広島市は広島駅北口に建設予定のペデストリアンデッキのデザイン案を公開しました。
増床される新幹線広島駅の駅舎と若草地区・二葉の里地区を結びます。
2013年度中に着工するようです。
【中国新聞】:歩行者橋のデザイン案公表
広島市は2013年度、JR広島駅北口(南区)と二葉の里(東区)を結ぶ歩行者専用橋「ペデストリアンデッキ」の工事を始める。市は26日、市都市デザインアドバイザー会議でデザイン案を公表した。
駅北側を走る県道の渋滞を減らすとともに、駅北口周辺の往来の利便性を図り、歩行者の安全性を高めるのが狙い。
専用橋は総延長450メートル。増築計画がある山陽新幹線の駅舎の2階部分に沿って約180メートルの通路を設置。そこから北に向け3本の通路が県道をまたいで二葉の里、若草両地区に延びる。このうち若草町方面の東側の専用橋(40メートル)は10年度に完成している。
通路の幅は4~6メートル。透過性のある天井を設け、開放感を持たせた空間づくりを目指したという。
東区役所であったアドバイザー会議には、広島大大学院の岡河貢准教授(建築デザイン)たち7人が出席。「広島に来たと実感できるような写真スポットがあるといい」「遊歩道のように変化をつけたらどうか」などの意見が出た。市はデザインに反映させる。
駅北口周辺は、県道の横断歩道を渡る人が多く、渋滞の要因にもなっている。市は広島駅が橋上駅になるのに合わせ、南口と北口を結ぶ自由通路の整備や北口のレイアウト見直しを進める。専用橋も含め、17年度までに北口広場全体を一新させる計画でいる。
JR広島駅北口に整備されるペデストリアンデッキのイメージ案
(上記中国新聞WEBサイトより。画像は広島市提供のもの)
こうしてペデストリアンデッキが設置された完成予想図を見るのは初めてですね。
デザインはこれだけではなんとも言えませんが、普通ですね。。(笑)
気になるのは3本あるうちの中央、自由通路と歩行者橋との支点となる部分です。
2011年12月に広島市に提出された、広島駅に増床される商業施設に関する出店計画書の平面図にはドーナツ状の屋根が確認出来ました。
建物配置図(広島新幹線名店街棟屋上階)(広島市出店計画書の提出状況 広島新幹線名店街より)
公開されたイメージでも駅舎近くで少し広がったような形になっているのが分かります。
歩いた時にどう見えるのか、もっと詳しく見てみたいものですね。
一番気になったのは、
>透過性のある天井を設け、開放感を持たせた空間づくりを目指した
という点です。
透過性があるということは屋根の素材に膜状のものを使うのかもしれませんね。
確かに明るさは保てて建設費も抑えられて良いとは思うのですが、
すでに完成した若草町(ACTIVE-INTER CITY HIROSHIMA)のデッキは、このように通常の天井となっているんですよね。
(シェラトンホテル部分)
統一感が損なわれないか少し心配です。
しかし、中国新聞記事にもあるようにこれからアドバイザー会議等で詰めていくものでしょうから、
どんな変更があるかわかりませんね。
岡河貢准教授(広島大大学院)がおっしゃるように、
広島に来たと実感できるものがあると言うことは非常に重要なことだと思います。
同じ事は南口広場の再整備にも言えることで、”これぞ広島”と呼べるようなシンボル的なものができることを期待したいですね。