広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は現在の跨線橋に代わって幅15mの自由通路を建設し、橋上駅舎と商業施設を新設する巨大プロジェクトです。
西側のコンコース部分は、今年秋に供用開始になります。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島橋上駅新築他工事 (南北自由通路・店舗増設)
前回、6月中旬の様子はこちら。
広島橋上駅新築他工事 2014.06(Vol.34) 駅ビルと繋がるコンコース
今回はまず、前回取材しそこねた新しいコンコースと駅ビルASSEの接続口の様子から紹介していきます。
現在の跨線橋からコンコースが建設されている1番線上空付近です。
画像右側から伸びてきたコンコースが駅ビルに突き当たります。
南口入口専用改札付近から、接続部分の下部を見てみます。
昭和40年に完成した古い駅ビルの構造上、今と同じように数段階段を登らなくてはなりません。
駅ビル建て替えが実現するとすれば階高の違いも解消されて、今よりも1番のりば上空にせり出した構造になるはずです。
まだコンコースすらできていませんが、新しい駅ビルでどのようになるのか楽しみなところですね。
防音シート越しで見づらいですが、このフェンスのすぐ向こうは4~5mほど掘り下げられています。これも新しい駅ビルを意識したつくりなのでしょうか。
ちなみに、こちらがコンコースの接続先となる現在の駅ビル「ASSE」の3階です。
駅ビルとの改札口があるのはこの画像のずっと奥になります。
この通路の先のボードで囲まれた部分が新しいコンコースへの改札口になるものと思われます。
(その囲いには「新店オープン予定」という張り紙があったのですが、ここ以外あまり考えられないんですよね…。)
位置は駅ビル公式サイトのフロアガイドを見るとわかりやすいです。
【ひろしま駅ビル ASSE(アッセ)】:フロアガイド(3F)
さて、こちらはここ2,3ヶ月で大きく動きがあった、新コンコースの階段・エスカレーター部分です。
2,3番ホーム。
こちらが4,5番ホームです。
この二つのホームの島の間に中央改札ができるわけですが、どちらも近い方にエスカレーター、遠い方に階段が設置されます。
その階段は、以前まで骨組みだったものがすっかり他の駅で見かけるような完全な状態に仕上がっておりました!
早くそこへ足を踏み入れたいものです…
こちらは横川寄りの階段です。7番のりばから撮影しています。
こちらは骨組みとなっている鉄骨がグレーに塗装されています。
4番のりばを横川寄りに進みまして、2,3番乗り場の階段を写しました。
まだ枠のみの段階ですが、手すりも本設のものが取り付けられはじめたようです。
階段を降りた先のホーム屋根部分には、波板を取り付けるための部品が取り付けられています。
それから、2枚上の画像でも確認していただけるのですがホーム天井の化粧板を取り付けるためのアルミ製(多分)のレールの設置がかなり進んでいます。
こちらは7,9番のりば。
「一体何ができるんだ!?」という感じです。
新大阪駅のような、商業施設風の化粧板になると嬉しいのですけどね。「あれもこれも」というわけにはいきませんかね(^_^;)
こちらは7,9番のりばに設置された新しいエスカレーターの下部です。
工事のため現在は閉鎖されている柵内地下通路ですが、これくらいの余裕があれば供用開始後も使っていくようですね。
同じく7,9番のりばから、横川寄りの在来線線路の外側を見てみます。
巨大クレーンが撤去されてから急ピッチで拡張が進んでいます。
右手には建物のような外壁が見えてきましたが、完成後は店舗等への荷さばき施設になる予定です。
(駅西高架橋脇の道路からアプローチします。)
現在の跨線橋の東側(岡山寄り)の様子も少し紹介しておきます。
跨線橋の側では在来線線路の外側の敷地で、本格的な工事が始まっていました。
掘り下げた地盤の崩壊を防ぐ山留め壁とそれを支える支保工(切梁)が構築され始めました。
打設した基礎杭の頭も見えていますね。
見えている範囲では4ヶ所確認できました。もちろんこの上空にも人工地盤ができるので、それを支える基礎になります。
