安芸長束駅改良工事 2017.03 改良工事完了

JR可部線の安芸長束駅では、安全性向上、バリアフリーの観点から、一昨年から今年3月頃にかけ
1面2線の島式ホームに「下り専用ホーム」を新設し2面2線にする改良工事が行われました。

【広島市】:JR可部線活性化連携計画を変更しました
(JR可部線活性化連携計画(変更)3/3  を参照)

これまで工事の様子を2回紹介してきました。
前回、昨年5月に訪れた時の状況です。

JR可部線の安芸長束駅では、広島市が策定した「JR可部線活性化連携計画」に基づき、駅の改良工事が始まっています。 【広島市】:JR可部線活性化連携計画を変更しました (JR可部

工事は2016年度末、今年3月に完了しました。
実は今年3月中旬に撮影していたのですが、更新のタイミングがなくお蔵入りになりかけていました。
完了記事を更新しないと締められないですし、もったいないのでこのタイミングで紹介しておきます。

まずは駅の外から。

 

 

馴染みのある駅舎ですが、簡易改札機の上部にLED発車標が設置されていました。
延伸工事に伴う改良を受けた可部駅に設置されたものと同じく、横幅が短いコンパクトなタイプです。
この長さでは乗車位置(△印)の案内は難しいので、両数による案内が継続されそうです。
それでも利便性は大きく向上しますね。

ご無沙汰しております。。なんとか生き延びております…。 今週もたくさんのコメントありがとうございます。対応いたします。 大変長らくお待たせしました。3月4日、JRのダイヤ改

 

改札に入ります。
新設された2のりば(下り専用ホーム)の状況から見ていきます。

 

 

 

車椅子でもホームに移動できるよう、バリアフリー基準に適合したスロープが併設されてます。
ホーム上には基礎のコンクリートの段差を利用して、簡易的なベンチシートが設けられました。
JR西日本はホームへの転落防止対策として、レールに対して直角に向くようにベンチを設置していますが、
さすがにこのホームの細さでは厳しいですね。

 

続いて、「上り線用ホーム」となった既存の島式ホームへ。

ホームへ渡る踏切は改札側に数メートル移動し、やはりバリアフリー対策として緩やかなスロープに改修されました。

 

ホーム上です。

 

2番線側は、このようにフェンスで隔離しています。
上屋も4両のホーム分すべてを覆うまでに拡大され快適性が増しました。

 

広島駅側の分岐は、今回の改良によって高番化され制限速度が25km/hから35km/hに緩和されました。

 

 

無事、安芸長束駅の改良工事が完了したということで、この駅のレポートは終了します。
可部線は沿線の宅地開発により利用者が増加しており、速達化・高頻度化が強く求められています。
複線化や4両以上の列車の運行は用地取得の面で難しく、安芸長束駅のような地道な改良を続けるしかありません。

可部線活性化計画では他に、上八木駅に行き違い設備を整備し、中島変電所を増強ことで緑井以降の運転頻度向上が検討されています。
また、広島市の今年度予算では下祇園駅への自由通路の整備に関する検討予算が計上されました。

今後の利便性の向上に期待したいです。

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