広島市は中区中央公園西側の芝生広場に、サッカースタジアムの整備事業を進めています。
完成後はJリーグサンフレッチェ広島の新たな本拠地としても利用されます。
2021年3月に広場エリアを含む整備事業者に、大成建設を代表とする企業グループを選定し、スタジアムのコンセプトやデザインが公表。
10月には基本設計もまとまりました。
2022年から本体工事に着手し、2023年末の竣工、2024年シーズンの開幕から使用される予定です。
事業の概要
【広島市公式ホームページ】:サッカースタジアム等整備事業の基本設計
- サッカースタジアム等整備事業の基本設計の概要 [PDFファイル/7MB]
- (参考)用語の解説 [PDFファイル/296KB]
- サッカースタジアム等整備事業 基本設計説明書【概要版】 [PDFファイル/29.23MB]
事業概要の個別ページは現在作成中です。
建設予定地『中央公園』は仮囲いで閉鎖
城南通りから、サッカースタジアム建設予定地を望みます。
現地ではすでに大胆な変化が始まっており、公園西側を南北に繋いでいた道路が、2021年9月1日から封鎖されました。
3枚目はおまけです。
期間を見ると、2024年2月までということで、
スタジアムが完成するまでここは通れないのですね。封鎖される前に通っておけばよかった…。
仮囲いの看板を記念に。
いやはや、こうして「スタジアム等整備事業」と仮囲いがされた敷地を紹介できるのは感慨深いです。
横断歩道を渡った先、園路の脇にあった中国庭園「渝華園(ゆかえん)」はスタジアム建設に伴い現在の中央図書館北側に移設されます。
この時すでに閉鎖されており、撤去工事が行われていました。
予定地で進む埋蔵文化財発掘調査
中央公園の中に入ってみます。
とは言いつつ、現在その大部分は閉鎖されており、スタジアム建設、広場整備に向けた準備が行われています。通れるのはこの南北方向の通路のみ…。
左右はこの通り閉鎖中です。
数年前からは想像もできなかった光景です。
今まさに行われているのは、メディア等でもよく取り上げられている「埋蔵文化財発掘調査」です。
ちょうど、この記事を書いた前日の11月27日に、
広島市による、市民を対象にした現地説明会が行われました。
【中国新聞】:サカスタ予定地「武家屋敷跡」遺構公開 広島市、110人が江戸期に思い
通路から、出土した遺構が確認できます。
旧陸軍施設の被爆遺構が地下約1.5mで確認したのに続き、さらに数十センチ下に江戸時代の武家屋敷跡と思われる遺構が見つかっているそうです。
広島市は一部を切り取り、多くの人が見られるよう保存する方針です。
園路を抜け、北側に移りました。
こちらも仮囲いですべて覆われています。
北側の県営住宅への騒音に配慮し、スタジアムの観客席を覆う屋根の開口を最小限にするなど、
構造的にも対策が講じられる予定です。
閉鎖されている出入口から見えた、公園東側。
Park-PFIを導入し、民間事業者による公園施設の設置、管理・運営が行われます。
NTT都市開発を中心とするグループが事業者に選定されました。
公園は現在は東の国道54号側を歩いてもほとんど仮囲いで閉鎖されている状態でした。
広島市サッカースタジアムは2022年初頭に着工、
2024年のJリーグ開幕までの完成予定です。
東側の広場エリアも並行して整備を進め、2024年夏頃の全面開業を見込みます。
追伸、記事化が大変遅くなってしまいました。
記事のタイトルでもお分かりのように、これから完成まで建設を追いかける予定です。