広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。
前回の状況です。
事業の概要
【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等
【東側工区・中央工区】路面電車部分の構築完了し上棟!
EKI CITY HIROSHIMAの前から全体です。
12月19日に上棟式が開かれ、新駅ビルのシルエットはほとんど完成時の状態にまでなりました。
メチャクチャ分厚くなりましたね。
終盤で鉄骨建方が行われた東棟の中央寄りでは本設のカーテンウォールがあらわになっています。複数のマテリアルが組み合わされこだわりが感じられますね。
【中国新聞デジタル 】:400キロの鉄骨つり上げ、新広島駅ビルの骨組み完成 JR西日本が上棟式、内装工事が本格化
北口側から見た様子です。
東棟の裏側にあたります。
非常階段が集中する区画となっているようで、目隠しのためのルーバーが取り付けられすでに防音シートが取り外されていますね。
斜めから見た写真でお分かりと思いますが、単調な見た目にならないよう、
西側のホテル部分と同様のランダムなパターンの模様が浮かび上がるようになっています。
自由通路の先にあたる、路面電車高架駅部分を見てみましょう。
この部分が最後まで鉄骨建方を行っていた部分です。7階部分まで高さを増して一気に景色が変わりましたね。
3枚目の写真は、路面電車高架駅部分に繋がる現在の自由通路の端部です。
大半が埋められて自由通路レベルのまま直進する通路に生まれ変わります。
向かって左手側の壁が取り払われて、新築部分と繋がろうとしていました。
階段が通路に変わるということで、来年はこのあたりの様子も大きく様変わりしそうです。
駅ビル周辺の駅前大橋線の状況です。
南口広場内の鋼製の梁は12月15日に橋脚に架設されました。
2024年夏頃に、城南通りを跨ぐ路面電車の橋桁が架設されるとのことです。
【Yahooニュース】:橋脚完成 60トンの「はり」、巨大クレーンでつり上げ工事 「駅前大橋線」、JR広島駅乗り入れ路面電車の新ルート(中国新聞デジタル)
【西側工区】JPビルディングへのペデストリアンデッキ架設準備
ビッグフロントひろしまから。
ホテル部分の低層部。商業施設部分のガラスや、ホテルのエントランス・レセプションが設けられる7階の窓ガラスの設置が進んでいます。
「ヴィスキオ」から「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」に変更されたホテル部分。
この写真は北面です。
塔屋部の意匠の取り付けは最終段階です。
南西側から。
新駅ビルの西端部と西側の広島JPビルディングはペデストリアンデッキで結ばれます。
早くもその準備と思われる構造物を確認することができました。
橋脚が設置されていました。
この部分は、過去にあった模型の通り、駐車場のスロープとは少し距離を開けて、直線的にJPビルへとデッキが結ばれます。
画像左下の部分ですね。
JPビルディングの接続先から。
全て完成すればJRの改札口からフラットに雨に濡れずにここまで繋がります。
オフィスや商業テナントへの利便性は飛躍的に高まります。
実質、駅ビルのオフィス棟のようなものですね。
ここから見上げる西棟も厚みがあって迫力があります。
新駅ビルの1階は交通広場として使用されます。
西側は現状で周辺に散らばるバス乗降場を集約したバスターミナルになります。
単なる空間に、壁や天井の化粧板を取り付ける準備が始まっているのが確認できます。
延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。