2018年4月6日(金)~8日(日)の3日間、
広島市中区の旧広島市民球場跡地で「FISE WORLD SERIES HIROSHIMA 2018」が開催されました。
「FISE」は2020年東京五輪の正式種目にもなったBMXや、ボルダリングなどのいわゆる「アーバンスポーツ(都市型スポーツ)」を集めたフランス発祥の国際フェスティバルです。
国内における初めての開催地として、国際的な知名度も高い広島が選ばれました。
最終日となった8日日曜日、現地に観戦に行ったのでその様子を簡単にご紹介します!
【公式】:FISE WORLD SERIES HIROSHIMA 2018
【中国新聞】:FISE閉幕 費用負担に疑問も
【広島経済新聞】:広島で都市型スポーツの世界大会「FISE」 4日間で8万6000人が来場
「FISE」が日本で開催されるのは今回が初めて。
BMXなどが東京オリンピックの新種目に決まったことなどを受け、日本アーバンスポーツ支援協議会が誘致、
国際平和を願うメッセージ性から協議会が広島市で開催するよう、広島県に打診し実現しました。
政府スポーツ庁や日本オリンピック委員会も後援に周っています。
写真は後半でまとめてギャラリー的にご紹介するとして、先に総括をしておきたいと思います。
大会初日の6日はあいにくの雨でほぼ全ての競技が中止になりました。
選手やファン、関係者にとって非常に残念な初日となりましたが、それでも合計で約8万6,000人を動員したことが伝えられています。
通常通りやって10万人の動員目標ですから、これは上出来ではないでしょうか。
実際に、上の画像は入場ゲート入ってすぐの場所ですが、
想像していたよりもかなり多くの人で驚きました。
毎日JRを利用していますが、先週のはじめ頃から、
いつも以上に外国人の姿を広島駅で目にするようになっていました。
フランス発祥の大会で、本国のテレビでも放映されたそうです。
主催者が負担する開催費5億円の内、警備等の安全確保にかかる経費として
5,000万円ずつ計1億円を県と市が折半して負担しました。
広島県議会には、「資金を集めるのに大手広告会社がスポンサーを集めているなど、興行的な要素が強い」と
今回の開催の判断を疑問視する声もあるようですが、
国内外に紛れもなく広島・Hiroshimaをアピールできている上、
これから東京五輪に向けてアーバンスポーツへの注目もさらに高まってくる「将来性」を考慮すると、
とても都市にプラスになった大会だったと思います。
日本アーバンスポーツ支援協議会は、”今後5年間は広島での開催を続けたい”としているようです。
是非、来年以降も支援すべきだと思います。
跡地は暫定的に使用されている状態で、現在舗装はされていません。
砂埃がひどかったので、最低でもアスファルト舗装はしておいてほしいです。
また、球場時代から保存されているライトスタンドの一部は、
今回特に観客席として使用されるわけでもなくそのままにされていました。必要なのかな…
以下は、ギャラリーです。選手や競技の写真はありません。
スポンサーのメンツも大きな会社ばかりです。
間近で見るパフォーマンスは迫力があり、非常に楽しめました。普段あまり見られるものではないので、若者から家族連れまで幅広く来場されていたと思います。
RedBullの絵柄や、いわゆる「ストリート系」ファッションの人たちの姿が広島の都心の風景が重なる光景がとても新鮮でした。
YouTubeのFISE公式チャンネルより。
会場全体を俯瞰で見たかったので、久々に「おりづるタワー」に登ってきました。
先程まで居た場所がこれほど人が多かったかと、驚きました。
競技時の人の密集度はかなりのものでした。
少し引きで。
右手奥には広島城も見えます。
歴史と都市と緑。改めて綺麗な街だと思いました。
球場跡地の目の前の、原爆ドーム。
スポーツを通じて各地から跡地に人が集まり、自然と過去の記憶に触れることができる。これが日常的に繰り返されるようになればいいですね。
会場を歩いた動画を撮ってみました。