広島駅『アントレマルシェ』内のフルーツ店が閉店 今後の活用方法について

「アントレマルシェ広島」は、昨年6月23日に広島駅の改札内コンコース(新跨線橋)内にオープンした、”エキナカ”店舗スペースです。
関西エリア以外で初めての展開となった店舗内には、
カルビー直営のアンテナショップ「Calbee+(カルビープラス)」
不二家の新コンセプトショップ「FUJIYA FACTORY(フジヤファクトリー)」
フルーツジャパンの新業態「FRUITS THINGS(フルーツシングス)」

この3つに加え、みやげ物販売を中心に行うセブンイレブンが入り営業をスタートしました。

先日利用したところ、お店のひとつ「フルーツシングス」が閉店していることに気づきました。

広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は広島駅在来線ホーム上空に幅15mの自由通路を新設し、両側に橋上駅舎と商業施設をそれぞれ整備する巨大プロジェクトです。 南北自由通路は201

 

外から撮影しました。

 

最も入口に近いところに店舗があり、エスカレーターに面するスペースにイートインコーナーも設けたお店でした。

 

このような張り紙がされていました。

1月末の閉店ということで、昨年6月下旬のオープンから約半年で閉店する形になってしまいました。
賃料がかなり高いのは予想できます。売上が芳しくなかったのでしょうか。

張り紙はこれだけで、今後の出店予定などのお知らせはありませんでした。

 

個人的な正直な印象ですが、この「アントレマルシェ」自体、コンコース内の他のテナントに比べると来店客が少なく感じます。
中四国初出店となったカルビープラスさえも、揚げたてフードを買っている人をあまり見なくなりました。

このまま他の店舗の売上も下がり相次いで撤退するようなことにでもなれば、広島の「エキナカ」戦略そのものが揺らぎかねません…。

どうすればよいか。

私が思うのは、この「アントレマルシェ」が、広島駅利用者のどのような人をターゲットにしているのかが曖昧なのではないでしょうか。
広いスペースを取っておみやげを多数扱っていますが、観光に来てこれから在来線に乗る、または観光を終えてこれから地元に帰るシーンにおいて、
ここでおみやげを買うことがあまり想像できません。
新幹線改札内や改札外の駅南口・北口の方がおみやげは充実していますからね。
京阪神や岡山のように、他県の主要都市とを結ぶ在来線特急があれば需要ももう少しあるのでしょうが、広島はそれを全て新幹線が担っています。

 

なのでここは通勤・通学・買い物など日常的に広島駅を利用している人にターゲットを絞ったほうがいいと思います。

改札内コンコースや新築された自由通路、そしてショッピング施設「エキエ」と、広島駅は一気に新しくなりました。
ただ、気軽に利用できる在来線のこれといった待合スペースや休憩できるスペースがありません。

コンコース内にはミスドやベーカリーがあり、待ち時間はそこでお金を使ってほしいという思惑も確かに理解できますが、必ずしも皆が利用するわけではないですし、そもそも満員で入れないことも多いです。。

いっその事、「アントレマルシェ」でのおみやげ品売り場を最小限に縮小して、代わりに大部分を待合スペースとして利用してはどうでしょうか。
座るところもあれば、カルビープラスやフジヤファクトリーで何かテイクアウトして、このスペースで少し休憩することもできます。

利用者にとっても店舗内の他のお店にとってもWin-Winです。

 

利用者の多い山陽線上り・下り、可部線はほとんど1~5番のりばから発着するため、在来線コンコースといえど”あえてこの店舗の前を通らなくてもいい人”はたくさん居ます。

せっかく新しく巨大になった広島駅を、「ただの通路」としないため、
今後の利用方法について深く検討してほしいです。

 

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