JR可部線の下祇園駅では、広島市とJR西日本による駅の改良工事が行われています。
混雑対策として島式1面2線の構造から、上下線それぞれのホームを新設し、相対式2面2線に変更します。
合わせて、これまで東口にしかなかった出入口を西側にも設けるとともに、東西自由通路と西口駅前広場を整備することで、安全性と利便性双方の向上を図るのが目的です。
JR可部線は先日の調査で全国4位の混雑率となっている路線で、
中でも下祇園駅は可部線内での最多利用者の駅で、コロナ前の1日の乗降客数は11,000人を超えており、朝ピークを中心に混雑が安全上の課題となっていました。
【中国新聞】:可部線の混雑率132%全国4位 悩むJR
コメントで情報を教えていただいており、ようやく行くことができたのでご紹介します。
島式から相対ホームに。駅改良工事の概要
広島市のHPに、これという分かりやすい説明資料が無いので、市議会議員さんのサイトをご紹介。
【広島市議会議員むくぎ太一オフィシャルウェブサイト】:JR下祗園駅の自由通路等整備について
渦中の元国会議員さんも。
資料(PDF, 約6.4MB)
改良工事の目玉は、ホームの上下分離と西口の新設、そして自由通路の整備です。
自由通路と言っても、敷地の都合上、山陽線の駅とは異なり橋上駅舎の整備は行いません。
延伸と同様に改良された「可部駅」と同様に、駅舎は地上に残したまま歩行者が24時間通行できる自由通路(跨線橋)を新設します。
可部線廃止区間が電化開業!現地の様子<可部駅編>
新設される『西口』周辺では開発が進む
現在の唯一の出入口である下祇園駅東口です。
駅舎は改良工事により、画像右奥、新設ホームの先端に移設される予定です。
路地を進み北側の踏切方面へ。
画像の奥にイオンモール広島祇園や、広島経済大学が見えます。
出入口は東側のみであるにもかかわらず、駅利用者の80%が西側を発着地としており、地域住民より西口の設置が要望されていたようです。
この路地が細く、自動車交通量も多いため、取材した休日の午後ですら危険に感じる場面がありました。
踏切から見る駅構内。
構内は後ほどご紹介します。
踏切を渡った先です。
椋木議員のイメージ図と同じ方角から見ています。
目の前の土地を今後整備し、西口ロータリーを新設します。
踏切に隣接して、広島経済大学へアクセスする専用のバスターミナルがあります。
西口整備後は、ロータリー内で乗降するようになるかもしれませんね。
駅の西側一帯では住宅開発が旺盛に進みます。
駅の西側一帯の約3haは、従来コベルコ建機の祇園工場がありましたが、
2014年に跡地が積水ハウスおよび穴吹工務店に売却され、住宅開発が始まりました。
ホームのすぐ真横です。
市有地の歩道が準備されています。
駅舎から西口広場に繋がる歩道がこの左奥に整備されます。
新設ホームも姿を現した駅構内
改札内に入りました。構内踏切を渡ります。
現在の駅舎と線路の間、カラーコーンが置いてある場所に、上り専用ホームが今後設けられます。
現状は島式ホームであるため、こうして改札の外に出るには必ず構内踏切を渡る必要があり、事故のリスクが高い状態です。
相対ホームとすることで、構内踏切を経由せず直接ホームに行くことができるようになります。
こちらは下り専用ホーム。
方面別ホームとする手法は、2017年に改良した可部線『安芸長束駅』でも採用されました。
ただし、安芸長束駅は既存の島式ホームを上り専用に転用したのに対し、
下祇園は既存島式ホームを廃止。完全な相対ホームとすることで、構内踏切を解消します。
安芸長束駅改良工事 2017.03 改良工事完了
広島側の先端に目を向けてみます。
真新しい分岐器が取り付けられています。
ホーム先端は少し拡幅されており線形改良も行われたようですね。
この先の分岐器を高番化する(カーブを緩くする)ことで、制限速度を緩和し少しでも列車交換の時間を短縮し、運転間隔の短縮を図ります。
