2008年に県内で利用が始まった交通ICカード「PASPY」の発行枚数が2012年末で110万枚を超えたそうです。
【中国新聞】:パスピー発行110万枚突破 (以下転載)
バスや路面電車の運賃を支払うICカード「PASPY(パスピー)」の発行枚数が昨年末で110万枚を超えた。広島電鉄(広島市中区)など9社でつくる運営協議会は、病院の診察券や学生証と一体化するなど、カードの使い道を広げる。
協議会によると、2008年1月の導入から昨年12月末までのパスピーの発行枚数は111万2109枚。1年間で20万1989枚増えた。
昨年の月間平均利用件数は、過去最多の860万9679件。前年より52万8904件多く、月間利用料も前年比6%増の15億3933万円だった。4月に広電が呉市交通局のバス事業を引き継ぎ、利用が広がった。
協議会は昨年10月、地域の企業でつくるICカードの活用を考える「ひろしま地域カード連携コンソーシアム」に加盟した。コンソーシアムを通じてICカードの活用に前向きな病院や大学、企業に、診察券や学生証、社員証との一体化を提案する。
協議会の倉本勇治会長は「パスピーの使い道が広がれば、公共交通の利用が増える。積極的に二次利用やエリア拡大を検討する」と強調する。
運賃支払い以外の活用は、J1サンフレッチェ広島の年間パスや、銀行のキャッシュカードとの一体化などの例がある。ただ、導入側にも専用のシステムを設置する必要がある。
3月から全国の主な私鉄が始めるJRとのカードの相互利用は、採算が合わないため今回は見送ったが「将来は導入したい」としている。
広島県の人口はおよそ284万人なので、単純計算ですが県民の3人に一人以上は持っている割合になりますね。
広島市に限定すればもう少し多いかもしれません。
利用のたびに運賃が1割引きになるというお得さもあり、広電などに乗ればほとんどの人が使っている印象ですね。
さて気になる全国交通系ICカードの相互利用については最後の行にこのように書いてありますね。
>採算が合わないため今回は見送ったが「将来は導入したい」
とのことで、全国相互利用への意欲はあるようで少し安心しました。
昨年末の記事で相互利用に関することを書きましたが、“暗号方式が違うため完全な相互利用はできない”といったコメントをいただきました。(返信が出来ていなくてすみません。)
仮に導入できたとしても「ICOCAやSuica・PASMO等でPASPYエリアの利用」はできても、「PASPYを使ってJRや首都圏の地下鉄に乗る」ということはできない(可能性がある)、と言うことは頭においておきたいです。
いずれにしろ導入するにはシステムの更新などかなりの費用がかかるものと思われます。
それでも導入するためにはやはり学生証や社員証に組み込むなどして、広島での強固な地盤を作ることが必要ですね。
無理やり外の取り決めに合わせても、採算が合わずに収益が減ってしまえば本当に意味が無いです。
先ほどリンクを貼ったところの記事のコメント(むーばすさん)で、
香川県では市役所の職員証、学生証、商店街での利用などが既に図られているようです。
広島は少し出遅れてしまっていますが、今後は是非この話に進展があるよう願いたいですね。