広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
整備の核となるJRの新しい駅ビルは地上20階建て、総延床面積は約19万平方メートルで、
ホテルと商業施設の複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
駅ビル内は中四国最大の飲食店街やシネマコンプレックス、コスメやカフェなど、
約200のテナントが集積する商業施設「minamoa(ミナモア)」として、
2025年3月24日に開業する予定です。
前回の状況です。
事業の概要
【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等
【東側工区】駅ビルに内包された歩行者デッキ
EKI CITY HIROSHIMA側、「東棟」です。
2階部分の足場が外され、駅ビルに内包された歩行者デッキが見えるようになりました!
これは一気に完成が近づいた感覚になりますね。
柱は、6月に暫定供用を開始したバスのりばと同様に、
金属を加工した装飾が確認できます。
別の角度から。
歩行者空間となるビルに開いた横スリットは、そのまま中央部分の自由通路方面へ続きます。
東棟からEKI CITY HIROSHIMA方面。
EKI CITY HIROSHIMAの建物とはすでに橋桁が繋がっています。
奥のスペースに建つアパホテルとも接続する予定です。
広場内から見る新しい駅ビルです。
路面電車が乗り入れる駅部分のシートが外され、巨大なビルが口を開けたとても迫力ある光景です。
後ほど詳しくご紹介します。
なお、「広島駅」のサインの下(茶色の鉄骨の範囲)は、ビッグフロントひろしま方面へのペデストリアンデッキが伸びる予定です。
【中央工区】路面電車乗り入れ部分あらわ
新たな路面電車の広島駅です。
駅構内に至る橋桁が現在の駅舎と交差します。
ダイナミック過ぎる…
先ほども書きましたが、路面電車が乗り入れる部分のシートが外され、口を開けた姿が見えるようになりました。
あの開口部分を電車が走ることになります。
駅前通りから。
非常に分かりづらいですが、足場や窓ガラスの奥に、吹き抜け空間に面した壁面や天井にはスポット型の照明が点灯しているのが薄っすらと確認できます。
エールエールA館側から。
こちらの方が少しわかりやすいかも知れません。
路面電車の駅前大橋線は、新駅ビルが開業する来年3月24日からは遅れ、夏頃の供用を見込んでいます。
【西側工区】デッキが完全に見えるのはもう少し
西棟の状況を、エールエールA館から。
西棟の2階もシートが外され、歩行者デッキが見えるようにはなっています。
足場が外されるまではもう少しですね。
上柳橋から眺めてみました。
JPビルディングとエールエールA館の間に、西棟のホテルグランヴィア広島サウスゲートが姿を現し、完全にスカイラインが変わりました。
駅ビル接する1番のりばの変化
在来線改札内に入りました。
新しい駅ビルの背面が接する1番のりばの状況に変化が現れています。
前回までに天井の化粧板の設置が進んでいましたが、線路側端部で上方に巻き込む部分まで美装化されているのを確認しました。
他ののりばはルーバーのようなもので処理されていたので、全く違う処理がなされていることになります。
階段付近。
長らく閉ざされていた仮囲いが撤去されました!
天井の照明の意匠がそのまま壁面に連続するデザインとなっています。
点灯するはずなので、仕上がりが楽しみですね。
宮島を訪れる観光客が利用するのりばなので、こうしたところのおもてなしにも力を入れているようです。
エレベーター付近。
エレベーター上部には斜めの化粧板が取り付けられました。
延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。
広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、あと半年で開業する駅ビルをPRするため、
10月12日と13日にイベントを実施します。