平和大橋北側の歩道橋新設計画が白紙に。

広島市は現在の平和大橋の北側に歩道橋を設置する計画を白紙にする考えを明らかにしました。
デザインを国内外のアーティストから募り、4300万円も投じられた計画でした。
中国新聞:平和大橋歩道橋新設が白紙に

 2014年度の完成を目指した当初計画は、平和大橋の上流約15メートルの元安川に歩道橋を設ける内容。元安川沿いの市道のうち平和大通りを挟んで南北約30メートル区間の市道廃止も盛り込んだ。平和大橋東詰の交差点をなくし、歩道橋から東に向かう歩行者や自転車の流れをスムーズにする狙いがあった。
 
 しかし、周辺の5町内会が「交差点の廃止で渋滞が起こり、人通りも減る」と反対。市は予定していた11年度の着工を見送った。
 
 市は新たな計画で、市道の交差点を存続させるための工法を検討する。歩道橋を架ける位置を変える必要があるため、東岸に小高い丘を設ける構造だった当初計画のデザインは使えなくなるという。
 
 当初計画は秋葉忠利前市長時代の08年度、世界的彫刻家の故イサム・ノグチ氏が欄干をデザインした平和大橋との調和などを条件に国際コンペをした上で決まった。コンペには国内外の29社が参加し、大日本コンサルタント中国支店(中区)の案が採用された。
 
 平和大橋は1952年に完成。両側にある幅1・8メートルの歩道は特に朝夕の混雑が激しい。市は架け替えを計画したが財政難から断念。補修する一方、歩行者の安全のため歩道橋を別に設けることにした。
(中国新聞WEBサイトより一部抜粋)

平和公園に近いということで国際コンペまで開いてデザインを決定したのでしょうが、
それが水の泡になるとは何たる事でしょうか。。。非常に残念です。
作品を出展してくれた人々に対しても申し訳ない気持ちになります。
正直私は平和大橋東詰交差点とその南北の市道が廃止されることは今まで知りませんでした。
しかし地図を見ると歩行者の事を考えても、元々NHK前交差点と極僅かな距離(車2台がやっと)しかなかった事を考えても、非常に合理的でいい考えだと思いました。
 

大きな地図で見る
 
廃止されれば橋の東詰では直接大通りの緑地と繋がることになり、良い歩行環境を確保できるのに惜しいです。
5つもの町内会から総攻撃を受けてしまった形ですが、渋滞の可能性というのはわかりますが、
人通りが減るなんてことはないでしょう。
むしろ先ほど言ったように歩行者にとっても信号がひとつ減りますし、平和公園⇔(歩道橋)⇔緑地帯と今よりは歩きやすくなります。
 
 
元々橋の架替を検討するも財政難により歩道橋だけ新設されるという計画でした。
白紙に戻してもここの部分は変わらずに廃止しない方向で再検討されるのだと思いますが、
どうせなら架け替えができないか、というところから検討してみてもいいのではと思います。
離れた所に歩道だけ新設というのは、数十年先の将来を考えて最善の策と言えるのかは疑問です。
結局元の橋と新設歩道の2本の橋を保守をして行かなければなりませんし、
将来路面電車、もしくはアストラムラインをここを通すとなった時に、いずれ考えなおさなければいけない問題です。
(ならば緑大橋が先かな)
 
いずれにせよ白紙にするというなら4300万円は仕方ありません。
今後デザインや交差点の問題を広島市がどうするのか注目していきたいです。
歩行者も車も安全で快適に使える案になればいいですね。


 

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