ひと月ほど前、JRと広電が交わる西広島駅の周辺で、
100mを超すタワーマンションや商業・業務複合施設などを整備する大規模再開発構想が明らかになりました。
2022年度の施設完成を目指し、地権者で再開発準備組合を発足しています。
広島電鉄は9日の決算に関する記者発表でこの件に触れた際、
2018年度にも広電西広島駅と広電会館の解体を始める方針であることを明らかにしました。
え!あの大屋根の駅舎も解体?
【日本経済新聞】:広島電鉄、車両更新など負担増で今期、初の連結営業赤字に
【中国新聞】:広電・西広島電停18年度にも解体
再開発区域に含まれる広電会館は、建築から50年以上が立ち老朽化も激しいと思われるので、
再開発により解体されるのは順当と思われていました。
まさかまさか、2000年に建設された広電の駅舎も解体される対象だ、とのこと。
先月駅舎に関する記事を書いたばかりです。
何か、ニュアンスの間違いなのではと疑いたくなりますが、
椋田社長は「仮駅舎を設ける」と述べています。
広電会館に隣接する、旧電停。
広電会館解体の際に影響はありそうですが、電停としては現在使用していないので仮駅舎を設ける必要はない。
ということで、どうやら本当に現広電西広島電停も解体するようです。
大屋根が特徴的だった駅舎は竣工から20年足らずで消滅することになります。
確かに、現状は広電会館がJR駅前広場との間に挟まれているおかげで、
乗り換えには一般道を渡り少し歩かなくてはなりません。
アストラムラインの延伸に合わせ、JR、広電、アストラムの乗り継ぎがスムーズになるのは良いことですが、
早いタイミングでの解体は少し複雑です。
駅舎のダイナミックさはもちろんですが、結節点事業として電停整備の際には税金も使用されていたはずです。
もう少し推移を見守りたいです。
さて、同じ記者会見では、18年3月期の連結決算が赤字になる見込みであることが公表されました。
市内電車は今年8月から20円値上げする方針はすでに明らかにされていますが、
今年度、路面電車の新型車両を2両、路線バス28両、さらに宮島口と宮島を結ぶ航路のフェリーの新造も予定しているとのことです。