駅南側の踏切より。
下祇園駅の改良工事は、2023年度の完了開始予定です。
下祗園駅の改良はイオン開業時ぐらいでもよかった気がしますね。
遅い感じがします。
いつ転落事故が起きてもおかしくない状況でしたし。。。
可部線はホームの関係で4両編が最大だから、なかなか混雑対策は難しい、下祇園駅はホームは狭いし改札も一箇所、もう少し早く改良工事してほしかった。
鯉党さんありがとうございます。
待っていました。やっと取り上げて頂き感謝申し上げます。西広島や宮島口、広島駅注目を浴びているところだから仕方ないけど正直色んな所で工事の進捗状況が報道されているので新鮮味も無かったのが実感でした。
鯉党さんの詳細な状況報告とても興味があります。これからも追い続けて頂きたいと思います。岡山から本当にありがとうございます。
駅構内を見ていただくとわかりますが、ホームを延長するスペースはこの駅に限れば出来ると思います。ご承知の通り可部線は全国4位の混雑率と報道が有りました。
単線で全ての駅でのホームの延長が出来ないと意味がないのですが、せっかく改良工事をしているのですから、このような下祇園駅のように出来るところからホームも延長しておくべきではないでしょうか。
単線は後々に可部線のように利用者が増えた時の混雑解消の抜本的な解消には不可能に近いです。アストラムラインも延伸区間の単線建設は後々後悔します。長い目でみたら既存の複線で建設するべきです。
次のダイヤ改正で、混む時間帯の車両数を4両にすることが決まったようですが、
果たしてそれで対策になるかはは微妙ですね。
そもそも車両が全てクロスシートなので、
ロングシート(広電電車のような横に長い席)でないと
厳しいのではないでしょうか。
227系の後に登場した和歌山地区の新型車両はロングシートらしいですね。
可部線もロングシートにした方がいいと思います。
将来的にはホームが6両に対応できるようホームを延長し、
ほぼ全駅で列車交換が出来るようにでもしないと、
これ以上の本数を増やすことは難しそうです。
1番望ましいのは複線化ですが、沿線の用地買収は
現実的ではなさそうですね。
私の地元札幌では、地方交通線で可部線と輸送密度で全国1位2位を競い合う札沼線があります。十数年前に札幌市近郊区間はほぼ複線化され、かなりダイヤ編成がスマートになりました。可部線の場合、沿線が非常に密集していますので、大々的に用地買収は困難かと思いますが、上り線だけ既存の線路の上に高架橋で設置とかできないものなのでしょうか?用地買収不要ならば、コスト安でできそうなものなのに。出来ない理由を探すくらいなら、新しいことに挑戦してほしいものです。
現在ある線路の上を高架にするにしても
高架の工事をするスペース(重機を置く場所など)は必要だと思います。
今の可部線のように、線路のすぐそばまで民家がある状態では、線路の上に高架を造るというのは、現実的に不可能だと思いますよ。
まだ、地下化のほうが現実的かと
ホームを仮に6両対応に延長しても、そもそも運用できる車両が足りず本数を増やすことはできません。広島地区の全車両(電車)が227系になったことは喜ばしい事ではあるんですが、車両を増やさないいと難しそうです。それもコロナ禍で減便する方が多いご時世ですから…。和歌山地区の同系車両のロングシートをとよく言われていますが、広島専用の227系は瀬野八区間の急勾配に対応したものだと思われます。なので、227系のロングシートバージョンを新たに作ることしかないと…個人的な意見です
JR西日本広島シティーネットワーク内では現在227系を2両編成・3両編成の組み合わせで運用していますが、4両編成でのロングシートバージョンが、可部線をはじめとした各路線(山陽本線・呉線では連結し8両編成での運行が可能)へ早期に導入されれば、ある程度の混雑解消は期待出来そうです。
