て替えられる新しい広島駅ビルの概要とイメージパースを公開しま

 

事業の概要と前回のおさらい

完成イメージ(広島市)

 

【広島駅南口ビル新築他工事】

高さ 97.9m
階数 地上20階・地下2階
用途 商業・ホテル・映画館・駐車場・駐輪場
ホテル客室数 428室
敷地面積 86,357.39平方メートル
建築面積 20,632.76平方メートル(新築部のみ)
48,308.65平方メートル(既存含む)
延床面積 126,509.25平方メートル(新築部のみ)
185,989.71平方メートル(既存含む)
店舗面積 約26,000平方メートル
(広島市:出店計画書の提出状況より)
着工予定 2021年2月
完了予定 2025年3月
開業予定 2025年春
基本設計・監修 ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計・施工 広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組・広成建設株式会社)
全体事業費 約600億円

 

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

 

南口広場大幅縮小!歩行者通路変更に

以前からお伝えしているように、9月12日(土)より、広島駅南口広場内の歩行者通路が変更となりました。

 

 

駅ビル建て替え工事及び、南口広場再整備工事に伴うもので、
9月1日にはすでにマイカーエリアが閉鎖となっていました。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

12日からは、マイカーエリアや中央の銀色の噴水を含む広大なエリアが丸々閉鎖となりました。
上の画像のように、かつてアンデルセンやマクドナルド、旧ヴィアイン広島などがあった通路は通ることができません。
いよいよここまできましたね。

 

銀色の噴水もついに、閉鎖区画の中に。

噴水は南口広場の再整備によっていったん撤去されますが、
完成時には東側に移るマイカーエリア近辺に再設置されることが分かりました。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者が進めている、広島駅南口広場の再整備について、 9月3日、広島市は南口広場のレイアウト案を公開しました。 これにより、路面電車の高架化によ

 

背後の現駅ビル外壁。

中央のガラス張り部分も解体のための準備が進みます。

 

駅ビル側の歩行者通路が閉鎖されたため、今後駅西方面へのメイン通路は、バス乗り場のすぐ近くに変更となりました。

 

 

閉鎖したマイカースペースを活用し、かつて駐車場・送迎場の車道だった部分が歩行者通路となっています。
歩きやすいように植栽は一部解体。時計塔の基礎がむき出しになっていますね。

 

仮の歩行者通路。

 

仮囲いがすでに設置されています。
2枚目の画像の、地下道入口横を通って郵便局方面に至る通路の光景が新鮮過ぎます(笑)

 

解体された広島東郵便局前。

日本郵政不動産は、広島駅南口に隣接する「広島東郵便局」を再開発する「広島駅南口計画(仮称)」の概要を、2019年5月に明らかにしました。 再開発ビルは、オフィスや店舗、駐車場を備

東郵便局は日本郵政によりオフィスビルに建て替え中です。
将来的には、2階レベルで駅ビルとペデストリアンデッキで接続します。

 

ここから広島駅駅ビル方面。

 

歩行者動線の分離が完了したので、これからこのあたりも本格的に解体が始まりそうです。

 

 

 

改札レーン増設準備進む

駅ビル建て替え工事の影響で、南口地下改札が閉鎖されることから、
中央口では改札レーンを増設する工事が進んでいます。

 

以前より進められていた、改札横のフェンス収納ボックスの移設が完了しています。
モニターも埋め込まれ、すでに稼働しておりました。

そして、フェンスで囲われた区画内に、改札機を設置するための土台を確認。
数えてみると、ここに改札4レーンが増設されることが分かりました。

これにより広島駅中央口は、有人レーン(1)・既存レーン(14)・増設レーン(4)合わせて、
19レーンとなり、1出口あたりにおける改札レーンの数は国内屈指のものとなります!

 

改札内から。

 

4レーン追加にはなるものの、JRとしてはラッシュ時の集中による混雑を警戒しているようで、
改札周辺では北口改札も併せて利用を推奨するアナウンスがひっきりなしに流れていました。

 

こちらも混雑対策の一つ。
在来線1番のりばです。

 

 

1番のりばに降りる階段の増設工事が進んでいます。フェンスが外れ始め、少しずつホーム上から姿を確認できるようになってきました。
1番のりばは西条、呉方面から岩国方面行の車両が停車する場所で、広島駅から岩国方面に行く客も多く、地下南口改札が使えなくなると混雑に拍車がかかります。

そう考えると、4・5番のりばの狭さも気になってきます。
個人的には2017年の橋上駅化の際に、使用されなくなった6番線(中線)を潰して4・5番のりばを拡張できなかったものかなと…。

 

1番のりばを東(岡山方)に進みます。

仮囲い外の上屋が無くなり、明るくなっていました。

 

背後の駅ビル方向。

 

おおお、自由通路から駅ビルに直通していた階段が見えます。
自由通路のセブンイレブンの横あたりですね。

 

柵内に気になるものが。

路面に穴が空いています。これ、以前からありましたっけ??
付近は前までマリオデザートがあった場所。自由通路がないころまでさかのぼれば、このあたりに南口出口専用改札がありました。

 

最後に、9月21日から閉鎖される地下南口改札です。

画像の場所には、JR貨物による全国一斉広告「鉄の道」が掲載中です。

 

広島駅ビル「ASSE」は今年度の解体工事を経て、2021年2月に着工予定、
路面電車の駅前大橋線は2020年11月に着工予定で、
新駅ビルと駅前大橋線は2025年春の開業予定です。

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