こちらは4,5番のりば上。
かつて西側で見た、鉄筋カゴを吊るし下ろす装置があります。
東側でもすでに、基礎杭の施工は順調に進んでいるようです。
それでは新幹線口屋上移動します。
シートの撤去も進み、新しい外壁の白が眩しいほどです。
西側の様子。
まだ穴だらけだった手前の屋上部分(画像)がかなりスッキリして完成に近づきました。
今年秋には改札内コンコースが、現在のものから新しい方へと切り替えられます。
言ってみれば“第Ⅰ期”の完成まであと少しです。
完成時の仕上がりや質感がどのようなものになるのか気になってきました。今回は以上です。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島橋上駅新築他工事 (南北自由通路・店舗増設)
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レポートお疲れ様です。
時刻表を見ると、広島始発、終着の「のぞみ」の充実振りには驚きます。
また、九州新幹線の開業で熊本まで1時間37分から2時間弱と飛躍的に時間的距離感が改善されており、熊本のニコニコ堂を吸収合併したイズミが、熊本は二葉の里の本社から2時間以内で行くことが出来る管轄エリアにあるという発想も頷けます。
JRの工事のスピード感は、本当に驚きの連続です。
都心の重心が移動するスピードも想像以上に早くなるように思えます。
市内中心部が、路面電車とバスが主力では、経済活動に大きく支障をきたしていることは明白であり、多数の地場企業が高速かつ大量輸送が可能なJR山陽本線に、活路を求めた結果だと言えると思います。
広島に於いても、中心部への都心回帰を唱える方が多いようですが、都心の交通体系が根本的に改善されることなくして都市機能を再び都心に集中させてしまうと、過密化ばかりが進んで、現在でも麻痺状態であるのに、更に深刻な機能不全を引き起こしてしまいます。
広島は生産(産業・工業)都市と消費(支店経済)都市の2つの形態の複合型都市であり、生産型都市の性質上郊外への拡大は産業規模の拡大に比例するものと考えられます。
今後もますます、JR山陽本線沿線での経済活動が活発化するものと考えられ、中でも広島駅周辺は新都心として飛躍的な成長を遂げることが期待されます。
レポート楽しみにしています。
宜しくお願い致します。
アッセとの段差。。。
新幹線の改札階レベルで建てると、どうしてもそうなってしまうんですね。
しかし、ベビーカー押す人のために、スロープとかにできないものか。
微妙な段差です。
ペーロケさん
建築基準法的に考えればスロープが併設されると思いますよ。
それにしても随分できあがりコンコースの暫定運用開始が楽しみですね。
余談ですが、横川駅から海田市間って山陽本線、呉線、可部線合計で朝夕ラッシュ時最短3分で運行してるんですね。結構複線の運用としては限界に近い運行ピッチだったんで驚きました。
>ペーロケさん、bobさん
建築基準法ではスロープの設置義務ってないと思いますよ。基準法立法の意味としては安全に
壊れない建築を作るための最低限の基準を示しているわけで、そのためにスロープ等は絶対条
件ではないから。基準法で定めるのは例えばコンクリの強度とか鉄筋の数とか排煙装置の設置
基準とか。昇降装置については階段の踏面の幅とか蹴上の高さとか。スロープを付けるならそ
の傾斜角や幅を細かく規定しています。
この場所に適用?準用?されるのは「バリアフリー新法」だと思います。不特定多数の人が
いっぱい通る公共施設はユニバーサルな基準で整備しなさい、って法律で正式には「高齢者、
障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」。建築関連法規の一つで国交省所管。駅や空
港は一日五千人以上利用客数がいるとバリアフリー対応化を推進するよう指導。
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1243314742112/activesqr/common/other/4efa6372005.pdf
ちなみにこの場所はスロープじゃなくって両開きタイプのエレベータのようですね。