可部線については下祗園の様な利用者数の多い駅でのホームの延長、快速列車の適正な導入、現状で上下待ち合わせが出来ない駅のホーム増設、一部区間での複線化から等の改善を継続的にすべきレベルのお粗末さだと痛感します。先日、朝のラッシュ時に可部線を利用する機会があり下祗園駅の様子に非常に驚きました。
可部線は、今後も収益が大きく期待出来る路線なので、それを逃す手はないと思います。
下祇園駅の改修工事に続く可部線のグレードアップに期待したいと願っています。
可部線で最も利用者が多い駅での改良工事、1日も早い完成をお願いします。只、東側住民の可部方面への乗車、西側住民の横川方面の乗車で北側の踏切の方が使い易いのでは自由通路の意味がなくなります。自由通路への誘導策も考慮して頂きたいです。先般報じられた全国4位の混雑率の解消ですがインフラ(複線化、ホームの延長、増発)が期待できない以上、現在対応できるのは車両の改善だけです。それもロングシートへの改造も即対応不可では暫定的処置として全便の4両編成化しか残されていません。以下は奇策2点です。①岡山備後地区に導入予定の227系について10編成くらいをロングシート車として新製してもらい同数の広島地区車両と交換する。②2階建て車両が連結する瀬戸大橋線のマリンライナーを借り受ける(問題の乗降時間はすれ違い待機時間で吸収する)。
2階建て車両は岡山の所有ではなく
四国の車両では?
岡山導入と同時に一部交換の案は、私も同感です。可部線はロングシートがいいですね。短距離路線ゆえに乗車時間も短いのだから。
中島駅から芸備線に線路を伸ばして環状線にして可部線北部の利用客を外回り(芸備線経由での広島駅行き)に分散させるとかしないかな。
(外回り)上八木駅→可部駅→中島駅→玖村駅
(内回り)玖村駅→可部駅→中島駅→上八木駅
川沿いに線路引いて接続させれば用地買収もせず短い距離で接続できるし、芸備線を電化できないなら芸備線車両を可部線走らせばいいんじゃない?
可部線横川駅~可部駅の各駅間って平均で1kmちょっとしかないので、
電車に比べて、加速がめちゃくちゃ遅いディーゼル列車を走らせるのは、
混雑率解消どころか、可部線のお荷物にしかなりませんよ
あと、中島駅も玖村駅に新たな線路をという考えは、
妄想レベルではいろいろ出てきますが、
中島駅の南側もそれなりに人が住んでて、用地買収が難航するのは間違いないですから、
費用対効果はそこまでないと考えるのが現実だと思います
私は今年の4月まで祇園に住んでいた者です。
ひさしぶりにこの辺を歩いてみましたが、ゆめタウン祇園が仮設店舗となったすぐ近くで、もみじ銀行祇園支店が一階をテナントに貸し出しATMのみとなっていましたね。
同じ山口フィナンシャルグループの山口銀行祇園支店が目と鼻の先にあるための統廃合でしょうか。
あと、ネットカフェ西原店の跡地がやっと工事が始まったようですが、どんな建物が建つのか情報をご存知の方は教えていただければ幸いです。
昨日横川駅か下祇園駅に降りたときに、工事を知って当サイトで報告するつもりでしたが、
やはり地元在住の方の報告のほうが早かったですね。
JRで遠出するときにお世話になった駅ですので、どんな駅になるのか楽しみです。
古市橋駅、大町駅、緑井駅は改装の予定ではないのでしょうか。
ブログ更新お疲れ様です。
まさかあの議員も実現に尽力されたとは…
地元思いの議員がたった一つの不祥事で人生を棒に振るのは実にもったいない…
また可部線の混雑に関して、複線化や車両の増備、環状線化など挙げられている方も多いですが、ロングシート車の増備と余剰車両の岡山転属は個人的には良いと思います。ロングシートならラッシュ時の増結要員としても有効でしょうし!
さらに複線化となると、安芸長束駅の手前から中島駅あたりまで国道183号・国道54号の地下を掘るしかないのかなと思います。
そろそろ、続下祇園駅の様子もアップよろしくお願いします。あれから変化があると思います。