先日県立美術館での「榮久庵憲司の世界展」に関する記事を更新しました。
工業デザインのパイオニア 『榮久庵憲司の世界展』に行ってきました
この特別展の特別協力として、マツダによる
「MAZDA DESIGN:クルマはアート」
が開催されています。
もちろんこちらもクルマ好きの私としては興味津々だったのでじっくり見てまいりました。
この展示は県立美術館1階のロビーで行われており、無料で見ることができます。
まず出迎えてくれるのが、今から約4年前に発表されたコンセプトカー「マツダ 靭」(SHINARI、シナリ)です。
マツダの「魂動デザイン」を具現化したデザインスタディで、現在市販されているCX-5やアテンザ、アクセラ等のデザインのベースになっています。
これがとにかくカッコイイんです!
どうですか、この優雅で流麗で動きのあるフォルム。欧州メーカーの高級4ドアクーペにも全く引けをとっていません。
マツダは「溜めた力を一気に解き放つ瞬発力」とも表現していますが、エネルギーが後輪に集中しているような様子はまさにその通りですね。
このデザインを初めて画面上で見て以来、絶対に死ぬまでにはこの目で見てみたいと思っていましたがこの日念願が叶いました(笑)
正面から。
コンセプトカーということで市販は考えられていないので、サイズはかなり大きいです。
横幅は2m以上あるでしょうか。凄い迫力でした。
“市販車のベース”と書いた通り、グリルの下から伸びる「シグネチャーウィング」や、ヘッドライトの造形、フェンダー部分等は市販車と近い形状になっています。
リアタイヤをクローズアップ。
サイズは21インチでした!(゚д゚)
後ろから。
テールランプから前方のドアにかけてのうねりが絶妙です。
このあたりはアテンザ等の市販車でも実現されているのもまた凄いです。
本当にかっこよかったです。
ファンとしてはいつかは本当にこれに近い姿で出てきて欲しいものです(笑)
さて、奥に見えるは来年から発売されるという新型のロードスターです。
先日ワールドプレミアされたばかりです!実物が見られるとは思わなかったのでかなり嬉しいです。
4代目(ND型)となるこのロードスターは、現行に比べて少しワイドに、全長は短くなっているそうです。
着座位置がかなり後ろになっていますね。これぞFRスポーツという感じ。
リアタイヤ周りの肉付きが美しいです。
ノーズは最近の車には珍しいほど沈み込んでおり、ボンネットが相当低く見えてカッコイイです。
欲しくなっちゃう…
会場にはもう一台展示されています。
4代目ロードスターの実物大クレイモデルです。
クレイモデル自体初めて見ましたが、実際に粘土を削って作りだしたとは思えないほど滑らかで”実物感”があります。
素晴らしいデザイナーとクレイモデラーの方々に恵まれていますね。
榮久庵憲司氏率いる「GKデザイン」とともに、素晴らしいデザインと広島が関わりがあるのが誇らしいですね。
今回は珍しくクルマに関する記事になりました。
「スカイアクティブ技術」と「魂動デザイン」は現在国内外で高く評価されています。
環境に対応しながらクルマ本来の楽しさは絶対離さない”プレミアム”なメーカーにこれからも突き進んでくれることに期待したいです。
最後に、これはマツダが最近グローバル版の公式動画で使用しているイラストです。
厳島神社の大鳥居が写っています。思えばマツダのコンセプトカーの多くは名称に漢字が使用されています。風籟なんてのもありましたね。
売上のほとんどは海外であり、生産拠点も一部は他社同様海外に移しているマツダですが、「心はニッポンにあり」という気概が素晴らしいです。
「MAZDA DESIGN:クルマはアート展」
は、「榮久庵憲司の世界展」と同じく12月23日まで開かれていますので、是非広島県立美術館にてご覧になってみてください。