広島市とJR西日本が改良工事を行っていた山陽本線の西広島駅が一部完成し、
2021年12月19日(日)に暫定開業しました。
長さ約110mの自由通路により、駅の南北をいつでも往来できるようになるほか、
駅機能が橋上駅舎に集約され、バリアフリー化が実現しました。
今後もまだ工事は残しますが、記念すべき暫定開業のその日に現地を訪れた様子を紹介します。
<自由通路編>と<JR改札内編>の2編に分けて更新します。
<自由通路編>はこちらです。
整備が決まった時のリリースと、着工前の西広島駅はこちらの記事で振り返ることができます。
開業直前の外観を夜間に撮影した記事はこちら。
橋上に移設した改札ゲート
自由通路からJR改札内に入っていきます。
改札口付近の様子です。
右手にはタッチ対応のインフォメーションパネルが設置されました。
改札上部の天井は、木材の装飾の向きが水平方向となっており、「ゲート」であることが直感的にもすぐ分かります。
ゲート感を強調して。
非常に立体的です。
自動改札は全部で5レーン用意されています。
常に外の景色が見えるのが新鮮ですね。
広々とした改札内コンコース
改札内に入りました。
広い!
広島市の図面は確認していましたが、実際に足を踏み入れると改めて実感します。
北側を望みます。
暫定開業の今は、向かって右側に降りる階段・エスカレーターが未整備となっています。
両階段に挟まれた部分は開口になっており、明かりを取り込みます。
窓から外を見てみます。
旧跨線橋が並行するこの光景は今しか見られません。
そして将来的には、跨線橋とほぼ同じ位置にアストラムラインの高架橋が建設され、南口広場内にアストラムライン西広島駅が完成します。
改札付近を振り返ります。
1番のりばへの階段。
2・3番のりば方面。
改札内にもトイレがあります。
2・3番のりばへの階段・エスカレーター。
エスカレーターとスペースを共有しているため、階段は狭いですね。
ホームに降りてきました。
西広島でこのような景色を見られるとは。
ホームから橋上駅舎を見上げます。
左手背後に旧跨線橋があり、橋上駅舎の焦げ茶のパネルの箇所から旧跨線橋の階段に向けて、
新しい階段・エスカレーターが整備されます。
閉鎖された旧仮設改札など
これまでの設備を巡ってみます。
仮駅舎に設けられていた旧改札口です。
2020年の5月から供用していました。
当時の着工間もない頃の様子を振り返ると変貌ぶりがよく分かります。
旧跨線橋。
レールを骨組みに使った国鉄時代からの跨線橋が閉鎖されました。後は解体を待つのみですね。
シティネットワーク内でも大型な方に分類される橋上駅舎が誕生しました。
暫定開業を迎えましたが、先程より書いているように
横川方の階段新設が残ります。
すべての完成は2022年度末の予定です。
引き続き全面開業までこのブログでは西広島駅の改良を追いかけていきます。
おまけ。
かつて南口改札があった場所には公衆トイレとエレベーターが整備されました。
(2019年11月撮影)
当然ここからホームに入ることはできませんが、窓ガラスで中の様子が見えるようになっています。
電車が見えているのに2階の中央改札に行かなければならずもどかしい、というのは橋上化した駅の性ですね。
管理の効率性を考えると致し方ありません。