南北自由通路が完成した広島駅では、これまでほぼ手付かずだった新幹線コンコースをリニューアルする工事が始まりました。
2019年度末の完了を目指し、
・天井や柱などをリニューアルし在来線部分とデザインを統一
・新幹線改札内の全館空調化
・待合室を3箇所に分け席数を1.5倍に増加
これらを実施することで、のぞみ停車駅にふさわしいグレード確立を図ります。
前回の状況です。
前回の記事に、公式リリースが出ている事を教えていただいていました。
(オケラ座の変人さんありがとうございます。)
【JR西日本】:
リニューアル後のコンコースは自由通路や在来線乗り換えコンコース(新跨線橋)と同様に白を基調としたデザインで、
黒いスリットのスポット照明や美装化された柱の三角錐など、広島駅全体でデザインの統一が図られます。
自由通路から、新幹線改札口付近です。
改札付近までは自由通路工事と同時にリニューアルが行われました。
改札内すぐの柱は先月から美装化工事が行われ、現在は仮囲いで目隠しがされている状態です。
右側の柱の前に、以前もう少し奥にあった液晶モニターが移設されました。
改札を入ったところです。
在来線側や自由通路から、一気に時代が数十年変わるような感覚ですね。
これでも、照明の蛍光灯が直接露出しないよう、メッシュ状のカバーやスリットに埋め込まれていて、当時なりの配慮は感じられます。
今回大きく変わったのは、中央のエスカレーターから奥側。
きました!
北口改札外のコンコースの時と同様に、天井のリニューアルのために広範囲に足場が設けられました。
いよいよ始まりましたね。
足場でかなり窮屈になったコンコースの中央付近には、分割し目線の高さに仮置きされたLED発車標が。
わずか1ヶ月程度でここまで派手に変化しました。かなりスピーディーです。
こうして低くなった足場だらけの天井や目線の高さのLED発車標がある光景は、
”今まさに駅が作り変えられている”というリアリティを感じられ、開発ウォッチャーとしては一番面白い時期だと思います。
エスカレーター付近。
足場によってかなり天井が低くなっているのがお分かりいただけるかと思います。
コンコース一番奥の待合スペース。
リニューアル完了後も、ここがメインの待合室になるようです。
一番奥から振り返りました。
この閉塞感はなかなかです(笑)
さて、コンコース中央付近から、南側の在来線コンコースに乗り換える「JR線乗り換え口」。
こちらも目に見えて変化が現れてきました。
分散させる方針により、新規に設けられる在来線乗り換え口付近の待合室が見えるようになってきました!
手前の柱も美装化が完了しています。
ここは自由通路が開通するまでは乗り換え客向けのみどりの窓口や駅事務室として仮供用されていた場所です。
その頃に比べ、少しセットバックされているので、窮屈な感じがかなり緩和しそうです。
出入口は新幹線コンコースに面した1箇所のみ。
内装が少し見えました。
今度は在来線乗り換えコンコース(新跨線橋)側から見てみます。
こちら側もガラス張りになっており開放感がありそうです。
JRからの乗り換え客は多くがこちらに誘導されそうですね。
そしてこの改札頭上にも超狭額縁液晶モニターが設置されました。
しかしこうなると、在来線改札内に自由に利用できる待合スペースが全く無いのが逆に気になるようになりますね。
国内外から多くの観光客が訪れるだけに、少しだけでも座って荷物やおみやげを整理するようなスペースがあってもいいのではないかと思います。
自由通路の全面開業から間髪をいれず、広島駅はまだまだ生まれ変わり続けます。
広島駅新幹線コンコースのリニューアルは、2019年度末の完了予定です。