広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
整備の核となるJRの新しい駅ビルは地上20階建て、総延床面積は約11万平方メートルで、
ホテルと商業施設の複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
駅ビル内は中四国最大の飲食店街やシネマコンプレックス、コスメやカフェなど、
216テナントが集積する商業施設「minamoa(ミナモア)」として、
2025年3月24日に開業する予定です。
前回の状況です。
ミナモア内通路の暫定利用が始まった時の状況です。
目次
事業の概要
【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等
自由通路から駅ビルへ かつての階段の”通路化”が進む
ミナモアの開業まであと1ヶ月を切りました!
広島駅南北自由通路から。
昨年11月にかつてのエレベーターと階段部分が運用を終了しました。
完成時には駅ビル2階のアトリウム空間につながる通路となる予定です。
シート類が外され、まさに通路になろうとしている部分の様子が見えるようになっています。
鉄骨躯体むき出しで、凄いことになっています。
奥に見える階段は閉鎖された階段です。まだ姿を残していますが、撤去されて自由通路とフラットな通路となる予定です。エレベーターは完全になくなりましたね。
通路に沿って新たなテナント区画ができようとしています。
よく見るとその下部にサインや電光掲示板が見えていますが、
これは稼働中の在来線1番のりばのもの。
こうして開放区域と非開放区域が隣り合っている様子を見ると、工事の綿密さに感動します。
通路の先、アトリウム空間もはっきりと確認することができました!
自由通路から駅ビルに入って右手側、西棟の2階になります。
自由通路すぐの場所には交通案内所が設けられます。広電の定期券窓口等も併設されるようですね。
その奥には、「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」、ミナモアの入口がそれぞれ確認できます。
このあたりは初めてお目にかかれた場所です。
さらに、通路の正面も目で見える変化が。
のりばに設けられる発車案内表示装置です!!
他のターミナル駅と同様にABCD表記となっています(系統番号と分けるため)
よく見るとフォントも独特なものになっていますね。
思いのほか小ぶりでした。
おそらくLEDではなくLCDタイプと思われますが、実際の運用に入った際の分かりやすさは気になります。
通路の仕上げ進む1階 来月8日からタクシーのりばの利用開始
自由通路から1階に降りました。
まだ薄暗さはそのままですが、完成に向けた仕上げが見えてきました。
駅ビル1階の通路として機能する場所です。床面の舗装が本設のタイルとなった面積が増えてきましたし、頭上では天井の化粧板の設置も進行中です。
2枚目の画像では横長の大型サインも確認できます。
地下広場の階段の前から振り返りました。
奥が自由通路への階段、右手が3月8日から利用を開始する新しいタクシーのりばです。
囲いの向こうに路面電車の駅を支える橋脚がありますが、カバーが設けられるようです。
地下広場への階段・エスカレーター。
頭上に本設の化粧板が設置され雰囲気が変わり始めました。
エスカレーターの横には機械室と既設のエレベーターを収める囲いができつつあります。
階段から、東側のタクシーのりばを。
タクシーのりばはこの後別角度からご紹介します。
手前には従来使用してきた、地下への階段とエスカレーターの跡が残っています。
完成時には再び階段として使用される予定です。
広場側からタクシーのりばを振り返りました。
資材や重機が残りますが、「タクシーおりば」ステッカーやミラーも取り付けられ完成が近づいています。
突き当りの店舗空間は「おみやげ街道」となるようです。
ビッグフロントひろしまから。
駅ビルの東側、EKI CITY HIROSHIMAの目の前に出入口が設けられます。
囲いも外され、出入りする車道も見えるようになりました。
現地から。
出入口に設けられる信号機が設置されました。
EKI CITY HIROSHIMA側からアパホテル予定地側に渡る横断歩道も設置されるようです。
歩行者用信号機と、その奥に見える案内・店舗サインなど。
駅ビル2階 歩行者通路と路面電車のりば
東棟から中央の路面電車のりばにかけての状況です。
2階歩行者通路にはデジタルサイネージ用の液晶パネルや案内サイン類も確認。
サイネージと重なる部分は幅が狭いタイプのサインになっています。
路面電車が乗り入れる中央部分、アトリウム空間です。
<駅前大橋線編>でご紹介した、のりば上屋の支柱は
2本目が設置されました。
見下ろした様子。
電車のりば、2階デッキ一帯には、合わせて6本の支柱が支える大屋根が設けられます。
姿を現したのはそのうちの中央の2本になります。
折り鶴をモチーフとした三角錐の柱のそばには、架線柱も確認できます。
次の2枚のみ、取材の数日後にミナモア内歩行者通路から撮影したものです。
足場とシートが外されて、全体が見えるようになっていました!
前後の柱は梁で繋がっています。照明も内蔵されているようですね。
やはり…イメージパースや模型の通りですが、どうもこのデザインが個人的に馴染みません。
折り鶴というよりは馬のようです。前後で分けずパネルで覆ってしまってX型にした方が良かったのではと思ってしまいます。
アトリウム空間のホームや歩行者空間など。
架線柱は黒い骨組みに白い化粧板が取り付けられ始めています。
先ほど自由通路からみていた発車案内表示も見えていますね。
両側の広い歩行者空間は、自由通路から流れてきた多くの人で賑わうことになります。
アトリウム空間に接する店舗部分。
ガラスには鼎泰豐、スターバックスTEVANA、ディズニーストアなど、テナントのサインも見えるようになりました。
西棟のバスのりばや駐車場出入口など
広島JPビルディング側となる西棟です。
既に平日の朝ピーク限定で供用が始まっているJPビルディングへのペデストリアンデッキ。
デジタルサイネージのモニターが取り付けられました。
1階のバスのりば。
広場内のバスのりばは駅ビル開業後も引き続き整備が続きます。
昨年6月から暫定的に供用が始まっている路線バスのりば。
未供用の中央の島では、駅ビル2階から降りてくる階段・エスカレーター、サインが官制に近づいています。
屋外部分に比べ先行していますね。
バスのりばは現在暫定的な運用となっており、完成時は進行方向も含めて大きく変わる予定です。
詳しくはこちら。
駅西高架橋の下部まで移動しました。
駅ビル西側に駅ビル一体駐車場がオープンする予定です。
出入りするスロープがこの場所に設けられています。
利用者向けのゲートができました。
新広島駅ビル商業施設「minamoa(ミナモア)」および「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」は2025年3月24日に開業する予定です。
いよいよ、1ヶ月を切りました。
路面電車駅前大橋線は、2025年夏頃、8月6日より前までの開業を目指します。