広島県は廿日市市・広島電鉄と共同で「厳島港宮島口地区港湾整備事業」を進めています。
手狭かつ、JRと宮島松大汽船で分散し不便だった既存のターミナルに代わる新しい共同ターミナルが完成し、2020年2月に供用を開始しました。
新ターミナルには、飲食店やみやげ物店などが入る商業施設「etto(エット)」がオープンしており、「宮島観光のプロローグ・エピローグ」として快適に利用できる場所へと生まれ変わりました。
ターミナルは完成しましたが、2023年春の供用開始を目指し、
「広電宮島口駅」の移設工事が行われています。
現地の工事の状況をご紹介します。
前回の状況です。
計画の概要
【広島県】:厳島港宮島口地区港湾整備事業について
シンボルの大屋根が姿をあらわす
ターミナル前のロータリーからです。
これは!!以前までシートで覆われていた新しい駅舎の上屋が完全に見えるようになりました。
綺麗な切妻の屋根を、アーチ状の鉄骨の梁が支えます。
フェリーターミナルから。
こうして見ると、かなり近くなりますよね。
シームレスな乗り継ぎが可能になるのはもちろんですが、半屋外な両方のターミナルを活かして、ヒトによる新しい賑わい空間が生まれることに期待したいです。
ettoでテイクアウトした飲み物や軽食を少し腰掛けて楽しめる空間がほしいです。
現状では「買うのは良いけどどこで食べようか(飲もうか)」と毎回思います。
フェリーターミナルのetto入口から。
屋根の裏側の化粧板は、木材を期待しましたが樹脂製のようです。
ここはフェリーターミナルと統一性をもたせて、木材を使ってほしかった…。
こちらは広電の駅舎とは反対側、フェリーターミナルの西の端です。
巨大な重機が大きな音を立てて工事をしています。
なにかと思い周りを歩いてみると、看板より、エレベーターの新設工事であることが分かりました。
先程駅舎の外観を撮っていた場所に上るためのエレベーターを設置するようです。
現在の利用状況からすると、「要るの?」といった印象が否めませんが、
今後さらに幅広くイベント等でも活用できるようにするための施工なのでしょうかね。
新旧の軌道を俯瞰する
現在の駅の東側にある踏切付近から。
線路の頭上を越える自動車用のスロープが設けられます。
おそらく、松代汽船のカーフェリーも同じスロープを通り海側に行くことになるのではないかと思います。
駅舎の横には広島電鉄の事務室も整備中です。
ボートレース宮島前の歩道橋まで移動してきました。
前回の更新でもお伝えしましたが、立体駐車場が姿を現してここからの景色も変わりましたね。
手前に目をやるとこんなものも。
広電の留置線に用いる車止めですね。
奥に線路が見えていますが、留置線も含めてこれだけ左側(海側)にシフトします。
移設する広電宮島口駅は、最新の資料によると2023年春の完成予定です。