広島県廿日市市のJR山陽本線「廿日市駅」では、2015年度の完成に向け南北自由通路を建設し駅を橋上化する工事が行われています。
【広畑裕一郎のがむしゃらブログ】:JR廿日市駅自由通路等新設工事の施工にかかる説明資料(PDF, 353KB)
前回の状況です。
JR廿日市駅 橋上化工事 2015.09(Vol.6) 来月3日暫定開業へ!外観など
10月3日、既に完成している橋上駅舎と新しいコンコースがついに暫定開業を迎えました!
当日、日が落ちてから行ってきましたのでその時の様子をお伝えします。
まずは南側から駅舎全体です。
あまり上手く撮れてませんが…
内外装に木材を多用した真新しい駅舎が輝いています。
ここだけでも非常にワクワクする光景です。
1階の小さなスペースには「セブンイレブンキオスク」が同じ日にオープンしました。
外壁に注目。
何かおかしいと思ったら、駅名の看板が光っていません。(^_^;)
間接照明が下に配置されていますがそれだけでは暗すぎて「JR廿日市駅」の文字がほとんど見えませんでした。。
初日ならではのトラブルでしょうか。
いよいよ中に入ります。
これはスゴイ!
実際は鉄骨造ですが、木造と見間違える程の木の暖かさと香りがあります。
壁に化粧板として貼り付けられている木は薄いながらも本物の木でした。
天井の間接照明と複雑な造形は本当に見事です。
本当に凄い(笑)
木材港を有し木材の街を全面に押し出した造り。オリジナリティにあふれていますね。
ちなみに2枚のうち1枚目の画像の左側がまだ仮囲いで囲われています。
来年春の完成時にはエレベーターが出来る予定です。
階段を上がった所が南北自由通路が自由通路になります。
これまで地上にあった改札口は、2階自由通路に移りました。
自由通路は間接照明と天井に埋め込まれたライン状の照明が組み合わされ、メチャクチャ綺麗です。
構造としては今年1月に開業したJR西条駅自由通路とほぼ同じですが、廿日市駅の方が小さくまとまっている感じです。
祝!JR西条駅 自由通路・駅ビル開業
通路は現在は10mも行った所で行き止まりになっています。
新たに整備される北口広場の開業に合わせ来年春供用を開始する予定です。
改札を通り駅構内に入ります。
もちろん橋上化に合わせてLEDの発車標も設置されました。
案内サインに入る赤いラインカラーがいいアクセントになっている気がします。
突き当りから振り返りました。
エレベーターの入口のところに開口部があります。
先ほどの大きな空間を見下ろすことができます。
改札の中からも楽しめます。
広島方面の2番のりばへ向かう跨線橋から振り返りました。
利用者数相応といったところでしょうか。このあたりは流石に狭さを感じます。
それでも暖色系の照明に統一されているのは何となく落ち着きます。
しかも振り返ればこちらにも開口部がありまして、、
北口側もこのように見下ろすことができます。
こうしてみると駅舎自体は北口側もほぼ完成しているようですね。
ホームに降ります。
天井は簡素ですが、こちらも暖色系の照明が縦に配置されています。
ホームから。
ホーム上の通常の照明と比べると、コンコースの独特な雰囲気も少し伝わるのではないかと思います。
元々の跨線橋は10月2日を最後に利用を終えました。
まもなく解体工事に入ります。
その旧跨線橋の足元にあった仮駅舎の改札口も閉鎖されました。
新跨線橋の真下には先月から新しい駅名標が登場しています。
赤のラインカラー付きです。
前回、この右上に貼られたシールから、JRきっぷの特定都区市内(広島市内)の拡大等を色々想像する内容の記事を書きましたが、
現在はこのように綺麗に何も無い状態になっていました。
完全に私の早とちりだったようです。これについてコメントでもたくさんいただいております。ありがとうございます。
今回は以上です。
部分開業という大きな節目を迎えました。
2面2線でそこまで規模は大きくない駅ですが、地元の象徴である木材を多用した、“ここにしか無い駅”になりました。
今度の北口の完成と自由通路の開通も楽しみにしたいです。
全26枚。未公開画像あります。
【Flickr】:2015/10 廿日市駅橋上化工事 部分開業