祝!2020年東京オリンピック開催!

tokyo2020.png
やはり触れないわけにはいきませんね。
コメントでも皆様に頂いていました。ありがとうございます。
 
日本時間8日の早朝、
2020年の夏季オリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まりました。
 
 
 
よかった!本当に嬉しいです。
1964年の東京オリンピック開催時はまだ生まれてすら無かったので私にとっては初めての自国開催のオリンピックとなりそうです。
一生に何回もある出来事ではないですから、もし7年後に余裕があれば見に行ってみたいですね。
 
 
 
さて、2020年オリンピック招致活動といえば秋葉市長時代の4年ほど前、「2020年 ヒロシマ・オリンピック」開催構想が突如巻き起こりました。
結論から言えばご存知の通り世論の盛り上がり不足と市長の交代によって完全に断念に至ったわけですが、
やはり財政的な課題が大きすぎるので私はこの開催断念は妥当な判断だと思っています。
 
 
bigarch-kaisyu.jpg
特設スタンドを設けた広島ビッグアーチイメージ2020年ヒロシマ・オリンピック基本計画より)
 
このイメージ図には驚かされましたね。
招致活動だけでも今回の東京五輪の様子を見ていると多くの資金が必要でしょうし、
競技施設は仮設とはいえ整備には数百~数千億円かかります。
やはり”現在の広島”でオリンピックを開催すると言うのはあまりに無理がある構想だったと言わざるを得ません。
もちろん長期的(前回の東京五輪との間隔を考えると50年後位?)に見て、基盤が整った頃に名乗りを上げえるのはまたその時考えてみてもいいのではないかと思いますがね。
 
 
 
東京都もオリンピックを迎えるにあたって、国立競技場の建て替え計画や選手村を始め様々な建設計画が用意されているようです。
 
【YouTube】:ザハ・ハディド氏「新国立競技場デザイン・コンクール表彰式 プレゼンテーション」
 

 
メイン会場となる新国立競技場のイメージです。凄すぎて言葉が出ません!
建設費は1300億円だそうです。
 
こういった新たな施設の建設について”大会終了後に東京に負の遺産を残すのではないか”、というような懸念から反対される方も少なからずいたようです。
これは広島がアジア大会の経験と同じですね。
やはり競技場を整備して迎える当事者と、それ以外の地域に住む方とは若干の温度差はあるのでしょう。
 
 
個人的な意見ですが、東京はなんと言ったって日本の首都ですし、日本一お金を持っている自治体です。
良い面と悪い面両方ありますが、これからも東京への人口の集中は進んでいくと思われることから
これらの資産は大会後も有効に活用していけるのでは無いかと思っています。
民間企業の投資が活発になれば景気も上向きますしね。
 
 
すみません。ここからは多少政治に絡んだことを書かせていただきたいのですが、
課題はお金というよりは建設業界の供給力不足にあると思います。
公共事業と聞いてネガティブに感じる人は多いと思います。
民主党政権になるずっと以前から公共事業は無駄ばかりだという風潮がマスコミや国民、政府にもありました。
ところが日本は僅かな国土ながら世界でも有数の自然災害大国です。
土木・建設業が強くて当たり前ではないでしょうか。
大きな震災を受けた時に人手が足りずほとんど復興が進まないようではだめですね。
その風潮を打ち破って国土強靭化を唱えた今の政権は評価したいです。
復興と五輪成功のためには、最終手段として海外の労働力を受け入れることも致し方ないと考えています。
(私は国内の雇用を海外に開放するのは本来否定的なのですが。)
 
そして福島第一原発の汚染水問題に関してもやはり海外の感心は高かったようですね。
確かに汚染水漏洩が日々伝えられ、「オリンピックなどやってる場合か」とおっしゃる方もいますが、
両方に力を注げばいいじゃないですか~と言いたいですね。
もちろん汚染水処理の作業自体は待ったなしです。
今回開催が決まったことで海外からの目も今以上に厳しくなることから、良い意味での”外圧”ができました。
国費投入も”やる”と決めてからは意外に早く予算化されています。
総理のプレゼンから事故の対応がどう変わっていくか私は見ていきたいです。
お気持ちも分かりますが、経済成長などあらゆる面で自信を失った日本人にとって
明るく前向きになれるオリンピックの自国開催は、3兆円と言われる経済効果以上の好影響が日本中にあると思います。
まさに「第4の矢」。
 
開催までの間、その明るい気分が実際のものにできるような成長戦略、民間企業の投資の喚起、そのための法整備をお願いしたいです。
 
 
最後に広島に話を戻して締めたいと思いますが、
広島にとってはオリンピックを目当てに日本に来た外国人をいかに広島にも呼び込めるか、これから考えていかなければなりません。
まあ「広島」を「地方」に置き換えても当てはまりそうです。
ハード面で言えば日頃から話題にしていますが、広島高速道路の整備や広島駅周辺の再開発、そして広島駅~中心部のアクセス改善、これらは必須になりますね。
山陽道と広島駅を繋ぐ広島高速5号線の開通は2017年度と現時点では示されています。
オリンピック開催時に未開通、ということは絶対に避けたいものですね。
空港から交通量を分散させる東広島・安芸バイパスの全通も2020年には実現していてほしいものです。
ソフト面も重要です。
東京オリンピックは競技によっては宮城県や札幌でも行われるものがあるそうです。
開催地のない西日本は広報を特に頑張らないといけませんね。
広島県はJR西日本と共同で9月末まで「広島デスティネーションキャンペーン」を実施していますが、
これをもっと拡げた西日本版・九州版をJRなどは考えてみても面白いかも。
外国人に新幹線はウケますからね。
 
 
デフレマインドを吹き飛ばし、被災者の方々含め国民が希望を取り戻せるような、
日本大復活の起爆剤となるよう期待をしています。


 

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