カープロードを25年春までに拡幅へ 2020.05(Vol.6)『モニュメントスクエア』は完成

新型コロナウイルスの新規感染者数はひとまず落ち着きを見せるようになりました。
緊急事態宣言の解除、及び休日を含む外出自粛要請の解除に伴い、
当ブログでは三密を避け、「新しい生活様式」に沿った最小限の取材を再開します。

 

プロ野球は6月19日に開幕することが決定しました。
広島東洋カープの本拠地、「マツダスタジアム」に関して、
先日アクセスに関する新たなニュースがあったので現地の写真を交えご紹介します。

やっと「カープロード」の混雑解消の見通しが立ちそうです。

アクセス関連の前回の記事。

広島市は、カープの本拠地「マツダスタジアム」とJR広島駅との間の歩行環境を改善するため、 2009年の開業当時から歩行者デッキ(ペデストリアンデッキ)の検討を行ってきました。

 

球場までの「カープロード」、JR用地取得し拡幅へ

【中国新聞】:カープロード、歩道広く 混雑解消へ広島市計画、25年春目指す

 広島市は21日、南区のJR広島駅南口とマツダスタジアムを結ぶ通称「カープロード」の一部区間で歩道を広げる計画を明らかにした。広島東洋カープの試合がある日を中心に混雑しており、歩行者の安全を確保する狙い。道沿いに飲食店が並び、多くのカープファンで混み合う現状を改善する必要があると判断した。2025年春までの完成を目指す。

 歩道を拡幅するのは、駅南口近くの再開発ビルエキシティ・ヒロシマ東側からマツダスタジアムに上がるスロープまでの市道約400メートル。計画では市道全体の幅を現在の10メートルから13メートルへ広げる。歩道部分は北側が3メートルから5メートルに、南側が1・5メートルから3メートルになる。

 本年度は球場に近い東側の約110メートルを施工する。残りの区間を着工するためには、JR西日本から市道北側の約700平方メートルを購入する必要があり、これから協議を本格化させる。

 市は歩道拡幅とは別に、JR山陽線愛宕踏切のある県道をまたぐ歩行者専用橋(長さ110メートル)の整備も進めている。エキシティ・ヒロシマ2階のデッキにつながる西側の約70メートルは今年3月に完成済みで、今後は県道をまたぐ40メートルの建設に入る。エキシティのデッキは、25年春に開業予定の新駅ビル2階とつながる。

 市はこの日の市議会建設委員会で、歩道の拡幅と歩行者専用橋の整備計画を示した。総事業費は約18億円で、うち約8億円は国の補助を見込んでいるという。

 市によると、カープロードは試合開催日に約1万2千人が行き交う。市街路課は「周辺ではマンションや結婚式場が完成し、新たなにぎわいが生まれている。安全で快適な環境をつくりたい」と説明している。(新山創)

(上記中国新聞HPより)

  • 広島市は2025年春までに、野球観戦客の混雑を解消するため広島駅~マツダスタジアムまでの「カープロード」の拡幅を決めた。
  • Cブロック再開発地区(エキシティ・ヒロシマ)の東側からマツダスタジアムに上がるまでの約400mが対象。
  • 歩道の幅員は北側:3m→5m、南側1.5m→3mに
  • 球場側から約110mは今年度施工。残りの区間はJRから土地を取得し整備する。これから協議を本格化。
  • エキシティ・ヒロシマにつながるデッキは、県道をまたぐ40mの建設に今後着手
  • 歩道拡幅と歩行者専用橋の総事業費は18億円

 

球場が完成した頃はエキシティ・ヒロシマから球場まで全区間をデッキで結ぶという案で協議が進められていました。
当時からJRの敷地を活用して、という話で2014年度の完成を目指していたのですが、
沿道のに多くの店舗が出店している背景を踏まえ、デッキは踏切を越えるまでとする現在の計画に縮小されています。
沿道に店舗が増えるなどということははじめから分かっていたことであろうと思います。
歩行者専用橋を全区間に整備するかどうかは議論があるにしても、
ここまで混雑対策が遅くなってしまったことは少し納得いかないです…。
ともあれ、これで両側の歩道がきちんと拡幅されて整備されることが決まったのは良かったですね。

昨日中国新聞に出ていたニュースですが、広島駅とマツダスタジアムとを結ぶ歩行者専用橋(ペデストリアンデッキ)の建設に向け 広島市は土地を所有するJR西日本と協議に入ったようです。  

 

広島駅に隣接するCブロック再開発地区「エキシティ・ヒロシマ」から球場に向けて歩いてみました。

エキシティ・ヒロシマと市歩道橋との境界です。

 

踏切と並行する跨線橋の手前で、今年3月に元の階段が復旧しました。

 

 

エキシティ間の接続橋整備のため、一時的に撤去されていたものです。
珍しくポップな色使いですね。

 

ここから手前に愛宕踏切、東側の先に「カープロード」が続いていきます。

現在はこのように、北側にはポールで区切られた歩道があるのみ、南側は店舗もあるので、歩道はないに等しいですね。

 


(2019年12月撮影)

 

図のように、これから線路に並行するように歩行者専用橋を延伸し、県道を跨ぎ終えたところで階段で地上に降ろされる計画です。

 

跨線橋から見下ろしてみました。

県道を跨いだ後に地上に降りる階段は、地上の歩行者動線を確保する意味でも、JR敷地に下ろすのが妥当ではないかと思います。

ちなみにこのJRの敷地は、かつて広島駅から宇品までを結んでいた旧国鉄の宇品線が走っていた場所です。

 

途中ネックになるのが、この荒神陸橋。

 

跨線橋の歩道に上るための階段があるので、歩道も車道もいびつな形になっています。
JRの用地を取得することで、この階段を上手くJR線路側に押し込む事ができれば、広く真っ直ぐな歩道が確保されそうですね。

 

荒神陸橋からマツダスタジアム方面を見る。

中国新聞の記事によると、こちら側は用地取得は行わず今年度施工するとのことです。
動きがあればまた取材に訪れたいです。

 

歴史を語る「モニュメントスクエア」が完成

トピックはもう一つ。カープロードから球場へのプロムナードに上がる手前の敷地に、
球団創設70周年を記念した「モニュメントスクエア」が3月に完成しました!

マツダスタジアム横に建設される『モニュメントスクエア』2020.01 球団創設70年記念

 

【広島東洋カープ】:球団創立70周年記念 「モニュメントスクエア」

<シーズン開幕まで>10:00~17:00

<シーズン開幕後>
【試合のない日・デーゲーム】10:00~17:00
【ナイター】13:00~20:00

 

3月15日にオープンしていたのですが、コロナの影響でなかなか行くことができず、ようやく足を運ぶことができました。

「モニュメントスクエア」の様子です。

広島駅からの観戦客のほとんどが通る場所です。レンガタイルで囲まれたシンプルな空間で気軽に入って見る事ができます。

 

内部。

 

 

創設の1950年から現在に至るまで、1年毎の登録選手の名前が刻まれた銅板がずらりと並びます。
外側には”レジェンド”達の姿も。

ぜひ、スタジアムを訪れた際は立ち寄ってみてください。

 

今は線路側にこうして銅板が並べられていますが、反対側の壁も照明付きで銅板が追加できるようになっています。

これから記念の銅板も増えていくといいですね。

 

2020年のプロ野球は6月19日開幕です。

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