駅前大橋線は2015年度までに「具体的な動き」、市長

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(広島駅南口広場再整備に係る基本方針検討委員会(第2回)資料より)

 
広島市の松井市長は、路面電車の駅前大橋線新設について
広島駅南口開発の終わる2015年度までには「具体的な動きを出したい」と中国新聞のインタビューで答え、改めて建設への意欲を示しました。
【中国新聞】:広島市長、駅前大橋線に意欲

 広島市の松井一実市長は3日、広島電鉄(中区)が構想する路面電車の新路線「駅前大橋線」について「必ず事業化させる」と強い意欲をみせた。JR広島駅(南区)南口の再開発が終わる2015年度までに計画は動きだすとの見通しを明らかにし、広島駅への乗り入れ方式は高架案が有力とする考えをあらためて示した。就任2年を前に、中国新聞のインタビューに答えた。
 
 松井市長は、広島駅南口B、Cブロック再開発の完成を目指す2015年度までに「具体的な動きを出したい」と述べた。「再開発の建物ができても、交通面が整わないと陸の玄関としての機能は完結しない」と説明した。
 
 市は13年度、南口広場のレイアウト改善に向けた再整備基本方針をまとめる。これに連動し、駅前大橋線の乗り入れ方式も決める。有識者の検討委員会が橋上駅になる広島駅と乗り継ぎしやすい「高架」か、他の交通機関への影響が少ない「地下」の2案から選ぶ。
 
 JR西日本広島支社(東区)と広電は、いずれも高架案を支持している。松井市長は「地下より動線が優れている高架でまとまるだろう」との見方を示した。市は今後、検討委の判断を受け、現行ルートとの比較や地元との協議を経て、乗り入れ方式を決定する。

今年1月に発言した、「早ければ2015年度にも実現したい」という言葉からは少しニュアンスが変わりましたね。
その時もこのブログに書きましたが、早く実現することよりも、
橋上化される広島駅と、「高架なら建て替えも検討」(JR西、杉木広島支社長)とする駅ビルとの連携を最優先に考えて進めてほしいものです。
前広島電鉄社長の越智氏の言葉ではないですが、この判断を誤れば100年に渡って禍根を残しかねないですからね。
 
そのJR西日本は先日の広島鉄道病院新築移転の公式発表に、
今朝の中国新聞での、支社ビルを複合オフィスビルに、という話もあり
広島への投資をかなり加速させてきております。(信じられないくらい)
そこに加えて広島駅の橋上化と駅前大橋線の計画があり、駅ビルの建て替えは本当にこれ以上無い程のタイミングです。
もし実際に駅ビルを建て替えるということになった場合、全国的な例を見ても行政(広島市)が大半の事業費を出すということになると思われますが、
広島市には是非とも建て替えの英断を下していただきたいものですね。
 
 
少し話がそれます。
広島駅周辺は国が定める「都市再生緊急整備地域」に指定されています。
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(広島市ホームページより)
 
B,Cブロック含めて広島駅周辺で一気に再開発が進行する中、広島東郵便局を始めとした老朽化した建物の今後が気になりますが、
緊急整備地域に含まれる上、駅の橋上化が完了する頃には今とは格段に求心力が上がっていることと思いますので(もちろん駅前大橋線も寄与することでしょう)、
今すぐにという動きは無いにしろ、静かに期待をしておきたいですね。
 
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広島東郵便局


 

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