祝暫定開業!JR西広島駅自由通路等整備 橋上化工事 2021.12(Vol.18)<自由通路編>

広島市とJR西日本が改良工事を行っていた山陽本線の西広島駅が一部完成し、
2021年12月19日(日)に暫定開業しました。

長さ約110mの自由通路により、駅の南北をいつでも往来できるようになるほか、
駅機能が橋上駅舎に集約され、バリアフリー化が実現しました。

今後もまだ工事は残しますが、記念すべき暫定開業のその日に現地を訪れた様子を紹介します。
<自由通路編>と<在来線コンコース編>の2編に分けて更新します。

 

整備が決まった時のリリースと、着工前の西広島駅はこちらの記事で振り返ることができます。

広島市は、バリアフリー化されていないJR西広島駅について、 南北自由通路を設け、橋上駅舎を建設する計画を進めています。 1日、中国新聞を通じてその完成イメージと大まかな仕様が明

 

開業直前の外観を夜間に撮影した記事はこちら。

広島市とJR西日本が改良工事を行っていた山陽本線の西広島駅が一部完成し、 2021年12月19日(日)に暫定開業します。 長さ約110mの自由通路により、駅の南北をいつでも

 

 

南口からいよいよ自由通路に足を踏み入れる!

まずは駅舎の外、外観から。

ついにこの建物が供用を開始しました。

 

南口自由通路への階段。

 

 

外観からの期待通り、大開口の全面ガラスで相当な開放感です。

 

階段を上った場所は、いよいよ自由通路。

スゲー、なんだこの空間は!(笑)
期待通り、リアルな木材と開放的な明るい空間に包まれます。

 

外から見ていた、自由通路の南端部分。

 

本当に開放的で素晴らしい!
この日は曇天でしたが、晴れていればさぞ気持ちいいのではないでしょうか。

これだけ開口部が大きければ、内装は通常の樹脂でも映えていたと思いますが、
これでもかと木材を使ってくれたことで「居心地のよさ」も感じることができます。

 

長さ約110mの自由通路、

 

これまでは国鉄時代からの跨線橋のみで、自由に往来するなどもってのほかだった駅です。
十分な広さの自由通路に、今後の北口の変貌も期待させます。

 

 

自由通路内装の『素材』をよく見てみる

ここで少し、こだわりの内装のマテリアルを見てみましょう。

気になっていたハイサイドの開口。湾曲しているのは開放感を演出するためだそうで、樹脂素材になっています。
経年劣化が早そうですが、大丈夫なのでしょうか。

 

メインの天井。

広島県産のヒノキが使用されています。
これだけ本数がありながら本物の木なので、当然ながら模様が一本一本違います。
見る限り、アーチ状にカットしたのではなく木材を湾曲させて梁にしているようです。
県内の業者が携われたのですかね。本当に手間がかかっています。

 

柱の表面の化粧。

これらもホンモノの木です。

 

店舗の上部などに見られる装飾。

木材が木組みのように寸分狂わず並べられ、光の入り方によって濃淡がグラデーションになっています。

本当に自由通路としては細部までこだわった内装で、感動しました。

 

 

自由通路ともに開業した店舗と北口

自由通路にはセブン-イレブン/ハートインとむすびのむさしの、計2店舗がオープンしました。

 

自由通路の長さから、3~4店舗は入るかと当初予想していましたが、
以前から駅内に入っていたこれら2店舗のみ再出店する形になりました。
コンビニの店内が広かったです。

 

自由通路の北端から北口におります。
暫定開業の今は、向かって右側の階段が使用可能です。

 

 

 

北口の階段も全面ガラス張りで非常に明るい空間になっています。
北口一帯は広島市による区画整理がこれから本格的に行われ、北口広場も整備されます。

 

 

自由通路から南口広電方面へ。

自由通路に戻り、改めて南口を目指します。

 

構内のサインには当然「広電西広島駅」が案内されていますが、
一旦、広電西広島駅とは逆方向に階段を降りていく必要があります。

現段階では未整備ですが、自由通路南端の向かって右側が広電方面へのペデストリアンデッキ整備を想定した構造になっています。
広電西広島駅に至るまでの区画で再開発が構想されており、こちらと足並みを合わせる必要があるため今は未整備になっていると思われます。

