JR広島駅の新しい駅ビル「minamoa(ミナモア)」が、2025年3月24日に開業しました。
新しい駅ビルは、広島駅南口広場の再整備の核となる施設として、JR西日本が2020年から建て替えを進めてきました。
地下1階から9階に、カフェやコスメ・雑貨、中四国最大の飲食店街やシネマコンプレックスなど、およそ220テナントが集積する商業施設です。
9~20階を占める「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」も同時開業しています。
中央アトリウム空間に乗り入れる路面電車は引き続き工事が行われており、
2025年夏頃には開業する見込みです。
発車案内は液晶ディスプレイか 路面電車利用者を迎える長大なゲート
3月24日の開業日に開放されたアトリウム空間。
夏頃の運行開始を目指す路面電車のりばは、開業後も着々と完成に近づいています。
各のりばを全て横断する長大な鉄骨のゲートに、サインや案内表示などが取り付けられています!
広電は運行系統を1~9の番号で示すので、混乱を避けるためにホーム名はアルファベットで表すのが近年の流れです。
一番左のAホーム、B,C,Dホームの案内も補足的に用意されています。
このゲートの部分の案内がどうなるか、イメージパースが公表された時からずっと気になっていました。
これ、部分的に液晶ディスプレイ(LCD)が入っていますね。
隣のB,C,Dホーム。
比治山線を経由して広島港に向かう5号線がAホーム、その他、紙屋町・八丁堀方面に向かう系統がB,C,Dホームに発着すると思われます。
液晶ディスプレイを使うことで、発着順が前後してもアダプティブに案内をすることができます。
それを処理するための運行システムや案内システムを構築していると、関係者の方から伺ったことがあります。
どのように実現したのか気になるところです。
横から。
ここから見ると、液晶ディスプレイがはっきり分かるのではないかと思います。
合計で8枚のパネルが使われています。
中央には「路面電車のりば」の案内。
ホーム番号と同様に電照式です。その右に空いた穴は防犯カメラでしょうか。
のりば横でも大型の液晶ディスプレイが案内
のりばに目を落とすと、軌道の終端部に特徴的な案内板が設置されました。
足元から生えるように設置され、利用者の目線で時刻などを案内します。
取付具は、広島駅で統一して用いられる「折り鶴」をモチーフとした三角形の造形となっており、非常に美しいです。
目の前から。
左半分は静的な電照式の案内で、
右半分はこちらも液晶ディスプレイとなっている模様です!
大型モニターが縦に2台並べてあります。
頭上と手元、両方で発車案内をすることができそうです。
最終的に、これらのサインや案内、ホームの照明などが点灯し、
ここに路面電車が入ってくるとどんな光景となるのでしょう。
遠回りしていたルートが望ましい短絡ルートとなり、運用や案内面も充実する路面電車。
新しい時代への一歩を踏み出すタイミングですが、目下、決済方法の切り替えで混乱中なのが残念です。
いかなる背景があろうと取って良い選択肢ではなかったと思いますし、後手に回っている対応も非常に情けない…。
新システムの端末で一刻も早くICOCAを使えるよう対応を急いでほしいです。
広島電鉄の路面電車「駅前大橋線」は、2025年夏頃の開業を予定します。