広島五輪 基本計画案発表

昨日広島市は2020年のオリンピック招致に関する基本計画を発表しました。
 
中国新聞
8・6翌日に開幕 五輪計画
時事ドットコム
広島市の五輪基本計画概要
読売新聞
広島市が五輪基本計画案を発表、総事業費4491億円
広島市
2020年オリンピック招致検討委員会公式ホームページ・基本計画
 
これによると開会式は原爆の日8月6日の翌日7日。
大会後も使用できる競技場は一切建設せず、仮設競技場や既存の施設、
また県内・県外の競技場、宿泊施設を最大限活用。
メーンスタジアムとなる広島ビッグアーチも上の中国新聞などにある画像のように
仮設スタンドで収容人数を2万人増の7万人に。
選手村はビッグアーチの北約5キロの善当寺地区にこちらも仮設で建設。
メディアセンターはビッグアーチに近い広島市立大学近くに同じく仮設で設置。
広島港に大型豪華客船を停泊させ、これを宿泊施設として利用。
 
総事業費は4491億円。
うち広島市の負担額は大会招致経費と大会関連経費は52億円
全世界からの寄付金と仮設施設、仮設スタンドの売却額を1440億円、
残りをチケット収入や放映権料、企業協賛金などでまかなう。
 
 
極々簡単にまとめてみました。
もっと詳しく知りたいという方は上のリンクの検討委員会公式HPなどをご覧ください。
私もまだ隅々までは見ていません。。
 
2009年の10月に広島長崎両市長が構想を発表して約1年。
基本計画がついに公表されました。
まず衝撃を受けたのが事業費の広島市負担額。
52億円って・・・やっすwww!!
14年に開業する白島新駅の予算はJR・アストラム両駅とエレベーターなど合わせて54億円。
秋葉さんによれば実質、白島新駅を建設するよりも安くオリンピックを開催できるそうです。。
現実的に考えて無理があるでしょう…。
ちなみに過去に招致活動をした東京都、福岡市などを見ても地元負担額は数百億円規模だそうです。
寄付が予定より集まらなかったらだれが負担するのか。ここを議会はしっかり追及してもらいたい。
そして新たな交通インフラ整備もほとんど行わない模様ですね。
アストラムの西広島までの延伸くらいはあるのかなと思っていましたが、
公式ページのpdfには延伸に関する記載はありませんでした。
(五日市埋め立て場に競技場をいくつか設置するそうなので西広島への延伸でなく五日市という選択肢もあります。)
丘陵エリア(ビッグアーチを中心とする広域公園エリア)と
港湾エリア(宇品から五日市までの宿泊施設や各種競技施設)、
そして平和記念エリア(都心部 マラソンや県立体育館の屋内競技)
この3つは都市の淵と心臓部です。
今ある道路、鉄道、軌道などの交通網を最大限利用しても捌ききれないのではないのでしょうか。
またそれによる市民生活への影響も心配です。
ちなみに私のかなり近所にも競技場がおかれるようで、なんか変な感覚です(笑)
 
ただ港に大型客船を停泊させて臨時の宿泊施設にしてしまう、という案はいいですね。
お金持ちしか泊まれないんでしょうけど・・・^^;
純粋に「なるほど?」と思いました。
 
話を戻して、やはり広島の都市規模、経済規模、インフラでオリンピックの開催はかなり難しいでしょう。
象徴的だなと思ったのが仮設スタンドを増設して七万人収容のビッグアーチ。
サッカーのフィールドと同じくらいの面積があるじゃないですか。。。
ほとんど屋根もありません。2層、3層にできたらいいんでしょうけど予算を考えると無理。
一番後ろからはほとんど点でしか選手を確認できないですよ・・・。
それに秋葉さんがあまりにも「核廃絶」や「平和五輪」を前に押し出しすぎて政治色が強いと思っているのは私だけではないと思います。
 
 
私は東京都がある程度の理念を受け継ぎオリンピックを招致してもらって、
可能であれば競技の一部を広島で開催するというプランがいいのではと思います。
秋葉さんが世界にヒロシマや平和を発信しようという気持ちは分かります。
実際今年の原爆の日に初めてアメリカ側の大使が参列したのは
秋葉さんの働きかけがあってこそでした。
しかしこればかりはあまりにハードルが高すぎます。
まだ間に合います。この辺で思いとどまってほしいです。


 

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