広島市サッカースタジアム等整備事業 2022.08(Vol.5)

Jリーグサンフレッチェ広島の新たな本拠地となるスタジアムが、2022年2月に広島市中区中央公園で着工しました。

広島市が主体となり整備するこのスタジアムは3万人収容で、マツダスタジアムのように多種多様なバラエティシート、VIPルーム等が設けられます。
広場および西側の河川敷エリアと、スタジアム内それぞれの回遊性を高める2層のコンコースも特徴の一つです。

広場と一体となり、旧広島市民球場跡地エリア、広島城エリアともデッキで接続し、
「まちなか」に開かれた新たなシンボルとなります。

2023年末に竣工し、2024年のJリーグ開業から使用される予定です。

 

前回の状況です。

Jリーグサンフレッチェ広島の新たな本拠地となるスタジアムが、2022年2月に広島市中区中央公園で着工しました。 広島市が主体となり整備するこのスタジアムは3万人収容で、マツダ

 

 

事業概要

【建設中】広島市サッカースタジアム整備事業

 

【広島市公式ホームページ】:サッカースタジアム等整備事業の基本設計

 

【サンフレッチェ広島】:HIROSHIMAスタジアムパークPROJECT

 

メインスタンドあらわに 一部でコンコース部の構築も

空鞘橋付近から本川を挟んでスタジアムを望みます。

 

このクレーンの数には毎度圧倒されます。
これぞスタジアム建設という光景です。

 

ふと、現在のマツダスタジアム、ヤード跡地への広島市新球場建設の頃を思い出しました。

(2008年7月撮影)

「夢の器」と呼び市民の機運も非常に高まっていました。
サッカースタジアムについても想定を大幅に上回る寄付が寄せられており、県民、サポーターの期待は大きいです。

 

このまま、河川敷に面した西側を。

 

近づいてみると、地上部のメインスタンドどころか、メインスタンドの上端に当たるメインコンコース(3F)と、その上部を構成する柱や梁が確認できるようになっています!
工場で製作されたプレキャストコンクリート部材を現地で組み上げていくので、非常にスピーディです。

 

城南通りに戻りました。

 

 

 

 

(広島市『◆サッカースタジアム等整備事業の実施設計の概要 [PDFファイル/16.26MB]』より)

中央公園の敷地は南北に余裕がないので、躯体から道路までの距離は短めです。

 

 

クリアタイプの仮囲いから内部を覗いてみます。

 

 

ちょうどスタジアムの東側を外から見ている状況です。
このあたりは地上から鉄筋が伸びており、メインスタンドの施工はこれから行われるようです。

 

少し北側。

 

凄い…。想像のものでしかなかったスタジアムの躯体がここまで出来て、目の前にある・・・。
柱と梁で囲まれた部分が3Fメインコンコースになると思われます。
幅は10m。マツダスタジアムと同様にぐるりと一周回ることができます。
スタジアムの事業者の一つである環境デザイン研究所は、マツダスタジアムの設計も手掛けておりDNAが受け継がれます。

 

広島城南交差点から。

スタジアムを後にして、少し違うところから見てみます。

 

 

スタジアム建設が進む中央公園を『俯瞰』する

今回はスタジアムを俯瞰できるいくつかの場所から撮影してきました。

まずは毛利元就ゆかりの広島城天守閣へ。

 

サンフレッチェ自体、毛利元就の「三本の矢」のエピソードが由来となっており、
本拠地とこれほど近い距離にチームの由来と広島の歴史を合わせて感じることのできるスタジアムはかなり珍しいのではないでしょうか。

 

天守閣から見下ろすと、先程以上にスタジアム本体の姿が確認できました。

 

帰り道に内堀から見えたスタジアム。

歴史と現代の文化が融合しているように感じ、非常に印象的です。

 

原爆ドーム横の観光・オフィスの複合施設「おりづるタワー」です。

”自称”おりづるタワーアンバサダーでございます。
何度も来ていますが、本当に心地の良い空間です。連休中ということもあり県外からのお客さんもたくさんいらっしゃいました。

別記事で改めてご紹介します。

 

スタジアム。

こうしてみると四角いスタンドの輪郭がはっきり分かります。これは興奮しました。

 

最後は眺望の記事と重複しますが、西区の竜王公園から。

完成すれば、試合開催時の照明がよく目立ちそうです。

 

広島市サッカースタジアムは2023年12月末の完成予定です。
東側の広場エリアも並行して整備を進め、2024年8月の全面開業を見込みます。

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