西条を空港アクセスの拠点に!

東広島市は新たに整備される西条駅の北口と広島空港を結ぶリムジンバスの路線開設を計画しています。
12月6日、東広島・竹原を中心とする地元のメディアにこのことが取り上げられました。
(コメントでロマンさんに教えていただいた情報です。ありがとうございます。)
 
【ザ・ウィークリープレスネット】:広島空港と至近距離なのにアクセス脆弱で空港機能生かせない(以下転載)

 世界や国内各地と結び付いている広島空港(三原市)と至近距離にある東広島市。空港を活用することが、東広島の優位性を高めることは間違いない。しかし、東広島市中心部と広島空港間のアクセスが脆弱(ぜいじゃく)なことから、空港の持つ機能を生かしているとは言い難いのも事実だ。 (日川剛伸)
 
 
西条駅と空港結ぶルートを市が提案
 
 東広島市では、広島空港とJR西条駅を結ぶリムジンバスの開設を目指す方針を決め、今年7月、国・県に提案した。西条駅では、来年1月の供用開始に向け、駅舎の橋上化や駅の南北を結ぶ自由通路の新設、北側広場の整備が進んでいる。生まれ変わる西条駅の機能を生かし、北側広場を発着点に、拡幅工事が進む駅北側の県道飯田吉行線を経由、山陽自動車道西条IC―河内ICを通り、空港を結ぼうというアクセスルートだ。北側広場にはバス発着場を確保する。
 
 市が西条駅を起点としたアクセスを強化したい背景には、現在、東広島市中心部と空港を結ぶア クセスが、空港とJR白市駅(高屋町小谷)間で連絡バスを利用しJR山陽本線に乗り換えるルートしかないからだ。
 
 このルートは、乗り継ぎのわずらわしさなどがあり、早くから市内の大学や企業の関係者から、西条駅と空港を直結するリムジンバスの運行を求める声が上がっていた。
 
 空港を利用する観光客も、東広島の中心市街地を訪れるとなると、二度乗り継ぐ必要があり、「空港から東広島へは不便」というイメージが定着していた。
 
 市企画振興部では「西条駅は市の玄関口。新しいバス路線が実現すれば、空港への利便性が高まることはもちろんだが、乗降客に国際学術研究都市をアピールでき、市の大きなイメージアップにつながる」と話す。
 
 新バス路線の開設は、観光客の増加にも期待が膨らむ。西条酒造協会の前垣寿男理事長は「西条駅が空港アクセスの起点となることは、広島市や宮島を訪れた外国人観光客を山陽本線で西条に呼び込む起爆剤になる。酒蔵通りを中心に、酒都・西条を世界にアピールする好機」と力を込める。
 
 また、西条駅前には 2016年春、東広島芸術文化ホールが開館する。新バス路線が国内各地から芸術ファンを呼び込むきっかけにもなるだろう。
 
 さらに、市によると、西条駅―空港間にリムジンバスを運行することは、広島市中心部と空港を山陽自動車道経由で結ぶリムジンバスを補完する機能にもなるのでは、という。志和IC―広島東ICは中国管内の高速道で最も交通量が多い区間で、渋滞や事故が発生しやすく、リムジンバスの運休が頻発しているのがその理由だ。
 
 一方で、西条IC―河内ICは渋滞も少なく、新バス路線と山陽本線を乗り継げば、広島―空港間の定時性も確保できるというわけだ。
 
 
 
新路線開設の鍵は白市駅ルートとの両立
 
 新しいバス路線の開発が、東広島の価値を高めるのは間違いないが、実現には、県やバス事業者の協力が不可欠となる。前述した空港と白市駅間で路線バスを運行する芸陽バスでは「白市駅ルートと西条駅ルートでパイの奪い合いになるのではないか」と危惧する。
 
 県空港振興課では「新しいアクセスルートの開設で利便性は高まる」としながらも、「白市駅ルートは山陽道の通行止めなどの緊急時に最後の砦として維持していく必要がある。西条駅ルートの実現には、採算面など白市駅ルートとの両立を図ることが鍵」と言う。
 
 広島空港の利用者数は2002年度の344万人をピークに減少傾向にある。新バス路線実現へのハードルは高いが、新しいアクセスルートの開発が、空港が不便というイメージを一掃、空港利用者を増やす呼び水になることを期待したい。何より、19万人都市・東広島市の空港拠点駅が、閑散とした白市駅では、あまりにも寂しい。

(ここまで)
 
 
 
まさしく私が思っている通りのことが書かれています。
広島空港の開業からこれまで、東広島と広島空港を直接結ぶバス路線はありません。
以前も書きましたが、東広島の市街地や広島大学から広島空港へは、マイカー以外だと路線バスとJRを乗り継ぐ方法しか無くアクセス性はかなり悪いです。
比較的距離が近いのにもかかわらず、交通手段がないばかりに利便性や観光の面でも地の利を生かせないのは「おしい」ですね。
 
来年1月、西条駅に北口が完成しバスターミナルが設けられます。
西条駅と広島空港を結ぶリムジンバスができれば約23分で結ぶことができ白市駅からバスに乗るより数分早く着けるそうです。
時間もさることながら空港から直接西条まで行くことができるようになることで、単なる通過点ではなくなります。
酒蔵があつまる「酒都」を自負する西条・東広島にとって観光面でも大きなメリットがあります。
 
広島市内からであれば所要時間は1時間程度になります。リムジンバスの標準的な時間は45~50分ぐらいですから所要時間は増えてしまいますが、時間が読めて混雑や天候に左右されにくい手段が一つ増えることは非常に意義があることだと思います。
私はこの西条ルートが広島市内から空港までのアクセス(マイカー除く)の3~5割程度を担う存在になってほしいと考えています。
乗り換え時間を短縮するために、バス発車前の丁度いい時間に西条に到着するJR列車に例えば「空港バス接続」とか「エアポート」のような表示を行先に加えられたらいいですね。なんなら快速でなくてもいいので。
新たな手段として定着させるために、それを広島市が働きかける位の事をしてほしいです。
 
ニュース記事の最後には白市駅ルートは「緊急時の最後の砦」として維持していく必要があると書かれています。
確かに昨日のような大雪など何が起こるか分かりませんから廃止まではしない方がいいのかもしれませんね。
ただ採算性を考え東広島・広島市民の利便性を重視すれば、路線の大部分を西条駅が担ったほうがいいのは間違いありません。
 
 
東広島市は西条駅~広島空港間のリムジンバス開設を今年7月に国と県に提出しています。
広島市民にも大きな恩恵を受ける可能性を秘めた事業です。
私達からも実現を応援したいものです。


 

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