JR広島駅南口再整備・駅ビル建替工事 2022.04(Vol.43)

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

 

事業の概要

【建設中】JR広島駅南口ビル新築他工事(広島駅南口広場の再整備)

 

構築された新駅ビルの地下が埋め戻し

ビッグフロントひろしまから。

 

新駅ビル東側の状況から。
以前までは新ビルの地下の躯体となる鉄筋コンクリートがむき出しになっていましたが、
一部で埋戻しが行われていますね。

 

EKI CITY HIROSHIMAから、新駅ビル東側を見てみます。

 

 

埋め戻された場所から駅ビル本体を支える基礎の頭が出ています。
計画では、もう1スパン分、駅前広場(画像左側)まで建築範囲が広がるはずです。

 

 

中央部は駅前大橋線建設のため激しく変化

新駅ビル中央部から西側の様子です。

建築範囲全体で掘削され、地下躯体工事が進んでいます。

 

駅前広場の中央付近に移動しました。

仮囲いだらけで分かりにくいですが、広電の比治山方面ののりばです。
既存の上屋の下に低い上屋が増設されています。段階的に既存の上屋も解体が始まりそうです。

 

広電のプラットホームもかなり状況が変わっています。

 

車道側のおりば専用ホームは駅前大橋線の工事のため閉鎖されました。
ちょうど、ホームの終端部付記に新しい高架駅の基礎ができることから、閉鎖区画が非常に複雑になっています。
以前までの面影が本当になくなってきましたね。

 

右側に目を向け、駅前大橋線が伸びる南方面。

 

 

ついに、盛土の軌道が整備される中央分離帯部分まで、仮囲いで閉鎖され、車線が大胆に規制されるようになりました。
少し前までは文献でしか見たことがなかった「駅前大橋線」が、今こうして目の前で工事が行われている現状がとても感慨深いです。

 

これらの真下に当たる地下広場。

 

【広島市】:【広島駅南口広場の再整備等】南口広場のレイアウトについて

(上記広島市資料より)

地下広場には、上記の資料で水色の丸で示される箇所に路面電車高架駅の柱が、
赤色の丸で示される箇所に新駅ビル及びペデストリアンデッキのための柱が、地下空間を貫いて打設されます。
(逆に言えば、およそ10箇所程度だけ)

それらとほぼ同じ箇所が閉鎖され、基礎の工事の準備が進められています。
大きな音が出ることが予想されるので、実際に杭や柱が貫通する場所は、床から天井までを覆う密閉された仮囲いが設置されていました。

 

レイアウト詳細はこちら。

改良される広島駅南口広場のレイアウトが公開!2020.09 周辺ビル4棟とデッキで接続へ

 

新幹線屋上駐車場から。

路面電車が通る駅前通りのまさに延長線上に自由通路が位置していることがわかります。

 

 

待合室等の増床進む改札内 既存店舗がリニューアル

1番のりばと2番のりばの上空の空いたスペースを増床している在来線改札内の状況です。

はっきりと橋上駅舎としての形が見えるようになってきました。

 

同じ箇所を、在来線改札内から見てみます。

 

おお!待合スペースとなる場所の仮囲いが一部撤去され、窓ガラスが見えるようになっています!
以前までは外が見えていましたが、今後はここも駅の中です。

待合スペースは今年夏頃までに開業する予定です。

JR西日本は公式サイトで、JR広島駅の橋上駅舎を一部増床し 在来線コンコース内に待合スペースを新設する計画を明らかにしました。 待合スペースは約84平方メートルで30席の座席と

 

新設される待合スペースを挟む1番のりば側の階段です。

 

 

こちらにもまた大きな変化が!!
天井の足場などが大幅に撤去され、新しく設けられた天窓から日差しが差し込むようになりました。
他ののりばと同様に吹き抜けになることもあり、これだけで雰囲気がガラリと変わります。
右側はまだ一部閉鎖されていますが、ここは他ののりばよりも階段幅が広いので、開放的な空間になりそうです。

 

ホーム上から。

新駅ビルが直接接するこの場所は、橋上駅舎の整備時には設備は最低限とし、天井も簡素なものにとどまっていました。
これからどのように変化するか楽しみです。

 

改札内でのもう一つの変化。みやげ物店だった「アントレマルシェ広島」の一部区画に、モスバーガーが開業しました。

 

 

2017年6月に開業した「アントレマルシェ」内には、不二家の新店舗、フルーツジュースの店が入り開業しましたが、短い期間で店舗が入れ替わっています。
開業時から残るのはカルビープラスとセブンイレブン(みやげ物)のみです。

店内を見ると、みやげ物売り場を半分程度に縮小して、イートインスペースも設けられていますね。
カルビープラスで購入したホットスナックもここで食べていいようです。

この路線で進めるべきだと思います。
おそらくJRの方もこの店舗の利用状況を注視しているはずなので、今後の駅ナカ戦略に変化があるのか、我々も注目しておきたいです。

なお、この春にはモスバーガーと合わせて、改札外のekie DINNING(エキエダイニング)に「焼肉ライク」も開業しています。

 

路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。

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