コメントで教えていただきました。 遅くなりましたが、ありがとうございます。 広島駅から岩国方面へ3駅、将来アストラムラインの延伸先となるJR西広島駅の周辺で、 市街地再開

 

ひろでん会館跡地の暫定イベントスペース「コイ・プレイス」から。

 

 

コイ・プレイスは今日も賑やか!
芝生広場でマルシェが開かれ、飲食や雑貨販売を楽しみながら多くの人が時を過ごしていました。

 

<自由通路編>は以上です。
広島の西の玄関口、西広島=己斐が大きな変貌を遂げました。
広電との乗り継ぎ駅で利用者も多いながら、諸事情で他の駅より自由通路の整備・バリアフリー化が遅れていましたが、
ついにそれらが実現しました。

自由通路本体や、後に紹介する<改札内編>でも取り上げる設備含め、
近年橋上化された駅より明らかに多客に対応できるスペックを持ち合わせています。

今後、アストラムラインの西風新都線が西広島まで延伸されます。
再開発は動きが見えませんが、下地づくりとなる暫定広場でのイベントはとても盛況です。

取り残されていた西広島の再生が始まったように感じました。

 

最後に、昨日まで使っていた仮駅舎を。

御役御免ですね。この後はどうなるんでしょう。アストラムライン西風新都線の工事の際は橋梁が通過する部分に当たるので、しばらくは何も建ちませんね。

 

事業概要

【広島市】:西広島駅自由通路等の整備について

南口イメージ(広島市)

 

【JR西日本】:西広島駅自由通路・橋上駅舎及び店舗の開業について(PDF, 327KB)

平面図(上記資料より)

 

【西広島駅自由通路等の整備】

自由通路等の概要 ・延長:約110m(うちJR山陽本線横断部 約40m)
・幅員:8m(一般部)、2.5~3.0m(階段部)
・昇降設備(自由通路):エレベーター2基、エスカレーター4基
・昇降設備(橋上駅舎):エレベーター2基、エスカレーター4基
デザインほか ・内装には天井や壁の一部に木材を多様し、木漏れ日のように太陽光が差し込む
・外観は地名「己斐」の由来となった黒い鯉の言い伝えをもとに、黒に近い灰色を基調に
・自由通路に面した西側にはJRが店舗を誘致
着工 2019年度
開業予定 暫定開業:2021年12月19日(日)(自由通路・橋上駅舎)
全面開業:2022年度末(横川方のホーム階段など)
事業費 約59億円

 

4 comments

  1. MT Reply

    JR廿日市駅が新装した時は、なんて贅沢な木材の使い方だろうと思いましたが…
    いやはや、これだけ凝るとは。
    最近の橋上駅舎はいずれも個性的かつ高品位ですね。
    昭和の御代に造られた橋上駅舎は五日市駅の様な機能的だけど没個性的な造りが多かったですが。
    北口の再開発とアストラムライン延伸と新規道路の建設がこれから。
    南口は広範囲に亘る再開発が控えています。
    広島市西部の拠点駅として相応しいものが出来上がりそうです。

  2. むーばす Reply

    横川駅前のようにビルが建ち並ぶ副都心という景色にはまだまだできすが、
    昭和レトロであった駅舎が令和最先端に模様替えできたことで、恥ずかしく
    ない風情が整いましたね。あとは広電ビル跡地を含めたJR南側のエリアの
    再開発が成功をしてくれれば、一気に百万都市の副都心へと生まれ変わります。
    JR駅舎完成を機会に、ここも何か動きが出て来ないか期待します。

  3. 学生 Reply

    個人的には広島駅より自由通路に木の温かみがあって好きです!!!
    横川駅もできたら地下通路のリニューアルやってくれたら嬉しいなと個人的には….(広島県第3位の駅にしてはエスカレーターがなかったり、ただ汚くて狭いイメージがどうしても)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

【お読みください】

  • お名前(ニックネーム)は必須入力となっています。
  • いただいたコメントは管理人が承認しますので、表示されるまでお時間をいただく場合がございます。
  • スパム対策のため日本語が含まれないコメントは投稿できませんのでご注意ください。