広島駅の北口では、建設中の自由通路に直結するペデストリアンデッキと新幹線ビルの増築、広場機能の再配置を行う工事が行われています。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島駅北口広場
前回の状況です。
広島駅北口広場改良工事 2015.02(Vol.18) デッキを支える柱
初めに、本日3月7日の中国新聞に、この広島駅北口で行われている駅舎増築に関する記事がありましたので紹介させていただきます。
【中国新聞アルファ】:駅舎一部、5月開業 広島駅北口増築、1・2階イメージ図公表
(以下転載)
JR広島駅(広島市南区)の北口で増築している駅舎の商業部分の一部が5月末、開業する。JR西日本広島支社が6日、明らかにした。完成した駅舎の1、2階玄関のイメージ図も公表した。
増築中の建物は、2階建て延べ約5700平方メートル。外装は白を基調にし、ガラス張りも多く用いる。広島支社は「光で駅の利用者を迎えるようなデザイン」と説明している。工事は来年春までかかる予定だが、飲食店や土産物店が並ぶ西側の延べ約3千平方メートルを先行オープンする。
広島駅では、南口と北口を結ぶ自由通路を建設。通路の改札口の向かい側にも飲食店や衣料品店が入る商業部分を設け、2018年春の開業を目指す。
北口の増築部と自由通路の商業部分を合わせた事業費は約100億円。広島駅の店舗面積は約1万9500平方メートルと、現在の1・9倍に広がる。(堀晋也)
(ここまで)
広島駅北口では総延長約450mのペデストリアンデッキを建設するとともに、延5700平方メートルに及ぶ新幹線駅舎の増築が並行して行われています。
そのうち先に建設が行われている西側(ホテルグランヴィア寄り)部分の約3000平方メートルが、
今年5月末に先行開業することが明らかにされました。
増築部の外装は白を基調とし、「光で利用者を迎える」事を考えガラスも多く用いられます。
先行開業する西側部分のテナントは飲食店や土産物店が主体となるようです。
イメージ図も公開されました。
2016年春までに建設される広場中央デッキの2階・1階から駅舎側を望む構図となっています。
デッキには屋根がかかるのでここまで空は見えませんが、透過性のある膜素材が採用されるので明るさは十分確保できるものと思われます。
駅舎はガラスも多用されるとのことなので北口の駅のイメージもかなり近代的になりそうですね。
さて、現地の様子に移ります。
屋上駐車場から広場を見下ろしました。
駅舎に密着して建設されているのが先行開業する増築ビルの西側部分です。
屋上へのコンクリートの打設が終わり建物らしくなってきました。キュービクルの土台や天窓のようなものも確認できます。
広場内では再びバス乗り場の変更が行われたようです。バスが乗り入れるエリアがかなり小さくなりました。
その閉鎖部分が中央デッキが通る区画になるようです。
空港リムジンバスの乗り降りは広場の最も北側に移りました。
市道「常盤橋若草線」の歩道と兼用です。狭くなっている部分があるので注意が必要です。
シェラトンホテル側から広場の東側を見ました。
歩行者の動線が画像右側の通路に移行し、それより南(駅舎側)は工事のために立入禁止になったようです。
閉鎖エリアは奥の西側建設部分と同じラインであることが分かります。
タクシープールが少し縮小された形になりますが乗り場を兼ねる通路には仮設の上屋も設置されていました。
こちら側の建設もいよいよ始まります。
先行して整備される西側ペデストリアンデッキと直結するため、今年1月から改装工事が行われていた「ホテルグランヴィア」2階のレストランです。
この通り、名称は「カフェ&ブッフェ ディッシュパレード」になるようです。
4月6日にリニューアルオープンを迎えます。
最後に新幹線駅舎内の2階在来線改札口前の様子です。
将来の自由通路の北端にあたる部分です。この背後がペデストリアンデッキとつながる予定です。
前回閉鎖区画がかなり広がったと書きましたが、改札横にあったカフェ「エスタシオン・エクスプレス」のあたりまで囲われてしまいました。
画像右端にわずかに写る「おみやげ街道」も駅の改良工事にともなって少しリニューアル(縮小)したようです。
在来線改札口は、新幹線改札口付近に移設されるという話も聞きました。
あらゆるものが目まぐるしく変わっています。これからもこの変化を追いかけていきたいです。