広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。
前回の状況です。
既存ビルの解体工事が進む中ですが、新しい駅ビルの建設工事に3月23日に着手しました。
並行して進められる解体工事と新築工事に向けた準備の様子をご紹介します。
解体された駅ビル跡に仮通路が出現
旧駅ビルの解体状況です。
中央部分のみを残し、東西の大半が姿を消しました。
そして、地下広場への階段付近に新しい動線が設けられようとしています。
色々とカオス(笑) 生涯のうちにこんな光景が見られて私は幸せです。
先日の記事でお伝えしたように、再び工事に伴う歩行者通路の変更が行われます。
4月8日(木)より、現在の地下広場への階段周りの動線に加えて、階段・エスカレーターを備える仮設通路が通れるようになります。
4月1日から地下広場への階段が変更されています。後ほどご紹介します。
広電ののりばまでやってきました。広島駅ビル方面です。
このあたりに新たに仮通路の出入り口ができる予定です。
内部の様子。
通路化される準備が進んでいます。
仮設通路は在来線ホームからも少し確認することができました。
1枚目の画像で通路の上屋が少し見えていると思います。
それにしても2枚目の画像のように、ホーム上からエディオン蔦屋家電あたりが見えるようになっているという状況は未だに実感がわきません。
そのエディオン蔦屋家電南側から、広島駅方面を振り返りました。
旧駅ビル東側は、画面右側に写る壁1枚くらいしか残っていません。
解体工事が先行した西側です。
仮囲いから西側の内部を見ると、駅ビルの建築範囲に基礎を施工するための鋼矢板(土留壁)が設置されているのをこの目で確認しました。
地下広場への階段が切り替えられ、仮設上屋に
続いて、南口広場中央にある地下広場への階段・エスカレーターです。
先ほどお伝えしたように4月1日から、階段エスカレーターが向かって右側に切り替えられました。
これまでは右側を改修し左側を使用している形でしたが、切り替えられました。
新階段・エスカレーターの頭上には、仮設の屋根が設置されています。従来のガラスの上屋の下に設置されているので、駅前大橋線ホームの建設に伴う解体を見据えたものですね。
改修完了した階段とエスカレーターです。
前回も触れていますが、このエスカレーターは完成時の南口広場レイアウトに記載されている、「本設の」構造物です。駅ビルの完成後もそのまま使用されるものです。
上屋は閉鎖区画には設けられていません。閉鎖区画は今後駅前大橋線ホームの基礎を建設する延長にあたるため、長期間閉鎖されたままになると思われます。
地下へ。
降りた先もかなり変わりました。
地上へ戻り、駅ビル内部の通路へ。
5月15日からはこの通路も完全閉鎖となり、先程触れた東側の新しい仮通路に統一される予定です。そうなればいよいよ、旧駅ビルの面影を残す部分には一切入れなくなります。
自由通路階段。
左側に仮設階段・エスカレーターを建設中です。
こちらも5月8日から、画像では奥側の階段が閉鎖されます。
ホームから。
壁のようだった旧駅ビルはもうほとんど見えなくなりました。
広島駅ビル「ASSE」は2021年6月にはすべて解体が完了、
並行して新駅ビルの建設に着手し、駅前大橋線と合わせ2025年春の開業予定です。