広島市は、基町の広島城について、
現在観光バスの駐車場になっている本来「三の丸」と呼ばれる場所を再整備する方針を決めました。
2020年5月にまとめた「広島城基本構想」に基づくもので、
同敷地の東側にある「広島市中央バレーボール場」を廃止し、観光バス駐車場を移転させることとしています。
広島市は移転で空くことになる「三の丸」は、広島城来訪者へのおもてなし拠点として
新たに飲食や物販施設、交流スペースを設ける構想を描きます。
国道54号を挟んだ西側の中央公園には、新たなサッカースタジアム(サンフレッチェ本拠地)が2024年春の開業を予定しており、
歩行者専用橋を整備し「三の丸」との回遊性を向上させることも見込みます。
【中国新聞】:広島城「三の丸」観光バス駐車場、東側バレーボール場に移転 市が整備計画
広島市は、広島城(中区)の「三の丸」にある観光バスの駐車場を、東側にある市中央バレーボール場(同)に移す方針を決めた。移転で空いた三の丸を飲食や物販施設を核とするおもてなし拠点として再生させる狙いで、バレーボール場は廃止する見通し。広島城の西側にサッカースタジアムが開業する2024年を目標に整備を進める計画だ。
(中略)
市は5月にまとめた広島城の基本構想で、三の丸を「広島城への来訪者のおもてなし拠点を目指す」と定義。広島の食を味わえる飲食店やカフェ、土産店をはじめ、神楽などを催せるイベント広場、観光案内所、バス乗降場を設けるとした。堀沿いにはウッドデッキを整え、天守閣の眺望エリアにすると掲げている。
実現には、バスの駐車場をほかの場所に移す必要がある。このため市は移転先を、約200メートル東にある市中央バレーボール場にする方針を決定。バレーボール場を撤去して駐車場を整備するための設計費2200万円を、開会中の市議会定例会に提出した20年度一般会計補正予算案に盛った。
(上記中国新聞HPより一部使用)
広島城の賑わい再生に向けて市が本腰を入れ始めました。
観光バス駐車場の移転等の動きは、今年5月に策定された広島城基本構想に基づくものです。
移転先は東側の「広島市中央バレーボール場」。
あれ、バレーボール場だったんですね(笑) テニスのサブコートだと思っていた人は私だけじゃないはず…。
公園が整備された時とは時代背景が大きく異なります。
各区内に運動公園の整備が進められた今日、都心の施設の見直しをは行っていくべきだと個人的には思います。
ファミリープールしかり。
【広島市】:広島城基本構想 [PDFファイル/706KB]
(上記資料より)
以下、今年2月に撮影した画像を少しご紹介します。
現在の観光バス駐車場です。
直接バスで訪れて広島城を観光するような需要(修学旅行等)にとっては確かに便利な駐車場だったのではないかと思います。
ですが、紙屋町から徒歩圏内で中央公園も隣接している割には少しもったいない使われ方でした。
観光バス駐車場とともに設けられている広場。
ただ広場があるという状態で、有効に活用されているとは言い難いのが現状です。
広島市のイメージ例では、北側のお堀に沿ってウッドデッキを設けたり、眺望を生かした飲食施設を設けることが想定されています。
大阪城公園や富山環水公園など、都市公園にスターバックスコーヒーが出店する例も増えてきました。
「ここにもスタバを!」とは言いませんが、ここに開放的なカフェなどがあったら純粋に面白そうですよね。
広島においては今まで無かった楽しみ方です。
2024年には中央公園にサンフレッチェの新スタジアムが開業する予定で、
ここの「三の丸」とペデストリアンデッキで接続することも検討されています。
『サンフレッチェ新スタジアム、三の丸賑わいエリア、二の丸(広島城内へ)』
この賑わい回遊ルートが創出できれば、広島都心の新たな求心力になるのではないでしょうか。