100万都市に相応しい京都駅に匹敵する駅ビルに立て替えて欲しい。他県民によく 馬鹿にされる!!駅ビル立て替えで広島駅周辺開発が終了すると思う。
先日、訪れた博多駅ビルはとても素晴らしく、同時期に建てられた広島駅ビルも
博多のような規模と内容とまでは言いませんが、取り入れたらいい点は数多く
ありました。現在、その隣では丸井の新店舗も工事が進んでおり、博多駅周辺は
駅ビルが新しくなっただけですが、以前の印象とはがらりと変化しており、
人通りも圧倒的に増えているなあという感じでした。
広島ではせっかくのチャンスなので、ぜひ隣接する東郵便局やフタバ図書
(イズミビル)との一体的な開発で、イメージとしたら札幌駅ビルのような
ものを作って欲しいと期待しております。
駅全体を覆うような大屋根をつけて欲しいな。
品川駅の再開発でもそんな構想があるそうだけど。
ガラスではなく軽い薄膜タイプの大屋根で全天候型のエリアを広島駅に作って欲しいな。
広島の街中も本通りのような大掛かりなものでなくて良いので歩行者通路に雨よけの屋根をできるだけ多くの通りに作ったもらうと雨の日に便利なんだけどな。
パサージュみたいなオサレな通りも欲しいねー。
あー夢が広がる〜
いわき駅の南北自由通路に設置してある膜屋根構造の通路が理想
こういったものはそれほどお高くないと思うので広島市内の通りに設置すると雨の日便利ですよね。
以下のページに載ってますよ。
ttp://ameblo.jp/iwaki-johodo/day-20100408.html
個人的には大枚はたいて地下街作るよりはこういった明るい雰囲気の全天候型通路をたくさん作ってもらいたいんだけどな。
本日電車の中から観察したところ、5番線の西側(現在は立入禁止)ホームが嵩上げ準備してありました。
(ホーム先端部分の敷板が一部敷かれていて、ホーム上には機材が置かれています。)
おそらく橋上駅舎が使用開始となる秋頃には、停車位置が西側に変更されるものと思われます。
また、工事中の2・3番線エレベーターの入口外装が出来つつあります。
>タミーさん
JRの沿線にシフトしつつあるのは中心部の交通課題が解決しない裏返しでもあるということですね。
広島駅周辺の多数の再開発や白島新駅を始め、今やJRがまちづくりの中心に居ることをとても実感します。
まだ着手されていない建物も残っていますから、今後ビジネスの新拠点としての成長を期待したいですね。
>ペーロケさん、bobさん、jkさん、サンフレッチェ大好きさん、むーばすさん
駅ビルに関して。
現在のASSEとの段差は階段だけですよね。
この再開発で広島駅の利用客は確実に増えそうですので、エレベーターが付きそうなのは良かったですが、遅くても10年以内に建て替えが行われるであろう駅ビルにそこまでやるのかと思ってしまいました。
私の勝手で、駅ビルが建て替えられれば段差はなくなるだろうと解釈してきましたが、まだ分からないですね…
改めてjkさんの示した図面を見てみると、コンコースから1番のりばに降りるエレベーターが無いような気も。
いずれにせよ駅ビルの建て替えは広電の駅前大橋線が乗り入れる関係もあるので、それと合わせて早期に実現してもらいたいですよね。
むーばすさんおっしゃるように隣接する老朽化したビル達も一体的に開発できれば理想的です。
博多駅や札幌駅のような重厚なビルが羨ましいですね。
>とおりすがりさん
やっぱり新しい駅の雰囲気はどこも良いですね。
広島駅の場合は自由通路や橋上駅舎そのものが屋根になりますが、
北口に出来るペデストリアンデッキの屋根はまさにこのような膜構造になる予定です。
http://ab-hiroshima.com/f1021
明るくて良いですよね。人通りが多い中心部の歩道へ部分的にでも設置が進めば嬉しいです。
>貨物広島さん
情報ありがとうございます。
今度は東側の店舗部分の人工地盤を作るために、列車の停車位置は大きく西側へ移動しそうですね。
行ったばかりですが、またまた行きたくなりました。
広島駅の工事は着々と進んでいます。
7番線の天井側面にも化粧板が設置され始めました。
この前コメントしたホームの嵩上げですが、4番線でも準備が進んでいます。