昨日、新広島駅ビルの正式な高さや延床面積が判明したことを記事にしました。
広島市の都心では2つの核(広島駅周辺地区と紙屋町・八丁堀地区)の両方で、
昨年からマンション以外の大型ビル新築が相次いでいます。
”本丸”となる新広島駅ビルの着工を前にした段階ですが、
少し放置していた広島市超高層ビル一覧を更新したのでお知らせします。
着工予定の方に新広島駅ビルを分類していますが、
新たに着工した、または着工予定の高層ビル4棟(ヒルトン、広島銀行新本店、郵便局建て替えビル、新広島駅ビル)は、
いずれも100mをギリギリ超えない高さに収まる事になりました。
勉強不足で、なぜ100mを超えないように計画するのか分からないでいたのですが、
コメントでその答えと思われるものを教えて下さいました。
とある土木屋さん、ありがとうございました。
考えられるのは、広島市が一定規模以上の開発事業に対し、実施を求める「環境影響評価(環境アセスメント)」です。
【広島市 環境アセスメント(環境影響評価)制度の概要】:条例の対象事業(67KB)(PDF文書)
(上記資料より)
大規模建築物に対して、高さが100m以上、かつ、延床面積が10万平方メートル以上の計画に対し、「環境影響評価」の実施が求められます。
「環境影響評価」とは、その建築物が立つことで、周囲の環境(自然や日照、騒音、振動、電波など)に影響を及ぼさないかどうか調査し報告するものです。
断片的にしか理解しておらず、「延床10万平方メートル以上」しかないものと思っておりました。
対象になれば、上記の調査を行って市に報告し、一定期間縦覧を行う必要があるなど、事務的なコスト、期間が発生します。
これを嫌った事業者が、対象となるのを避けるため、基準ギリギリ以下におさめているというのが実情のようです。
実際、駅南口Cブロック再開発の延床面積は約99,900平方メートルと、ギリギリを攻めた内容となっていました。
事業者サイドの判断=市場の判断で、そこまでのコストをかけてまで規模を大きくする必要はないとされているのですから、致し方ありません。
そこでかけるコストを中身に投じるという考え方もできますから、開発内容に期待しましょう。
詳しくは、前回の記事のコメント欄、とある土木屋さんのコメントをお読みください。
もう一つ、夜の広島都心をドライブした動画を撮りました。
広島港から、鯉城通りを通り紙屋町を経由して新白島駅付近に至る動画です。
この記事で触れた広島銀行新本店ビルの前も通ります。
この日はロードスターの屋根も窓も全開で気持ちよく走りました。
少しでもその感覚が伝わればと思い、等倍速のBGMなしの動画となっております。