高架化が完了 大規模な駅ビル建設が行われるJR大分駅

本日は広島ではなく九州は大分駅を取り上げます。
実は正月に旅行に行ったのがようやく今日記事になります(笑)

JR大分駅は、日豊本線、久大本線、豊肥本線の3路線が乗り入れる大分県の中心駅です。
乗車人員は平成25年度で約1万7000人で、JR九州管内で4番目に位置します。
平成8年度(1996年度)から連続立体交差事業が進められ、3年前の2012年3月に全面高架化が完了しました。
高架完了後は、地上駅時代の線路跡等を活用した駅ビルの建設や区画整理などが行われています。

―JRおおいたシティ―
大分駅周辺の新しい施設の総称です。
商業施設の「アミュプラザ大分」・「豊後にわさき市場」、地上21階建て「JR九州ホテルブラッサム大分」、大型駐車場などで構成されます。
「豊後にわさき市場」は高架化の完了と同時に高架下1階にオープンしました。
駅ビル商業施設「アミュプラザ大分」は今月16日にグランドオープンを迎えます。

【大分駅ビル】:JRおおいたシティ

駅北口から駅ビル全体の様子です。

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最初に書いた通り今年の始めに撮影した少し古い画像です。現在はもうほとんど完成していることでしょう。
画像左側が、主に「JR九州ホテルブラッサム大分」が入る、高さ88m、地上21階・地下1階の駅ビルです。
19~21階は「シティスパてんくう」という露天風呂を備えた温泉施設になります。大分らしいです。
画像右側も駅ビルです。1~4階までが「アミュプラザ大分」として16日に開業します。
テナントは全部で183店舗に上り、119店舗が大分県初出店、18店舗が九州初出店になるそうです。シネコンも入ります。
今回は時間の都合で詳しく撮影できませんでしたが、化粧板に木を用いた素晴らしいバスターミナルも完成していました。

駅の正面玄関の方に進みます。

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いやぁデカイ。
大きな屋根が張り出しており様々なイベントに活用できそうです。
建て替えられたJR博多駅・JR博多シティを連想します。
ちなみにJR九州で「JR○○シティ」と名付けられるのは博多駅とこの大分駅の2つだけだそうです。

高架駅の構内・自由通路に入ります。

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なんと風格が漂う空間でしょうか!
駅という感じは全くせず、商業施設そのものです。
この自由通路の東側が高架化完了と同時にオープンした「豊後にわさき市場」です。
土産物店をはじめ、飲食店や惣菜店が入居します。

通り抜けて南口に出ました。

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北口に比べるとシンプルですが綺麗にまとまっていました。
ちなみに大分駅では先ほどの北口を「府内中央口」南口を「上野の森口」と呼ぶそうです。

それから大分駅から南側の市道にかけて、長さ444m、幅100mのシンボルロード「大分いこいの道」が昨年7月に整備されています。
「大分駅南土地区画整理事業」の一環です。
4車線の道路に沿って総面積約2.5ヘクタールの広場を設けるという大胆過ぎる都市計画には目を見張るものがあります。
【大分市】:シンボルロード「大分いこいの道」の概要についてお知らせします

自由通路内の改札口から、ICOCAをタッチして中に入ります。

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改札から先はまた少し雰囲気が変わります。白を基調にして非常に明るいです。
この部分の発車標はLCDパネル3枚(と広告用1枚)を用いて表示されています。

改札内コンコースにやって来ました。

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こちらも素晴らしい!
床が木目調になっており落ち着いた雰囲気です。天井が木目調だった自由通路とは対称的ですね。
エレベーターが通路の真ん中にありますが、シースルーになっているので狭さを軽減しています。

ベンチ。

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JR九州はこういう所がお洒落ですよね。

通路内の発車標は三色LED式です。

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独特です。

エスカレーターから2階ホームに上がります。

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高架駅らしく自然光が多く降り注いでかなり開放的です。
サインや発車標は黒でまとめられておりカッコいいです。
床はアスファルトではなくグレーのタイルで敷き詰められてます。

待合室付近と天井の様子を。

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乗車位置案内や停止位置目標、信号などは広島駅のように天井から直接吊るすのではなく、
一本鉄骨の梁を通してそこに統合して色々なものを設置しているようです。スッキリしてていいと思います。
主に利用する範囲ではきちんと天井の化粧板が設置されています。

以上、広島人によるJR大分駅の紹介でした。
3年前に高架化完了したばかりの駅ということでまだピカピカ。機能的にもデザイン的にも素晴らしい駅でした。
他県の人間がビックリするくらいですから、地元の日常的に使っていらっしゃった方はもっと驚いたのでしょうね。広島駅の改良とも通じる所があります。
大分駅の一日の利用客は1万7000人で、広島駅の1/4もありません。(そこにも驚きました…)
余計なお世話かもしれませんが、この街に立派な駅ができてこれだけの大型商業ビルが出来るとなれば、周辺の商業地区や商店街への影響は避けられそうにありません。
南口には駅ビル利用客用の大型駐車場が建設されているのが印象的でした。
なんとか駅を中心とする市街地全体に人を呼び戻し、おおいたシティが未来を牽引する存在になってほしいです。

アミュプラザ大分は4月16日、JR九州ホテルブラッサム大分は4月23日に開業する予定です。

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