JR新山口駅 橋上駅舎が全面開業! <構内&北口編>

山口県の県庁所在地、山口市。
現在その玄関口であり多くの「のぞみ」も停車するようになった新山口駅では、
都市にふさわしい駅空間の形成を目指した「ターミナルパーク整備」として様々な都市機能の整備が進められています。
10月3日、その中心的な役割を果たす新山口駅の南北自由通路が供用を開始しました!

【山口市】:新山口駅ターミナルパーク整備(基盤整備)について

開業日の10月3日に行ってきました。画像が多くなるので2本に渡って紹介します。
この記事は<構内&北口編>となっています。
<自由通路&南口編>はこちら。
JR新山口駅 橋上駅舎が全面開業! <自由通路&南口編>

構成上、駅構内からの方がやりやすいのでこちらから先に更新しています。
メインディッシュは自由通路になるので、お急ぎの方は上のリンクをどうぞ。

まずはJR新山口駅2階、在来線改札内コンコースの画像から紹介していきます。

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自由通路が開業したのはつい先日の3日のことですが、撮影している改札内コンコースは2014年3月から暫定供用を開始しています。
白を基調とした非常に明るいコンコースになっています。4・5番のりばと6・7番のりばの間の上空には待合スペースも備えられています。

自由通路が開業する前まで在来線改札は、宇部線が発着する8番のりばの更に奥の新幹線口(南口)側の1ヶ所のみでした。
(■訂正:在来線改札口は北口に繋がる1番のりばにもありました。)
新幹線改札の真横に在来線改札がありましたが、自由通路の開業でその改札は廃止となり中央改札に集約されています。

新幹線のホームから見下ろすと、新山口駅橋上駅舎はこのようになっています。

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手前側が自由通路、奥が改札内コンコースです。
新幹線で広島から新山口駅まで移動し、わざわざ反対のホームに移って最初に撮影したのがこの画像です。
通路が緑化されているのが確認できこの時点で期待はかなり高まりました。

自由通路へ行く前に、在来線ホームはどのようになっているのかが気になったので降りてみました。

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駅舎の下は橋上駅としては至って普通です。天井の化粧板等は設置されていません。
ここから鳥取に至る特急「スーパーおき」や、「SLやまぐち号」が発着する1番のりばは、雰囲気作りのため照明が暖色系のLEDになっています。
床のタイルもここだけ特別なものになっていました。

ホームはこれくらいにして、改札口に向かいます。

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コンコース上にはこの日、セブンイレブン・キオスクもオープンしていました。
サインや床、天井の配色は、現在のJR西日本のトレンドが取り入れられ、非常に洗練され見やすいのですが広島駅や大阪駅にそっくりです(笑)。

改札口の頭上は天井が一段高くなっており、かなり明るく開放的になっています。

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この辺りはまだ自動改札が導入されておらず、駅舎とは釣り合わない光景になっています。

改札を通過しました。まず正面に飛び込んでくるのがこちらです。

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新山口駅自由通路の最大の特徴である、壁面緑化です。
世界的な植物学者であり芸術家でもあるフランスのパトリック・ブラン氏によって通路のデザインが決まりました。
【山口市】:パトリック・ブラン氏による南北自由通路壁面緑化のための植生調査が行われました

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壁に植えられている植物はもちろん全て本物。
ガラス窓が多用された通路の構造とも合わさり、かなり独特な空間になっています!
駅の通路とは思えないのが本当に素晴らしいです。

自由通路は<自由通路&南口編>で詳しく紹介しています。

北口に向かって進んでいきます。
通路の路面を見ると、線路のちょうど真上に軌道と同じ幅の装飾が施されています。

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画像はSLやまぐち号が発着する1番のりばですが、全ての線路が対応しています。
これは面白いですね。

自由通路を北口方面に進み突き当りから振り返りました。

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開放的で気持ちが良いです。
こちら側は将来、「ターミナルパーク整備」の一環で表口駅前広場の再整備が行われます。

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(3)表口駅前広場
駅前広場を0番線と見立てた“まちと駅をつなぐ「0番線」”をコンセプトに、交通結節・アクセス機能の強化を図り、次世代にわたり存在感を発揮し続けることのできる魅力あふれる駅空間を整備します。
現在の広場に比べ、南側に約14m、西側に約90m拡張し、バス・タクシー・自家用車の乗降場、待合情報センター、交番、公衆トイレ、その他サービス機能等を配置します。

(イメージと文章は山口市HPより)

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現在はこのようにぶつ切りになっている表口(北口)ですが、イメージ図の通り将来的には大規模な人工地盤で覆われ回遊性を高めます。
エレベーターには地上と自由通路レベルの間に停止階が用意されています。

駅前広場の西側は、「新山口駅北地区重点エリア」と位置づけられ、集中的な市街地整備が検討・計画されています。
中でも自由通路から最も近い「Aゾーン」は先行整備地区とされ、市街化の核となる複合的産業振興機能の導入を進める方針が決定されています。

【山口市】:新山口駅北地区重点エリア整備(市街地形成)について

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現在はほとんど更地の状態ですが、1棟だけ既に完成している建物がありました。
「交番」です。
不思議な形をしていると思いよく見てみると、ガラス製の手すりが既に取り付けられています。
自由通路からそのままあの場所まで繋がるようです。イメージ図を見ると確かにペデストリアンデッキとしてさらに交番の先まで通路が伸びているのが確認できます。
かなり壮大な計画に心が躍りました。

<構内&北口編>は以上です。

<自由通路&南口編>に続きます。

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