明治安田生命は、2022年度までに広島を含む全国6都市の一等地に持つ不動産の再開発に着手します。
全国の投資規模の合計は1,000億円程度とされており、大型ビルを建て、高利回りを見込める不動産投資を強化する狙いです。
広島で対象となるのは、鯉城通り沿いの袋町に建つ「明治安田生命広島ビル」。
1972年に竣工した、高さ約62m、地上17階・地下4階のオフィスビルです。
2021年11月から解体に向けた準備が進められています。
前回の状況です。
全館防音パネルに
鯉城通り南西側から。
前回の更新の際に、まさに防音パネルが取り付けられていく途中の状態をお届けしました。
完全にビルのすべてパネルで覆われてしまいましたね。
東側から見上げます。
無機質な直方体の姿になり、不思議な感覚です。
北東側、本通交差点を挟んだ構図。
少し本題から脱線しますが、この写真を撮るために立っている場所の右手側一帯は「紙屋町2丁目2番地区市街地再開発」の構想、
鯉城通りを挟んだ左手側一帯は「本通3丁目地区市街地再開発」の構想があり、
将来大変貌が期待されるエリアになりました。
本通3丁目については昨年4月に第一報が報じられたばかりですが、
紙屋町2丁目2番についてはもうすぐ第一報から5年が経とうとしています。
商店街ということで多数の権利者の意向をまとめ上げるのに苦労しているものと推察しますが、
世の中がコロナやウクライナ情勢に端を発する原油高等による景気後退局面に入ってしまったのが非常に痛手です。
こういう時代こそ、地域でまとまって新しいお客(とりわけ若者)を取り込まなければ、
ますます激しくなる競争に置いていかれかねません。
また、コロナを経験し、ゆとりのある都市空間が求められる時代になりました。
引き続き状況を見守りつつ、計画には期待したいです。
話を戻します。
北側の様子です。
2枚目、敷地の東側にあったタワーパーキングがすでに解体され姿がなくなりました。
明治安田生命は、”2022年度までに再開発を着手する”としています。
解体工事の期間は、2023年6月末までの予定です。