市電の運賃、14年度にも全線均一化へ

先日、老朽化した車両の大半を置き換えるため、運賃の20~30円の値上げを明らかにした広島電鉄ですが、
信用乗車方式の導入を見据え、2014~15年度までに宮島・白島線含むすべての路線で段階的に運賃を均一化するようです。
中国新聞:路面電車運賃の全線均一検討

 広島電鉄(広島市中区)が、路面電車の運賃を全線均一にする検討をしている。距離に応じて運賃が上がる宮島線を、広島市内の均一運賃に含める。車掌をなくして全てのドアから乗り降りできる「信用乗車方式」の導入に向け、運賃を分かりやすくする。
 
 計画では来年、150円の広島市内均一運賃を170~180円に上げるのに合わせ、宮島線の多くにも市内の均一運賃区間を拡大する。2014~15年には全路線、どの区間を利用しても170~180円にする方向。
 
 現在、均一運賃でないのは宮島線(広電西広島より西)と白島線。均一制の導入により、現行270円かかる広島駅―広電宮島口間などは値下げになる。一方、宮島線の短い区間と白島線では値上げとなる。激変緩和のため、一部は段階的に値上げをする。
 
 広電は、車掌を置かず全ドアで乗り降りができる信用乗車方式を22年までに全線に導入する方針。運賃を均一にすることで乗り降りの時間が減り、不正乗車も防ぎやすくなるという。
 
chugoku-np_romendensya.jpg
 
運賃均一化計画の概要
 
(中国新聞上記サイトより転載)

可能性は考えられていましたが、実際やるとなるとかなり思い切った運賃改革ですね。
単純にわかりやすくなるのは利用者にとってメリットですが、当然ながら
宮島線で短い区間を利用する方にとっては値上げになってしまいます。
逆に宮島線内で5つ以上先の電停まで利用する方にとっては最大で90円の値下げになります。
緩急で住み分けができているとはいえ、これは並行して走るJRに少なからず影響を与えるかもしれませんね。
 
 
さらにひとつ明らかになったことが、半年前実証実験も行われた信用乗車方式
この記事によると2022年までにすべての路線で導入されるそうです。
この信用乗車方式の導入に関してはこれまで○年に導入すると言われてきたものの、結果的には先延ばしにされ今回の発表に至っています。
しかしこれまでと違い均一運賃にすることで料金体系は格段にわかりやすくなります。
実現は10年も先とのことですが、安全性の確保(車両へのカメラ取り付けなど)や不正乗車に対する対応・措置などしっかり取り決めをした上でぜひとも実現して欲しいです。


 

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