広島駅北口の国有地、二葉の里地区に建設が予定されている
「(仮称)高精度放射線治療センター」の整備推進委員会が開かれ、具体的な中間報告がまとめられました。
広島駅北の高精度放射線治療施設、14年度開設
一部抜粋
センターには広島大病院(南区)▽県立広島病院(同)▽広島市民病院(中区)▽広島赤十字・原爆病院(同)―の市内4基幹病院が参加し、連携して専門医を配置する。整備推進委は4病院のほか、広島県や広島市、県医師会などの関係団体で構成。本年度中に、センターの運営主体や運営計画をまとめる予定でいる。
中間報告では、4病院はそれぞれの特徴を生かしたがん治療を継続した上で、患者をセンターに紹介するシステムを作ることや、センターの治療機器を共同利用する方針
センターは地上2階建て、延べ3400平方メートル。がんを切らずに放射線を当てる治療に特化し、原則として通院患者を対象にする。病床は設置しない。開設時は、常勤の放射線治療医3人▽常勤の診療放射線技師8人▽高精度リニアック(直線加速装置)3台―の体制を敷く。5年目の18年度にはそれぞれ5人 ▽13人▽5台―の体制へと拡充する。
高精度リニアックは、電子を加速させて高エネルギーのエックス線を発生させ、がんに照射する装置。1台5億円と高額なのに加え、的確な照射をするには医学物理士などの専門スタッフが必要になる。広島県がん対策プロジェクト・チームによると、県内には19医療機関に20台あるという。
一方で、放射線治療を受ける患者は、市内中心部にある4病院に集中する傾向にあり、今後の増加に対応する余裕はないという。各病院が設備や人員を増やすには負担が大きく、センターを設置して効率的な運用を目指すことになった。
センターの建設は、県が1月に策定した県地域医療再生計画に盛り込んだ。総事業費は26億6900万円。うち15億8千万円は国の地域医療再生基金を活用。県と市、4病院などが残りを負担する。
こちらも確実に動き出していますね。
2014年度開業とは、思っていたより早い開業です。
知らなかったんですが、このエックス線を照射しがんを治療する「高精度リニアック」と呼ばれる機械自体は広島県内に既に20台もあるんですね。
放射線治療を受ける患者の増加で既に市内にある4の病院では対応しきれないために、
二葉の里地区に放射線治療に特化した施設を建設するということですね。
ただ病床は設置されず治療のみを行う2階建ての施設になるようです。
この放射線治療というものは装置を設置するのはもちろんですが、
これを扱うことのできる人材の育成がより大事なんですね。
今回建設が決まった二葉の里でも開設書年度の受け入れは390人を見込み、
職員の育成とともに5年かけて受け入れ人数を徐々に増やしていくそうです。
放射線治療を受けられないまま亡くなってしまう、という人を出さないために
中国地方のがん治療の大きな拠点として発展していってほしいですね。